カタルーニャのワイン歴史は大変永く、日常生活や特別な日のお祝いなどの食文化から経済の発展に至るまで、カタルーニャ文化にとって大変重要な役割を担ってきた存在です。

本記事では、カタルーニャ地方と深いつながりのあるワインの歴史や美食の地カタルーニャの伝統郷土料理に合うおすすめのスペインワイン、さらに前回に引き続きカタルーニャワインのパイオニアである「カステル・デル・レメイ社(Castell del Remei)」が造るエレガントな赤ワインご紹介します。

カタルーニャとスペインワインの歴史ついて

スペイン北東部に位置するカタルーニャ地方は、ピレネー山脈と地中海の間に面しており、地中海性気候の影響を強く受けています。現在では、山岳地域から平野にかけてD.O.認定地域を含むほぼ全ての州でワイン造りが行われているほど、ワイン産業が盛んな地方です。

この地域のワイン栽培の歴史と伝統は大変古く、カタルーニャ文化に根付いた大変重要な要素となっています。そんな密接な関係にあるカタルーニャワインの歴史を見てみましょう

ワインはカタルーニャの発展を支えた重要な存在

カタルーニャでのぶどう栽培の歴史は大変古く、一節によるとギリシャ神話に登場するヘラクレスの敵である三頭の巨人ヘリオンがカタルーニャ地方にぶどうをもたらしたという逸話もあります。

考古学的には紀元前4世紀ごろ、フィリキア人とギリシャ人によってギリシャからカタルーニャへぶどう栽培技術が持ち込まれたことが記録に残っています。

紀元前5世紀ごろにもなると、このエリアではローマ人によるワイン栽培が盛んに行われ、カタルーニャ産ワインの発展に大きな影響を与えています。ところが、ローマ帝国が衰退した紀元前6世紀〜8世紀ごろ、ぶどう栽培に大きく影響し、ワイン産業は一時衰退してしまいます。

その後100年〜200年の間、ワイン産業は衰退したままでしたが、14世紀に重要な修道院が建設されて以降は、キリスト教徒によるぶどう栽培、ワイン造りが本格的に再開されました。

18世紀後半にはワイン産業がカタルーニャ南部全体にまで広がります。この頃には、ワインやブランデーが、カタルーニャの最も重要輸出物にまで発展。この地域を支える主要な経済基盤となります。

1870年に、この当時のスペイン国内ではまだ生産されていなかった国際ぶどう品種(カベルネ・ソーヴィニヨンやセミヨン)をカタルーニャ最古のワイナリーである「カステル・デル・レメイ(Castell del Remei)」が取り入れました。さらに1872年には、スパークリングワインの「カバ(Cava)」が生み出されたことで、カタルーニャのワイン産業はさらなる大きな飛躍を遂げます。

多様な土壌や気候条件など、ぶどう栽培に適した自然環境を持っているカタルーニャは、高品質なワインを造ることに適しており、現在も高級ワイン産地の一つとしてスペインワインを牽引する重要な存在となりました。

美食の地カタルーニャの食文化とスペインワインのおすすめマリアージュ

美食の地としても有名なカタルーニャ地方。中世時代からスペイン内でも独特な食文化を持ち、現在ではスペイン国内においてミシュラン星付きレストランを最も多く持つ地域として知られています。

カタルーニャ地方は、美しい地中海の海の幸から広大なピレネー山脈で取れる山の幸まで、豊富な食材に恵まれています。カタルーニャ独自の美味しい料理を味わおうと、世界各国から多くの美食家が集まります。

カタルーニャ地方ではワインが食文化へ大きな影響を与えており、カタルーニャ産ワインにはカタルーニャ料理が絶妙にマッチ!ここでは、カタルーニャ産のワインに合う絶品カタルーニャ郷土料理をご紹介します。

カタルーニャ風パエリア「Fideua(フィデウア)」のおすすめスペインワインは「マカベオ」

お米を利用したパエリアが一般的ですが、カタルーニャではお米の代わりに短く切った極細パスタを、サフランの代わりにイカスミを使用します。

イカスミを使用したパエリアやパスタには、かなり濃厚な磯の香り、いわゆる「ヨード香」を感じるため、合わせるワインも同様の香りを持つスッキリとした白ワイン「カタルーニャ産のマカベオ」がおすすめ。

カタルーニャ産のマカベオは、ヨード香やミネラル感を感じられるワインが多く、地中海の海の幸をふんだんに使ったフィデウアと絶妙にマッチします。

カタルーニャの伝統料理「FRICANDÓ DE TERNERA(フリカンド・デ・テルネラ)」のおすすめスペインワインは「テンプラニージョ」

牛肉ときのこをメインとして使用するカタルーニャの伝統肉料理「FRICANDÓ DE TERNERA(フリカンド・デ・テルネラ)」。

トマトベースに味付けをしたフリカンド・デ・テルネラは、日本のシチューのような味わいで、とくに秋冬の寒い時期に人気の郷土料理です。酸味と旨味が濃縮されたフリカンド・デ・テルネラには、濃厚な赤ワイン「カタルーニャ産のテンプラニージョ」がおすすめ。

カタルーニャ産のテンプラニージョは、なめらかなタンニンに適度な酸味、チェリー、プラム、いちごなど完熟した華やかなアロマが特徴的です。

なかでもこのフリカンド・デ・テルネラによく合うのは長期熟成タイプのテンプラニージョです。熟成されたテンプラニージョが持つ、スパイシーさとしっかりとしたタンニン、複雑味のある味わいは、肉の旨味がつまった絶品フリカンド・デ・テルネラと絶妙なコンビネーション。贅沢な時間を演出してくれます。

スペインワイン界のパイオニアが造る赤ワイン「Oda(オーダ)」

【商品情報】

商品名

オーダ(Oda)

生産者

カステル・デル・レメイ(Castell del Remei

設立

1780年

おすすめ料理

ローストビーフ、牛頬肉の赤ワイン煮込み、 いちじくのコンポートなど

生産国

スペイン 

地域

D.O.コステル・デル・セグレ(D.O.Costers del Segre)

ぶどう品種

テンプラニージョ 40%、ガルナチャ・ネグラ 21%、シラー20%、メルロ19%

発酵容器

ステンレス・スティールタンク

熟成容器

アメリカンオーク新樽、フレンチオークの再使用樽(2年まで)/12ヶ月 その後瓶にて最低6ヶ月

度数

14%

ボディ

ブルボディ

飲み頃の温度

15~18

容量

750ml


今回ご紹介するワインは、複雑で深みのある「オーダ(Oda)」の赤ワインです。

「Oda(オーダ)」とは、レメイ聖堂で奉られている、ビルヘン・デル・レメイ聖母像に捧げる)頌歌”の意味。頌歌(しょうか)とは、神の栄光や人の功績などを褒め称える歌のことです。 この場合、レメイ聖堂の聖母に捧げる賛美詩(ポエム)を表します。

Oda(オーダ)ワイン

ゆっくりと熟すメルロをオーク樽で熟成を行い、丸みを帯びたまろやかな味わいになります。スパイスとフルーツが融合した絶妙なバランスを実現しました。

これまでの集大成とも言える一歩前進したワインです。使用しているぶどう品種は、テンプラニージョ 40%、ガルナチャ・ネグラ 21%、シラー20%、メルロ19%と、古典的なボルドーぶどう品種を見事に調合し、非常にエレガントで高貴なワインに仕上がっています。

味わいの特徴

色合いは明るく鮮やかなルビー色。

プラムやブルーベリーなど黒系完熟果実のコンポート、アニスやグローブなどのスパイシーなアロマに、熟成によって出るバルサミコやスギの香り、オークの風味がカカオのようなやわらかな甘みを思わせる。非常に香り高いエレガントなワインです。

しっかりとしたストラクチャーでありながら、甘いニュアンスのあるなめらかな滑らかな口当たりで酸とタンニンのバランスが非常によくマッチしています。

スパイスと熟成果実からヒマラヤスギ、バルサミコ、お香など複雑味と深みが感じられるしっかりフルボディ。ローストビーフや牛頬の赤ワイン煮込み、いちじくのコンポートなど濃厚な味付けや肉料理との相性が抜群です。

生産者について

カステル・デル・レメイ(Castell del Remei)は、1780年からのとても長い歴史あるワイナリーです。ロナの北西120kmにあるD.O.コステル・デル・セグレ(D.O.Costers del Segre)に位置します。

スペイン国内で初めて国際品種を取り入れ、スペインワイン界のパイオニアでもあるカステル・デル・レメイ。そんな彼らのフィロソフィー(哲学)は、「高品質にこだわり、ひとつひとつのプロセスを丁寧に手間ひまをかけて醸造し、ワインの持つ存在力を最大限に引き出し、国内で受け入れられるワインを造ること」。

1887年にはブリュッセル万国博覧会で金メダルを獲得した最初の賞を受賞しています。現在も変わらず、スペインワイン界で有名なワインメーカートマス・クシネの指揮により、熟成したぶどう畑から深みのある高品質のぶどうを生産し、数々の国際的な賞を受賞しています。

まとめ

スペインのカタルーニャ地域最古のワイナリーと名高い「カステル・デル・レメイ」の代表作であるOdaシリーズの白ワインと赤ワインを2回に分けてご紹介しました。

「Oda(オーダ)」は、古くから続くワイン製法を大切に引き継いできたスペインワイン界のパイオニアだからできる非常に複雑味のあるエレガントで贅沢な赤ワインです。

さらに、カタルーニャの歴史や食文化の背景を知ると、どんな食材とカタルーニャワインが相性の良さかが分かります。ぜひ、ワインを飲む際には生産地域の背景や食文化まで知って飲んでみてくださいね!