ワイナリー見学とは?解説します ワイナリー見学とは?解説します

ワイナリー見学とは?解説します

ワインが好き!という方に、ぜひおすすめしたい旅のプランに、ワイナリー見学があります。今回はワイナリー見学について、ワイナリー見学におすすめのワイナリーと、関連したおすすめのスペインワインも紹介しながら解説します。

 

ワイナリー見学とは

ワイナリー見学はワインの製造工程を見ることができる醸造所を見学することです。ワイナリーやコース内容によってはぶどう畑も見学できたり、ワインの試飲をおこなうことも可能です。また、季節限定で収穫や仕込み体験などもワイナリー見学に含まれるワイナリー もあります。さらに、レストランを併設しているワイナリーであれば、ワイナリー見学とともに食事も楽しむことができる場合もあります。

 

ワイナリー見学におすすめの季節

ワイナリー見学に人気のある季節はぶどうが収穫期を迎える秋です。収穫前のぶどうが実っている景色はワイナリーらしさが十分に現れていると言えるでしょう。また、ワイナリーによっては収穫体験を実施しているので、ぶどうの収穫を体験してみたいと思うなら、秋にワイナリー見学を計画するとチャンスに恵まれるかもしれません。ただし、収穫の秋は醸造も次々にひかえている、ワイナリーにとっては最も忙しい時期です。ワイナリー見学の希望者も多く、ワイナリー見学をするとしても、コストや予約の点でハードルは高くなるでしょう。

いっぽう、冬から春先にかけての時期はゆっくりとワイナリー見学するのに適した季節です。客足も少なめでゆっくりとワイナリーを見学し、スタッフにワインについての質問をすることができるでしょう。また、ぶどうの花が咲く5月から6月も、ワイナリー見学に適した季節と言えます。

 

ワイナリー見学のポイント

ワイナリーは本来、美味しいワインを造るための場所です。そのため、ワイナリー見学をするためには以下のようなポイントをおさえ、造り手に敬意を払いたいものです。

 

予約などの事前確認

ワイナリーによっては、当日の見学ができない場合もあるので注意しましょう。できるだけ数日前に予約が必要かなどの確認をし、必要であれば予約をしましょう。

その際、見学やツアーの内容についても確認することもおすすめです。季節によってワイナリー見学の内容は大きく異なる場合があります。また、ワイナリーによってはホームページやSNSで情報を公開していますので、予習をしておくとワイナリー見学をより楽しめるでしょう。

 

飲食物の持ち込みやペットの同伴は避ける

ワイナリー見学では、飲食物の持ち込みやペットの同伴は基本的に禁止です。ほかにも、ワイナリー内で持ち込みが禁止されているものは持参しないでください。

 

子どもの同伴者に関する確認

20歳未満のお子さまがいる場合などは、同伴が可能かも事前に確認する必要があります。20歳未満の見学を禁止しているワイナリーもあるので注意しましょう。

 

匂いの強い香水はつけていかない

香水はマナー違反となりやすいので注意しましょう。ワインは香りが命ですから、強い匂いの香水を付けていては自分だけでなく、周囲の人のテイスティングの妨げになります。

 

試飲の順番を意識する

ワインの味わいをしっかり、繊細に感じるためにはテイスティングの順番に気をつけなければなりません。口をつける順番はスパークリングワイン→白ワイン→赤ワインです。赤ワインは香りが強く、タンニンも多めなので、最初に味わうと次のワインの味や香りを感じにくくなる可能性があるのです。スパークリングなど、繊細な味わいと香りのワインから順に試飲し、すべての種類のワインの個性を確かめられるようにしましょう。

 

ワイナリー見学におすすめ!日本のワイナリー

南三陸ワイナリー

2011年の東日本大震災で大変な被害を受けた三陸地方の復興プロジェクトの一環で誕生した、宮城県南三陸町のワイナリーです。地元産の海産物に合うワイン造りを行い、新鮮な地元の食材が味わえるレストランも併設しています。無料ワイナリーツアーではワイナリー誕生の経緯などを説明してもらいながら醸造棟、展望テラスなどが見学できます。

 

ルミエールワイナリー

山梨県笛吹市にある創業100年を越すワイナリーです。自然に近い環境でぶどうを栽培し、ぶどうの味を生かしたワイン造りを行い、瓶内二次発酵によるスパークリングワイン造りにも力を入れています。畑や醸造棟、石蔵の発酵槽や地下の貯蔵庫を見学する有料ツアーを実施しています(要予約)。

 

 

ワイナリー見学におすすめ!スペインのワイナリー

ボデガス・トレ・デル・ベゲール(Bodegas Torre del Veguer

カタルーニャ州バルセロナ、サンペドロデリバスにあるボデガス・トレ・デル・ベゲールは1413年から僧侶たちによって始まった、礼拝用のワイン造りに原点がある歴史あるワイナリーです。ワイナリー名にもなっているベケリアタワーは1359年建造で、カタルーニャ州の歴史的建造物に指定されています。

ボデガス・トレ・デル・ベゲールでは美食や歴史、芸術に触れる観光体験に力を入れています。ワイナリー見学とテイスティングのほか、ワインとチーズ、またはイベリコハムやチョコレートなどのワインペアリング、ヨガとワインの体験など、多様な体験が用意されているのです。

 

ボデガス・トレ・デル・ベゲールのおすすめワイン

ジェロニムスJerónimus

古くからの造り方にこだわり続けるオーガニック認証赤ワインです。色合いは落ち着きのあるルビーレッド。赤系ベリーのようなアロマに、ほんのりジャムのような、軽い胡椒のようなニュアンスもあります。 また、味わうとともに干し肉のような野生的な表情が垣間見えます。ストラクチャーはしっかりとしつつ、繊細でエレガントな仕上がりです。また、深みや奥行きもあります。

 

マスティネル(Mastinell

マスティネルは1980年に創立された、カタルーニャ(Catalunya)州アルト・ペネデス(Alt Penedès)の州都、ヴィラフランカ・デル・ペネデス(Vilafranca del Penedès)にあるワイナリーです。この土地は紀元前からぶどう栽培が盛んで、カタルーニャで初めてワイン醸造が工業化された歴史ある町。バルセロナからわずか60kmのところに位置していて、旅のルートとしても理想的な立地です。

マスティネルは2013年に「Cava & Hotel Mastinell」をオープンしました。非常にユニークな造形で、波打つ屋根が特徴。これは、アントニオ・ガウディ(Antoni Gaudí)の建築技術「トレンカディス(trencadís)」を採用していて、表面が破砕タイルによって仕上げられています。

マスティネルは2005年からワイン造りとワインツーリズムを統合する計画をスタートさせています。この計画はラグジュアリーなホテルを作り、滞在する人にペネデス地方全体のアピールを行い、カヴァとワインを楽しみつつ五感が刺激される旅を経験してもらうことを目的に始まっています。

マスティネルのワイナリー見学ではワインセラーを見学し、上質なワインの試飲が楽しめます。また、その後はワイナリー併設レストラン「エン・リマ(En Rima)」でランチメニューが楽しめたり、マッサージを受けることができるコースもあります。

 

マスティネルのおすすめワイン

カバ ブルット レアル グラン・レセルバ(Cava Brut Real Gran Reserva)

爽やかで果実味豊かな厳選された上質カヴァです。色合いは輝きのあるゴールド。立ち昇る泡は繊細で滑らかです。フレッシュな柑橘のアロマに加え、りんごや洋梨のようなフルーティさもあり、コクもしっかりあります。ほのかにフェンネルのようなハーブを感じ、最後はキレもありますが上質な余韻が続く逸品です。

 

まとめ

ワイナリー見学について、ワイナリー見学におすすめのワイナリーと、関連したおすすめのスペインワインも紹介しながら解説しました。ぜひ一度、ワイナリー見学をプランに入れたスペイン旅行を計画してみてはいかがでしょうか?

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