Malvasia(マルヴァジア)というブドウ品種を知っていますか?Malvasia(マルヴァジア)は、ワイン愛好家の間で密かに知られているマイナーブドウ品種です。ヨーロッパで主に栽培されている Malvasia(マルヴァジア)は、特に日本人にとっては馴染みが少なく、その名を知っている人は少ないでしょう。
今回は、Malvasia(マルヴァジア)の特徴とスペインで造られているMalvasia(マルヴァジア)の特徴を活かしたおすすめの白ワインをご紹介します。
Malvasia(マルヴァジア)とは?
Malvasia(マルヴァジア)は、古代の伝統を持つ最も古い白ブドウ品種の一つです。2000年以上前のギリシャが起源とされており、中世にマルヴァジアワインを輸出入していたギリシャのMonemvasia(モネンバシア)港が名前の由来です。Monemvasia(モネンバシア)からマルヴァジアのワインが人気となり、イタリア、スペイン、マデイラ、カナリア諸島でも栽培され、醸造されました。
現在では、イタリア、スペインを中心にギリシャ、クロアチア、スロベニア、アメリカなど地中海全域に見られるようになり、ポルトガルではポートワインの酒精強化ワインとして有名になりました。
さらにMalvasia(マルヴァジア)は、多種多様なブドウ品種としても知られており、Malvasia(マルヴァジア)の名前を持つブドウ品種は、少なくとも18種類以上あります。さらに、地域や品種によって辛口から甘口、スパークリングまであらゆるスタイルのワインを造ることができるブドウ品種として注目を集めています。
Malvasia(マルヴァジア)の特徴
現在、Malvasia(マルヴァジア)の多くは白ワインとして醸造されており、全体的にアロマティックでフレッシュな香り高いワインとなります。そのアロマティックさから、ブドウの皮を漬け込んで造られるオレンジワインに使用されることも多くなってきています。
とはいえ、先ほども述べたように、非常に多くのサブ品種があり、地域やスタイルによってその味わいが異なるため、味わいを一概にまとめることは困難ですが、典型的なMalvasia(マルヴァジア)の白ワインは、洋梨や柑橘系、桃などの熟した果実味、トロピカルな果実味、ジャスミンなどのハーブのアロマ、ほのかなハチミツのような甘みとミネラル感をバランス良く持った芳香性の高いワインに仕上がる傾向にあります。
Monte Toro Blanco - モンテ・トロ ブランコ -
【商品情報】
商品名 |
Monte Toro Blanco (モンテ・トロ ブランコ) |
生産者 |
Bodega Ramón Ramos(ボデガ・ラモン・ラモス) |
地域 |
D.O.Toro( D.O.トロ) カスティーリャ・イ・レオン州 |
ビンテージ |
2021年 |
生産国 |
スペイン |
ブドウ品種 |
Malvasia(マルヴァジア) 100%【樹齢100年以上】 |
おすすめ料理 |
グリーンサラダ 魚介類のマリネ 白身魚のカルパッチョ スズキのポワレなど |
発酵容器 |
ステンレスタンク |
発酵期間 |
50日間 |
熟成容器/期間 |
5ヶ月間 |
度数 |
13.0% |
テイスト |
辛口 |
飲み頃の温度 |
7〜10°C |
容量 |
750ml |
Monte Toro Blanco (モンテ・トロ ブランコ)について
Monte Toro Blanco (モンテ・トロ ブランコ)は、樹齢100年の Malvasia(マルヴァジア)を100%使った希少価値のあるスペイン辛口白ワインです。カスティーリャ・イ・レオン州のD.O.Toro( D.O.トロ)にあるBodega Ramón Ramos(ボデガ・ラモン・ラモス)のブドウ園は、夏と冬の極端な天候でブドウ品質の高いブドウを栽培することができます。
ブドウを自分の子供のように大切に扱っており、ブドウの品質を保つために手作業によって丁寧に収穫し、果実の選別を行っています。その後、ステンレスタンクでの発酵、5ヶ月間の熟成により、 Malvasia(マルヴァジア)の特徴を最大限に活かしたフルーティーでフレッシュな味わいに仕上がっています。
Monte Toro(モンテ・トロ )のシリーズは、3世代以上のワイン生産者とワインメーカーが創り上げてきたワイナリーの歴史的な背景があります。先人から学んだことと新しい技術を組み合わせた素晴らしいワインは、その最後の一滴まで五感で楽しむことができます。
味わいの特徴
淡いレモンイエローの綺麗な色を特徴とするMonte Toro Blanco (モンテ・トロ ブランコ)。生き生きとしたフルーティーさを特徴に程よいミネラル感のある辛口白ワインです。
スペイン土着品種であるマルヴァシアの特徴であるシェリー酒、熟したりんごや洋梨、といった酸味のあるフルーツのノートに、シトラスなどハーブなど爽やかなアロマ。また、ほのかに感じる苦味が心地よく感じられ、熟した果実の長い余韻があります。
おすすめのペアリング
全体的にさっぱりとしたフルーティなアロマのMonte Toro Blanco (モンテ・トロ ブランコ)には、サラダや白身魚などさっぱりとしたお料理とのペアリングをおすすめします。具体的には、グリーンサラダや魚介類のマリネ、白身魚のカルパッチョ、スズキのポワレなどと合わせていただくことで Malvasia(マルヴァジア)の持つ、フルーティーな味わいが引き立ちます。
Bodega Ramón Ramo(ボデガ・ラモン・ラモス)について
Bodega Ramón Ramo(ボデガ・ラモン・ラモス)は、1963年に創設された家族経営のワイナリーです。地下のセラーで始まったワイン造りは、最初は地元の市場で、当時のワイン醸造業者へのワインの販売でしたが、彼らは少しずつ国内市場に拡大しました。
現在は、2代目であるラモン氏とホセ氏の2人の兄弟で運営しています。彼らは、品質第一をモットーに伝統を重んじ、丹精込めたワイン造りに情熱を注いでいでおり、第 2 世代の到来とともに世界中に拡大しました。
古いワイナリーは今日博物館として保存されており、その伝統的な特徴を維持しながら、新しい施設の近代化を目指しています。
Bodega Ramón Ramos(ボデガ・ラモン・ラモス)のブドウ園では、20〜60年のブドウ樹が主流ですが、フィロキセラの被害を乗り越えた100年を超えるブドウ園もあり、非常に希少なワインを造っています。
伝統を重んじたこだわりのワインは、多くのワインコンクールやワイン雑誌で高い評価を受けており、スペイン国内でも高い人気を誇るワイナリーです。
まとめ
Malvasia(マルヴァジア)は、赤ワインから白ワインにまで使用されるだけでなく、甘口にも辛口にもスタイルを変えることのできるまさに万能なブドウ品種です。
今回ご紹介したMonte Toro Blanco (モンテ・トロ ブランコ)は、樹齢100年にもなる希少なMalvasia(マルヴァジア)のブドウを100%使用して造られた贅沢な白ワインです。
Malvasia(マルヴァジア)の特徴である生き生きとした果実味とミネラル感の組み合わせを非常にバランス良く感じることができる逸品です。伝統を重んじたBodega Ramón Ramo(ボデガ・ラモン・ラモス)の素晴らしいワインをぜひご賞味ください。