毎年9月の第3金曜日はグルナッシュの日です。2024年のグルナッシュの日は9月20日。今回は世界中で愛されているグルナッシュについて、ペアリングにおすすめの料理のレシピやスペインワインの紹介も合わせ、徹底解説いたします!
グルナッシュ(ガルナチャ)とは?
グルナッシュ(フランス語: Grenache)またはガルナッチャ(スペイン語: Garnacha)は、スペイン北東部のアラゴン州(Aragón)を原産地とする赤ワイン用ぶどう品種です。スペインからフランスのラングドック=ルーション地方((Languedoc-Roussillon))に伝わり、さらにヨーロッパだけでなくアメリカやオーストラリアなど、世界中に広まりました。ガルナッチャとは宝石のガーネットのことで、ワインが明るい朱を帯びた色をしていることに由来するようです。
スペインではテンプラニーリョ(Tempranillo)などとブレンドされることが多く、ライトなワインから長期熟成可能なフルボディなワインまで幅広いタイプのワインが造られています。
高温と乾燥に強く、気候・土壌に合うと多少手入れをしなくても品質の良い果実ができますが、痩せた土壌で育て剪定や摘果をして、完熟してから収穫・選果をするなどの行程を経ると非常に濃厚で長期熟成にも耐える高品質なワインとなります。
グルナッシュ(ガルナチャ)に合うおすすめのレシピ紹介
グルナッシュには幅広い味わいのワインがあり、合わせられる料理の種類も多いのがおt口調の品種です。
グルナッシュの合うおすすめ料理のレシピを紹介します。
豚肩肉の煮込み
熟成タイプのグルナッシュは少し脂っこい肉の煮込み料理との相性が抜群です。ここではワインを使う豚肉の煮込み料理を紹介します。
材料
- 豚肩ロース肉(ブロック)・・・ 250g
- 塩小さじ・・・1/2
- こしょう・・・少々
- 小麦粉・・・大さじ1
- ベーコン・・・2枚(30g)
- にんじん・・・1/2本(60g)
- 玉ねぎ・・・1/2個(100g)
- にんにく・・・1片
- 赤ワイン・・・1と1/2カップ
- トマトペースト・・・大さじ1
- はちみつ・・・小さじ2
- しょうゆ・・・小さじ1/2
- クレソン・・・(お好みで) 適量
- 油・・・大さじ1
作り方
- にんじんはごく薄いいちょう切りにし、玉ねぎは横半分に切って薄切りにします。にんにくは薄切り、ベーコンは1cm幅に切ります。
- 豚肉は6等分に切ってジップロックに入れ、赤ワイン、1の野菜を加えて口を閉じ、30分以上冷蔵庫で寝かせます。
- ザルで2をこし、漬け汁はボウルなどに入れます。豚肉と野菜を分け、豚肉は汁気をふき、塩、こしょうをもみ込み、小麦粉をまぶしておきます。
- フライパンに油大さじ1/2を熱して3の豚肉を入れ、強火で表面を焼いてとり出します。
- 4のフライパンに油少々、ベーコン、3の野菜を入れ、玉ねぎがしんなりするまで中火で炒めます。
- 鍋に3の漬け汁、水1/2カップ、トマトペースト、はちみつ、4、5を入れて火にかけて混ぜ、煮立ったらアクを取り除きます。ふたを少しずらしてのせ、弱火で途中混ぜながら40分ほど煮込みます。
- しょうゆを加えて混ぜ、器に盛り、好みでクレソンを添えて完成。
マッケンチーズ
軽めのグルナッシュやブレンドのグルナッシュはタンニンが多くないため、フルボディの赤ワインよりもチェダーなどの酸味とコクのあるチーズによく合います。そこで、チェダーチーズを使ったアメリカの家庭で作られるマカロニチーズグラタンを紹介します。
材料
- マカロニ・・・100g
- 熱湯・・・1ℓ
- 塩・・・小さじ1
- 玉ねぎ・・・1/2個
- ベーコン・・・4枚
- バター・・・20g
- 薄力粉・・・15g
- 牛乳・・・200ml
- チェダーチーズ・・・70g
- 塩・・・少々
- 黒こしょう・・・少々
- ピザ用チーズ・・・50g
- パセリ・・・少々
作り方
準備.オーブンを200℃に予熱します。
- 鍋にお湯を沸騰させ塩を入れ、マカロニをパッケージの表示時間より1分短く茹でます。
- 玉ねぎとベーコンを粗みじん切りにします。
- フライパンでバターを中火で熱し、2の玉ねぎを炒めます。しんなりしてきたら2のベーコンと薄力粉を入れてよく混ぜます。
- 粉っぽさがなくなったら牛乳を入れよく混ぜ、とろみがつき始めたらチェダーチーズを入れ、よく混ぜ合わせます。
- チェダーチーズが完全に溶けたら水気をよく切った1を加え混ぜ、塩と黒こしょうで味を整えます。
- グラタン皿に移し、ピザ用チーズをのせ200℃のオーブンで15分焼きます。
- 仕上げにパセリのみじん切りを散らして完成。
モロッコ風レモンチキンタジン
じっくりとチキンと玉ねぎを煮込んだレモン風味のタジンはほんのりと甘さがあり、グルナッシュとよく合います。
材料
- 骨付き鶏肉・・・500g
- レモン・・・1/4
- レモンの塩漬け・・・1/4 ※無ければレモン汁のみでOK
- 玉ねぎ・・・1個
- パセリ・・・適量
- パクチー・・・適量
- にんにく・・・2片
- 胡椒・・・小さじ1
- しょうが・・・1片
- サフランパウダー・・・小さじ1/4
- ターメリックパウダー・・・小さじ1/4
- 塩小さじ・・・1/4
- クミン・・・1つまみ
- オリーブオイル・・・大さじ4
- 水・・・1カップ
- チリパウダー・・・小さじ1/4
- オリーブ・・・12粒
作り方
- チキンをタジン鍋に入れ、レモン汁を絞ります。塩漬けレモンの身の部分を手でちぎって加え、皮は残しておきます。
- 玉ねぎをスライス、パセリとパクチーを1cm程の大きさにカットして1に加えます。
★のスパイスとみじん切りにしたにんにくを加え、蓋をして10分程強火で加熱します。
- 水を加え、さらに10分加熱してオリーブと塩漬けレモンの皮、チリパウダーを加え、40分加熱します。途中数回かき混ぜましょう。
- パセリのみじん切りを散らして完成。
グルナッシュ(ガルナチャ)を使ったおすすめのスペインワイン
モセン・クレト クリアンサ(Mósen Cleto Crianza)
個性的なボトルにビターでスパイシーな魅力的アロマを閉じ込めたガルナチャ75%、テンプラニージョ25%使用の赤ワインです。色合いは鮮やかなルビー色。完熟ベリーの香りにスパイシーなアロマ。 フルーティさもあり、ほのかにスモーキーなニュアンスもあります。柔らかい口当たりで、熟成された感じが心地よく、バランスが取れています。
ペアリングにおすすめの料理はスモークターキー、トリッパ、チリコンカンなどです。
ドン・ラモン(Don Ramón)
進化し続ける、表情豊かな魅惑のガルナチャ75%、テンプラニージョ25%使用のスムースレッドワイン。色合いは輝きのあるルビーレッド。チェリーやザクロなど赤系果実のアロマと、柑橘系の香り、ほのかなスパイシーさと甘いニュアンスが魅力です。非常に滑らかな口当たりで酸は柔らか、タンニンはほど良いのが特徴。ペアリングにおすすめの料理は鶏肉のチリンドロン、鴨のロースト、ラムシチューなどです。
エステバン・マルティン ロサード(Esteban Martín Rosado)
フルーティーでキュート、そしてオールマイティーなガルナチャ100%使用のロゼワインです。色合いはサーモンピンク。チャーミングな辛口で、新鮮なベリーやキャンディーのようなほんのり甘いアロマが楽しめます。 軽い口当たりでアニスや中国茶葉のようなほろ苦いニュアンスも感じられます。 ほど良い酸と少なめのタンニンではありますがしっかりとしたコクは備えています。ペアリングにおすすめの料理は生ハム、スモークサーモン、酢豚、エビのチリソースなどです。
まとめ
世界中で愛されているグルナッシュについて、ペアリングにおすすめの料理のレシピやスペインワインの紹介も合わせ、徹底解説しました。みなさんもぜひ、グルナッシュの日にはぜひグルナッシュのワインをお楽しみいただければと思います。