ワインやその他アルコール酒に比べると日本では、まだあまり馴染みのないシェリー酒ですが、実はシェリー酒もワインの一種なのをご存知ですか?
今回は、多くのワイン評論家、雑誌、専門家が絶賛し、No.1シェリー酒とも評される「サン・レオン・マンサニージャ」をご紹介します。
シェリー酒に馴染みのない方も、シェリー酒好きの方もきっとお気に入りの一本になるはず。ぜひチェックしてみてくださいね。
シェリー酒について
シェリー酒という名前はよく聞くけれど、実際にどんなお酒なのか?詳しく知る人は少ないかもしれません。まずはシェリー酒について簡単にまとめています。
世界で唯一スペインの限定した地域でのみ生産できる白ワイン
冒頭でお伝えしたとおり、シェリー酒はワインの一種です。そして、そのシェリー酒を造ることができるのは、世界中で唯一スペインだけ!
それも、スペイン南部にあるアンダルシア州にあるヘレスを中心とした3つ(ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ、プエルト・デ・サンタマリア、サンルーカル・デ・バラメーダ)の限定地域のみで造ることができる白ワインです。
さらに、限定地域内で栽培されたパロミノ、ペドロ・ヒメネス、モスカテルの3種類のぶどうを使用し、アメリカン・オーク樽で3年以上熟成されていることがシェリー酒の原産地呼称を名乗れる。といったように、限られた地域で限られたぶどう、限られた製法を用いたワイナリーだけが「シェリー」と名乗ることを許可されています。
そもそも日本でよく聞くシェリー(Sherry)という名前は英語名であり、本場スペインにおいてはビノ・デ・ヘレス(Vino de Jerez)と呼ばれています。"Vino=ワイン”つまり「ヘレスのワイン」という意味になるのです。
シェリー酒の基本タイプ
シェリー酒は、一般的な白ワイン同様に甘口から辛口までがあります。さらに熟成の状態によっておおまかに分けると5種類に分類でき、それぞれ名前が異なります。
甘口 |
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辛口 |
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最もライトな辛口シェリー酒「マンサニージャ」について
シェリー酒にはさまざまな種類がありますが、今回はマンサニージャについてご紹介します。マンサニージャは、シェリー酒の中でも最もライトで軽い飲み口の辛口シェリー酒として人気があります。
また、「マンサニージャ」の名前を名乗ることができるのはサンルーカル・デ・バラメーダの町で造られるシェリー酒のみ。
海に近い町「サンルーカル・デ・バラメーダ」で育ったぶどうからできるシェリー酒は、ほんのり潮の香りを持ち合わせていることも特徴です。
マンサニージャに合わせる料理
シェリー酒の度数は15℃前後と、通常のワインよりも高めです。
マンサニージャは、他のシェリー酒と比較してもサラッと飲みやすいため、本場スペインではキリッと冷やして、食前酒として飲まれることが一般的です。
しかし、シェリー初心者の方や度数が高いお酒を苦手とする方は、炭酸と割ってライムやレモンを絞ると飲みやすくなるので、おすすめです。
また、潮の風味を感じるマンサニージャは、シンプルに料理された海鮮類との相性が抜群!塩味を持ったイベリコ豚や生ハムから、かき揚げや天ぷらなどの揚げ物まで、幅広いジャンルとのマリアージュを楽しめることもマンサニージャならではの魅力です。
No.1シェリー酒と評される「サン・レオン・マンサニージャ」
【商品情報】
商品名 |
サン・レオン マンサニージャ(San Leon Manzanilla ) |
生産者 |
エレデロス・デ・アルグエソ(Herederos de Argüeso) |
おすすめ料理 |
ムール貝のワイン蒸し、白魚のフリット、 ハードタイプのチーズなど |
生産国 |
スペイン |
地域 |
D.O.ヘレス・ケレス・シェリーおよび マンサニージャ・サンルーカル・デ・バラメダ |
ぶどう品種 |
パロミノ・フィノ100% |
度数 |
15% |
ボディ |
ドライ |
飲み頃の温度 |
8~10℃ |
容量 |
750ml |
今回はそんなマンサニージャの代表作ともいえる「サン・レオン マンサニージャ(San León Manzanilla )」の魅力についてご紹介します。
San León(サンレオン)はボデガ創設者の名前であり、Manzanilla (マンサリージャ)はフィノと同じタイプのシェリーですが、サンルーカル・デ・バラメダで作られた物のみをマンサニージャと呼びます。
味わいの特徴
輝きを持つライトゴールドの色調。黄色い花のような華やかなアロマや煮詰めたりんご、ナッツなどの香ばしさなど複雑な味わいに、長い余韻を感じます。
辛口ですが、マンサリージャ特有のほんのりとしたミネラル感とソルティーで軽やかな味わいを楽しめます。
長い熟成の中で得た繊細でありながらも、刺激的なアロマは、世界中の専門家から絶賛されたシェリー酒です。あっさりと爽やかな味わいはシェリー初心者にもおすすめです!
生産者について
生産者エレデロス・デ・アルグエソ(Herederos de Argüeso)は、スペイン北部からきた、ファン・レオン・デ・アルグエソにより1822年に設立された元々は家族経営のボデガ(醸造所)です。現在は、ボデガス・ジュステグループに属しています。
設立当初は古いボデガから古いシェリーや樽を買い集め、今日までワイナリー内で樽を修理し、同樽で熟成させており、現在のソレラ(出荷用の樽)も198年以上前から続いているものを使用しています。
現在、サンルーカル・デ・バルメーダの中心街近くに3つのボデガを保持。その他にもチピオナ街道に近代的設備を有するボデガも保有しています。
自他共に認める高品質な熟成シェリー酒を造るボデガ
スペインワイン雑誌、VINO DE ESPANA誌では、アルグエソ社のすべてのマンサニージャが賞を受賞するというほど、シェリーの品質に大変定評のあるボデガとして知られています。
世界一に輝いたシェリー酒「サン・レオン マンサニージャ」
世界的に有名なワインジャーナリストであるトム・スティーブンソン氏が評価するイギリスの権威あるワインガイド「ワインレポート」において、サン・レオン マンサニージャが「Greatest-Quality Wines(最高品質ワイン)」を獲得。見事、世界No.1のシェリー酒と評価されました!
また、アメリカのワイン評論雑誌「ワインスペクテーター」では、「Highly Recommended(特にお薦め)」の高得点を獲得。雑誌内の評価では「なんとも魅力的!!トップノーズからフィニッシュに至るまで非常にパワフルな香り。このマンサニージャはナッツ、煮詰めたリンゴなどのアロマとフレーバーを呈し、バターのようなニュアンスのクリーミーなテクスチャーと良くマッチしている!!」と素晴らしいコメント。
さらには、世界屈指の有名3つ星レストランで提供されているなど、サン・レオン マンサニージャの魅力はスペイン国内には留まることなく、世界中のワイン愛好家をも魅了してしまうシェリー酒なのです。
まとめ
約200年もの間、引き継がれている樽を使用した熟成を行い、伝統的な製法により、世界中の評論家を唸らせたシェリー酒「サン・レオン マンサニージャ」。
値段の高さが美味しさに比例するのが一般的ですが、このサン・レオン マンサニージャにおいては、高品質な上にお値段もお手頃でコスパも抜群!
シェリー酒のなんともクセになる味わいは、一度飲めばあなたもきっと病みつきに!