オーガニックワインとビオワインの違いは？自然派ワインがおすすめ

一口に自然派ワインといっても、「オーガニックワイン」や「ビオワイン」などさまざまな自然派ワインがありますが、これらの違いについて知っている人は少ないのではないでしょうか？

また、前回の記事に引き続き、スペインの完全自然派ワイナリー「Bodega Sierra Norte（ボデガ・シエラ・ノルテ）」が有機栽培にこだわって造った最新作のオーガニックワイン「Olcaviana（オルカビアーナ）」シリーズのシャルドネ100％で造るオーガニック白ワイン「Olcaviana Ecológico Chardonnay（オルカビアーナ・エコロヒコ シャルドネ ）」をご紹介します。

自然派ワインについて

ぶどうの栽培から醸造まで、化学薬品を使用せず、自然な方法で造られたワインを「自然派ワイン」または、フランス語で「ヴァン・ナチュール」と言われています。環境にも身体にも優しいことから多くの人が自然派ワインを選んでいます。さらに、酸化防止剤である「亜硫酸塩」が少ないことから二日酔いが起こりにくいため、ワインは好きだけど二日酔いになってしまうという方にも、自然派ワインがおすすめです。

そんな、自然派ワインの代表「オーガニックワイン」と「ビオワイン」のそれぞれの特徴についてご紹介します。

オーガニックワイン

オーガニックとは、「有機」という意味です。化学肥料である農薬や除草剤を使用せず、自然由来の肥料を用いた農法のことを有機農法といいます。

ビオワイン

ビオとは、フランス語で「生命」を意味しています。「ビオディナミ農法」は、ビオワインを代表するオーガニック農法で、ぶどう畑を生命ととらえ、宇宙のパワーや自然のエネルギーを尊重していることから「生命力学農法」とも言われています。月の満ち欠けなど、天体の動きに合わせた栽培方法を特徴とし、ぶどう本来の自然な潜在能力を引き出す農法です。

オーガニックワインとビオワインの違いについて

日本において、オーガニックワインは農林水産省が認める認証機関「JAS規格」による認定を受けたワイン、EUでは「ユーロリーフ」の認定を受けたワインのみがオーガニックワインを名乗ることができます。

一方、ビオワインを明確に認証する制度や団体は存在していません。おおむね、栽培の段階で有機農法によるぶどうを使用し、手摘みによる収穫であること、少量生産であること。さらに、醸造から瓶詰めの段階で、酸化防止剤は無添加もしくはごくわずかであること、補糖や補酸を行わないこと、無濾過・無清澄・無着色であることが「ビオワイン」の条件となっています。ビオワインは、オーガニックワインに比べてスピリチュアルな要素が強いイメージがあります。

双方、有機栽培であること、醸造の過程で酸化防止剤をほとんど使用していないことが条件となっていますが、現状の日本においては、「オーガニックワイン」と「ビオワイン」の間に明確な違いはなく、JAS規格のオーガニック認定基準を受けているワインであれば、どちらの名前も名乗ることができます。

「オルカビアーナ・エコロヒコ シャルドネ（Olcaviana Ecológico Chardonnay）」

【商品情報】　

Olcaviana Ecológico Chardonnay（オルカビアーナ・エコロヒコ シャルドネ)について

スペインの完全自然派ワイナリー「Bodega Sierra Norte（ボデガ・シエラ・ノルテ）」の最新作ワインシリーズが「Olcaviana（オルカビアーナ）」です。2015年に発売されたオルカビアーナのワインシリーズは、白3種類・赤3種類の全て単一品種で構成されており、ワイナリー内でも大型のシリーズになります。

Olcaviana（オルカビアーナ）とは、スペインイベリア半島の地に紀元前3世紀頃に居住していたとされる「オルカデス族」にちなんで付けられた名前です。オルカデス族は不屈の精神とたくましさを持っていたとされており、「潜在的な深い力強さ」の象徴とされており、ワイン名「Olcaviana（オルカビアーナ）」には、この土地の畑もオルカデス族のように潜在的な深い力強さを持つようにという意味が込められています。

オルカビアーナ・エコロヒコ シャルドネは、ラマンチャ地方「ラ・ロダ」の持続可能なぶどう畑の有機栽培基準を尊重し、栽培されたシャルドネを100％使用。毎年9月の１週目に収穫を行いますが、ぶどうの酸化を避けて香りの繊細さを保つため、収穫は夜に行われます。ぶどうがセラーに到着したら、ぶどう本来の味わいを失わないよう穏やかな空気圧でプレスを行い、素晴らしい芳香を引き出します。

管理された温度のもとステンレススティールで10~12日間の発酵後、細かい粕の上に置かれます。この手法により酸化からワインを保護し、コクと滑らかさをもたらします。彼らのぶどう畑の土壌は、有機栽培に適した陽光な生物学的条件を備えているため、無農薬・無化学肥料で、ぶどう栽培に適した完全な有機栽培を実現することができています。

オルカビアーナ・エコロヒコ シャルドネの味わい

緑がかったきらめきのある麦わら色。いちじくと洋梨や桃、パイナップルといったトロピカルフルーツの豊かな果実味に、白い花のフローラルなアロマが感じられます。

さらに、オーガニックなシャルドネ100％から造られる「オルカビアーナ・エコロヒコ シャルドネ」は、フレッシュで表現豊かな香りに、香ばしさ、トロピカルフルーツからくるフルーティーな甘さと、適度な酸味が心地よく、余韻まで大変バランスの取れた白ワインに仕上がっています。

オルカビアーナ・エコロヒコ シャルドネとのペアリング

優しいフローラルな香りとトロピカル系のフルーティさが特徴のオルカビアーナ・エコロヒコ シャルドネは、シーフードを使ったパスタやマリネ、白身魚のフリット、帆立貝のレアグリルなど、主に魚介料理とのペアリングがおすすめです。

ペアリングの際には、オルカビアーナ・エコロヒコ シャルドネの適温である8º-10ºCに少し冷やして飲むのがおすすめです。

オルカビアーナ・エコロヒコ シャルドネの受賞歴

• オルカビアーナ・エコロヒコ シャルドネ2020：銀メダル–コンテストトップワイン2021
• オルカビアーナ・エコロヒコ シャルドネ2020：銀メダル–カタビナムワールドワイン＆スピリッツコンペティション2021
• オルカビアーナ・エコロヒコ シャルドネ2019：銀メダル–カタビナムワールドワイン＆スピリッツコンペティション2020。

Bodega Sierra Norte(​​ボデガ・シエラ・ノルテ )について

Bodega Sierra Norte（ボデス・シエラ・ノルテ）のワイナリーは、バレンシアの西にあるカンポロブレス村に0.8haのぶどう畑に1914年ローカルのぶどう品種、ボバルやマカベオを育てたことから始まります。

まだ多くのワイナリーがオーガニック栽培していなかった1980年代から、オーガニック栽培に方向転換し、周りから変人扱いされながらも、信念に基づき有機栽培をはじめます。その後、1999年にボデス・シエラ・ノルテのワイナリーが設立。現在は、Camporrobles、La Roda、Jumilla、ElPinosの4か所に総面積322 haの畑に多種のぶどうがワイナリーに集められ、30種類を超える多様なぶどう品種がこだわりの有機農法で栽培されています。ワイナリーでは設立以降、モノバイリエタル（単一品種ワイン）の醸造に力を入れたオーガニックワインを造っています。

まとめ

さまざまな製法で造られた自然派ワインがあります。日本では、まだきちんとした定義が決まっていませんが、ビオワインは一般的なオーガニックワインに比べると、生命力を意識したスピリチュアルな要素が強い栽培方法です。