ハロウィンとは?ハロウィンにぴったりのワインをご紹介いたします! ハロウィンとは?ハロウィンにぴったりのワインをご紹介いたします!

ハロウィンとは?ハロウィンにぴったりのワインをご紹介いたします!

日本では仮装で盛り上がるお祭りとして定着しつつあるハロウィンですが、その由来や歴史についてはあまり知られていないのではないでしょうか?今回はハロウィンの歴史や各国の行事などを紹介するとともに、ハロウィンにピッタリのスペインワインを3種類紹介します。

 

ハロウィンとは?

現在のハロウィン(Halloween)の原型となる習慣は紀元前にまでさかのぼります。それは、現在の東欧からアイルランド島まで居住していた古代ケルト人(Celt)の新年の祭、サウィン(Samhain)です。古代ケルト人のドルイド(Druid)信仰では現在の11月1日が新年とされていました。そして、10月31日の夜から秋の収穫を祝い、火を焚いて、作物や生贄の動物を神に捧げたのです。

また、サウィンの時期にはこの世と霊界との間にある門が開き、妖精や死霊がこの世界に迷い込むと考えられていました。そのため、サウィンで焚かれるかがり火を各家庭に持ち帰り、悪霊などを追い払うためにかまどに火をつける習慣があったのです。また、現在の日本でもハロウィンのイベントとしておこなわれる仮装は、ケルト人たちがサウィンの時期に死者の霊に気づかれないよう、仮装していたことが発端となっています。

後世になるとキリスト教の諸聖人の日と死者の日である万霊節がサウィン祭りの影響で5月から11月1日と2日に移動するなど、歴史とともにハロウィンがキリスト教文化とミックスした習慣として形成されていきました。ちなみに、諸聖人の日「All Hallo」のその前夜祭である「All Hallo Eve」がハロウィンの語源とされています。

ハロウィンがアメリカの伝統的習慣となったのには、アイルランドやスコットランドから大量の移民が渡ったことが大きく関係しています。その後、19世紀半ばまでは移民の間だけの習慣でしたが、20世紀の初めにはほぼ全米で受け入れられる祝祭日として定着し、日本でも祝われるようなスタイルのハロウィンの形が出来上がりました。また、ハロウィンの合言葉「トリック・オア・トリート(Trick or Treat)」は1950年代にアメリカの製薬会社や映画会社、テレビ局などの宣伝によって普及したようです。トリック・オア・トリートの原型には諸説あり、そのひとつが中世ヨーロッパの「ソウリング(souling)」です。ソウリングは死者へ備えるソウルケーキ(soul cake)と呼ばれるお菓子を各家庭で配る儀式です。

 

世界のハロウィン

世界各国のハロウィンの行事はどのようなものなのでしょうか。いくつかご紹介します。

 

アイルランド

ケルト文化の影響が色濃く残るアイルランドはハロウィンの発祥地と考えられています。アイルランドの伝統的なハロウィンの行事には以下のようなものがあります。

 

l  収穫した木の実を石で叩きつけ、割る。

l  収穫したりんごを天井からつるし、口で取る。

l  水を張った樽にりんごを浮かべ、口で取る。

l  焚火の前で妖精の話や聖人の話を聞く。

l  街中で大きな焚火を焚き、各家庭で持ち帰って暖炉に火を灯す。

 

また、ハロウィンの象徴的存在とも言えるカボチャの飾り物、ジャック・オー・ランタン(Jack-o'-Lantern)はアイルランドやスコットランドに伝わる言い伝えが原型となっていて、もともとはカブで作られていました。

アイルランドでは、ハロウィンの夜に「バーンブラック(barmbrack)」というドライフルーツが入ったケーキやパンを食べる習慣があります。バーンブラックの中には指輪や硬貨、ボタンなどが入れられ、それによって運勢を占います。そして、指輪が当たった人は年内、もしくは家族のなかで最初に結婚すると言われています。

アイルランドの第二の都市、ロンドンデリー(Londonderry)では、世界一と名高い大規模なハロウィンパーティーが毎年おこなわれ、世界各国から10万人以上もの人が集まり、仮装やパレードなどで盛り上がります。

 

アメリカ

アメリカのハロウィンは町中を巻き込む一大イベントです。ハロウィンの時期になるとスーパーなどの量販店にたくさんの仮装グッズやお菓子が並べられます。またジャック・オ・ランタンを作るため、郊外の農家ではカボチャが売り出され、家族でジャック・オ・ランタンを手作りします。また、家や庭には華やかなデコレーションをほどこす人も大勢います。

ハロウィン当日になると子ども達はトリック・オア・トリートをしに近所の家を周ります。そして、飴やチョコなどをたくさん集めるのですが、そのあまりの量に肥満や虫歯の心配をする保護者も少なくないようです。ちなみに、トリック・オア・トリートに来て欲しくない家では外灯を消すと、子どもたちはその家には行かない、というルールがあります。

 

メキシコ

メキシコでは10月31日から11月2日にかけ、「死者の日(ディア・デ・ムエルトス/Día de Muertos)」と呼ばれる伝統行事があります。この期間には死者の魂がこの世に戻ってくるとされ、家族や友人などの礼にお供えをして迎え、再度あの世に送り出す日本でいう「お盆」のような行事となります。ただ、お盆とは違って明るく楽しむのがメキシコの死者の日で、お祭りのように音楽とダンスを楽しんだり、食事をしたりして盛り上がります。

メキシコの死者の日はガイコツがシンボルです。ガイコツはメキシコでは死と再生の象徴で、非常に神聖なものとして受け入れられています。そして、死者の日にはカラフルなガイコツグッズやマリーゴールドの花やろうそくがオフレンダ(ofrenda)と呼ばれる祭壇や墓地などに飾られます。また供物として「パン・デ・ムエルト(Pan de Muerto)」と呼ばれる甘いパンも重要です。パン・デ・ムエルトを食べることで故人を思い出し、故人と再会できる、とも考えられているのです。

 

スペイン

スペインではハロウィンを祝う習慣は近年、アメリカから伝わってきました。そのため、高齢者はハロウィンを知らないこともあり、この辺りの事情は日本に近いかもしれません。カソリックの影響が強いスペインでは11月1日の諸聖人の日を、エル・ディア・デ・トドス・サントス(El Día de Todos los Santos)と呼び、祝日としています。この日の午前中は教会を訪れ、その後家族や親しかった人などのお墓を訪れて掃除し、花を飾ります。そして家族や友人が集まり、この時期ならではのお菓子を食べて過ごすのが伝統的な過ごし方です。また、10月31日はカタルーニャ地方(Cataluña)などでおこなわれる伝統の祭り、カスタニャーダ(La Castañada)の日でもあります。カスタニャーダは18世紀から続く焼き栗を食べるイベントで、甘いマスカットワインや焼き芋も一緒に楽しまれます。また、ケルト文化が色濃く残るガリシア州(Galicia)ではサウィンの行事を10月31日におこないます。

 

ハロウィンにピッタリのワインを紹介

ハロウィンにピッタリのスペインワインを3種類紹介します。

 

ハロウィンオリジナルラベル4本セット

当社人気のカヴァがオリジナルラベルで4本セットになって登場!ハロウィンパーティーの演出にぴったりのワインとなっています。ぜひ、ハロウィンをカヴァと一緒に楽しんでください。

 

クアトロ・ラヤス フェルメンタード・エン・バリッカ(Cuatro Rayas Fermentado en Barrica)

ナッツのニュアンスにトースト香も感じる、ドライでありながらも、ふくよかでボリューム感のある白ワインでちょっと贅沢なハロウィンディナーを演出してください。豊かな果実味と樽熟成が見事に調和したリッチで滑らかな味わいが楽しめます。

 

ドン・ラモン(Don Ramón)

表情豊かで口当たり滑らかな赤ワイン。チキンやラム、鴨肉などのメインディッシュに合わせてハロウィンディナーを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

ハロウィンの歴史や各国の行事などを紹介するとともに、ハロウィンにピッタリのスペインワインを3種類紹介しました。

古くからの人々の思いや習慣、歴史的背景が影響しあい、出来上がった現在のハロウィン。日本でも、私たちなりのやり方で、もっともっと楽しんでみるといいのかもしれませんね。

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