近頃、レストランやスーパーなどでも有機栽培、オーガニック、ナチュラルという言葉をよく目にするようになりました。身体にも環境にも優しいことが最大のメリットであり、自然派の食べ物や飲み物が注目されています。
とはいえ、肥料や農薬を使わず、完全オーガニックで野菜や果物を育てるのは容易ではありません。これはワイン業界においても同様で、上質なぶどうを確実に育てるために化学肥料を使い、ボトリングの際にもワインが長持ちするよう保存料を使用することが一般的です。完全オーガニックを実現するには、有機栽培に関する豊富な知識とそれを実行するために手間ひまを惜しまず時間をかける必要があります。
今回は、スペインのカタルーニャ地方においてオーガニックワインの生産に情熱をかけ、その生涯を注いだエウダルド・マッサナ・ノヤ氏が造るフレッシュエレガントな自然派赤ワイン「Massana Noya Tinto Ecológico(マッサナ・ノヤ ティント エコロヒコ)」をご紹介します。
オーガニック認定団体CCAEPとは?
独自の有機認証の基準を設け、有機食品の監査しているスペインのオーガニック認定団体がConsell Català de Producció Agrària Ecològica(カタルーニャ生態系農業生産評議会)略してCCAEPです。カタルーニャ政府の支援を受けている公認団体であり、認証された食品が自然派食品であることを保証します。
その認定基準は厳しく、肥料には有機肥料と天然ミネラルのみが使用されて栽培されていることのみならず、生産、パッケージ、マーケティングにおける全ての過程においてプロセス全体でオーガニックでなければなりません。CCAEPの認可を受けた際には、その証明となる有機農業認証ラベルを付けることができます。
Massana Noya Tinto Ecológico― マッサナ・ノヤ ティント エコロヒコ ―
【商品情報】
商品名 |
Massana Noya Tinto Ecológico(マッサナ・ノヤ ティント エコロヒコ) |
生産者 |
Eudald Massana Noya(エウダルド・マッサナ・ノヤ) |
地域 |
カタルーニャ州 D.O. Penedès (D.O.ペネデス) |
ビンテージ |
2020 |
生産国 |
スペイン |
ぶどう品種 |
Merlot(メルロ)42%、 Cabernet Sauvignon( カベルネ・ソーヴィニヨン)35%、 Tempranillo(テンプラニージョ)18%、 Pinot Noir(ピノ・ノアール)5% |
おすすめ料理 |
鶏肉、豚肉など白身の肉料理/チーズ、魚介類 |
発酵容器 |
ステンレス・スティールタンク |
発酵期間 |
約10日間 |
発酵温度 |
20~26°C |
熟成容器/期間 |
ステンレススティールタンク/3ヶ月間、 その後瓶にて1ヶ月 |
度数 |
12.0% |
テイスト |
ライト~ミディアム |
飲み頃の温度 |
6°C |
容量 |
750ml |
Massana Noya Tinto Ecológico(マッサナ・ノヤ ティント エコロヒコ)について
Massana Noya Tinto Ecológico(マッサナ・ノヤ ティント エコロヒコ)は、Merlot(メルロ)42%、Cabernet Sauvignon( カベルネ・ソーヴィニヨン)35%、 Tempranillo(テンプラニージョ)18%、Pinot Noir(ピノ・ノアール)5%の4種類のぶどうから造られた、カタルーニャ州 D.O. Penedès (D.O.ペネデス)のエレガントで軽やかな味わいです。ぶどうの栽培からワイン造りに至るまで、自然派にこだわったオーガニックスペイン赤ワイン。ラベルのないシンプルなワインボトルも一際、目を引きます。
味わいの特徴
若さと新鮮さが溢れるバイオレットの色調を持つMassana Noya Tinto Ecológico(マッサナ・ノヤ ティント エコロヒコ)。口に含むと、フランボワーズのような心地よい香りが広がり、ブラックチェリーのような果実味溢れるアロマにほのかなスパイシーさがアクセントとなっています。
ふくよかな果実味と、やさしい酸味がバランス良く感じられ、ワインのエレガントさを演出します。フレッシュで、軽やかな味わいがお好きな方におすすめのスペイン赤ワインです。しっかりとした輪郭を楽しみたい方は、抜栓後に少し時間をおいて、低めの温度で飲むのがおすすめです。
おすすめのペアリング
Massana Noya Tinto Ecológico(マッサナ・ノヤ ティント エコロヒコ)のテイストは、ライト〜ミディアムです。牛肉やしっかりとした味わいの赤系肉料理では、ワインの味わいが負けてしまう可能性があるため、お肉と合わせる場合は、鶏肉や豚肉など白身の肉料理がおすすめです。また、軽めの味わいのチーズや魚介類との相性が良い赤ワインです。
4種類のぶどうによってできた赤系果実の果実味がフードとのペアリングによって華やかに広がり、お料理とワインの相乗効果を期待できます。
Eudald Massana Noya(エウダルド・マッサナ・ノヤ)について
Eudald Massana Noya(エウダルド・マッサナ・ノヤ)は、1777年に設立され、9世代続く家族経営のワイナリーです。アルト・ペネデス地方にあるマセット・デル・ジェオーに30ヘクタールに広がるぶどう園を所有しています。ぶどうの栽培をはじめた18世紀半ばから今日に至るまで、親から子へ、子から子へとマッサナ家に伝わるぶどう栽培とワイン造りの情熱と伝統を継承し、個性的かつ独特なこだわりのワインを生産しています。
ペネデスの海と山に囲まれたEudald Massana Noya(エウダルド・マッサナ・ノヤ)のワイン畑では、さまざまなタイプの土壌があり、高品質なワインやカヴァを造るのに適した地形となっていることから、1917年には新しいぶどうの栽培や新しくカバ造りをはじめました。現在では、ペネデス地域のワインであるマカベオ、チャレロ、パレジャーダから、国際品種メルロー、カベルネ・ソーヴィニヨン、シャルドネ、ヴィオニエ、マスカット、プティ・ヴェルドまで、白6種類、赤6種類のぶどうを栽培しています。
さらに、ぶどう畑をいじるのが大好きなオーナー、エウダルド・マッサナ・ノヤ氏は、葡萄の木と大地へ敬意を持ち、自然との調和を大切にした持続可能なワイン造りを哲学に彼の生涯をかけて研究を行いました。中でも、彼は有機農業と月の暦に合わせたビオディナミ農法の非常に熱心な支持者です。2006年には全てのワインがオーガニックで作られており、有機農業の団体であるConsell Català de Producció Agrària Ecològica(カタルーニャ生態系農業生産評議会)に認証されています。Eudald Massana Noya(エウダルド・マッサナ・ノヤ)で生産される全てのワインとカヴァには、オーガニックの品質を保証するCCPAEの認定マークがあります。
まとめ
Eudald Massana Noya(エウダルド・マッサナ・ノヤ)のワインは、除草剤や殺虫剤を使用せず、有機農業で栽培された自然なぶどうを使っています。CCPAEで認可されたワインでは、ぶどう栽培から手元に届くまでオーガニックであることを保証してくれるため、安心して飲むことができます。さらに、有機農業に情熱を注いでいるEudald Massana Noya(エウダルド・マッサナ・ノヤ)は、オーガニック食品を選ぶことは、身体と健康に良いだけでなく、生態系のサイクルを守り、環境と動物の保護にも繋がることを主張しています。
これまでワインを飲む際にオーガニックであることを意識していなかった人も、これからは身体や地球のことを考えて自然派ワインを選びませんか?