ワインに賞味期限はある?開封後の保存方法は?解説します ワインに賞味期限はある?開封後の保存方法は?解説します

ワインに賞味期限はある?開封後の保存方法は?解説します

「ワインを買ったはいいけれど、なかなか飲む機会がなくて時間が経ってしまった」

「お祝いでもらったワインを保管したまま忘れていた!」

というような経験はありませんか?そんな時に気になるのがワインの「賞味期限」でしょう。お手持ちのワインボトルのラベルに、賞味期限を探してみてください。どうですか?見つかりますでしょうか?

この記事ではワインの「賞味期限」や飲み頃、保存方法などについて解説していきます。

ワインには賞味期限は表示されない

ワインのラベルには一般的に、ぶどうが収穫された年は表示されているものの、賞味期限、および消費期限は表示されていません。なぜかというと、未開封のワインには「腐る」という概念がないからです。

また、ワインは「おいしく飲める期限」である賞味期限を決めることが難しい飲み物でもあります。原料のぶどう品種や栽培地の土壌、収穫年や醸造方法、保存の方法などによりワインが飲み頃となる熟成期間はそれぞれ違います。そのため、一律に賞味期限を表示することができないのです。

未開封のワインの飲み頃

ワインには賞味期限は設定されていないものの、ワインが未開栓であってもおいしく飲める「飲み頃」というものがあります。そして、その飲み頃は種類によって違います。

未開栓のワインの飲み頃を大まかに分けると以下のようになります。

2,000円以下ほどのテーブルワイン

1,000円くらいから2,000円ほどのテーブルワインは長期熟成するタイプのワインとしては造られていません。このようなタイプのワインは購入してからすぐが飲み頃と言えるでしょう。

赤ワイン 

長期間熟成させることで味や香りが引き立つ「熟成タイプ」の赤ワインはぶどう品種や収穫年、産地などによって大きな差がありますが、だいたい5年〜10年程度が飲み頃です。ただし高級ワインに分類されるようなものになると、飲み頃までに20年程度の熟成を必要とするものもあります。

一方、熟成タイプではない赤ワインであれば、だいたい2〜3年以内に飲むのがおすすめです。

白ワイン

白ワインは軽めのものであれば、1〜2年以内が飲み頃だと言われています。また、樽熟成されたものなどコクのある白ワインであれば3〜5年以内に飲むのがおすすめです。

スパークリングワイン

スペインワインのカヴァなどのスパークリングワインは長期保存する目的では造られていません。購入後はなるべく早く飲むことをおすすめします。種類によっては1〜2年ほど保存できることもあるようですが、あまり長く置いておくとガスが抜けてしまったり、コルクが劣化してしまうこともあるので気を付けましょう。

ワインの正しい保存のためのポイント

賞味期限が設定されていないワインですが、きちんとポイントを押さえて保存しなければ未開封でも劣化してしまいます。ワインセラーがあればベストですが、ない場合はワインを以下のようなポイントをおさえて保存しましょう。

光に当てない

ワインは紫外線に当たると劣化し、還元臭と呼ばれる臭いが発生します。ワインを保存するときは日光や蛍光灯に当たらない場所を選びましょう。

涼しいところで保存する

ワインの保存に適した温度は13〜15度くらいとされています。高温になるような場所での保存は避けてください。

乾燥させすぎない

エアコンの風が直接当たるような場所はコルクの乾燥を招きます。コルクが乾燥すると縮んでしまい、結果ワインが酸化しやすくなって劣化を招くので気を付けましょう。一般的に、ワインを保存するのに適切な湿度は65〜80%程度とされています。

開封後のワインの飲み頃

開封したあとのワインは空気に触れてしまうため、酸化していきます。ワインの種類によっては酸化することによりカドが取れ、まろやかになるものがありますが、大体のワインは酸化によって酸味ばかりが際立ってしまい、おいしく飲むことができなくなってしまうのです。

開封後のワインの飲み頃を大まかに分けると以下のようになります。

テーブルワイン

テーブルワインは瓶詰めした時点で飲み頃になっているワインです。開封したらできるだけその日か翌日のうちに飲みきることをおすすめします。

赤ワイン

渋みがあり濃厚な力強い味わいのフルボディタイプの赤ワインは開封後は5日くらいの間に飲むと良いでしょう。ものによっては開栓後直後ではなく、数日後くらいがむしろカドが取れて飲みやすくなる場合もあります。

いっぽう、色合いが淡く口当たりの軽いライトボディタイプの赤ワインは酸味があるため、3日ほどの間に飲み切ることをおすすめします。

白ワイン

辛口の白ワインは酸化すると酸味が目立ってしまうので、できるだけ早く、遅くとも3日くらいで飲み切ることをおすすめします。コクのある白ワインは5日程度、甘口のものであれば1週間〜10日のうちに飲むと良いでしょう。

スパークリングワイン

スパークリングワインの特徴である泡は開栓後にどんどん抜けていきます。開けたその日に飲み切るのが基本ですが、残ってしまった場合は炭酸が抜けないように専用のシャンパンストッパーで栓をし、次の日には飲むようにしましょう。

シェリーの飲み頃は?

ブランデーが添加された酒精強化ワインのシェリーの飲み頃は他のワインの場合とは少し違います。特に、ペドロ・ヒメネス・アルグエソ(Pedro Ximenez Argueso)のような極甘口のシェリーは開封後、しばらく置いて置いておいたほうが香りが良く出ます。また、冷暗所で保存すれば開封後1カ月は劣化することなくおいしく飲むことができます。

開封後のワインの保存のポイント

開封後のワインは前述したような日数以内で飲み切るのが基本です。開封後のワインを保存するときは以下のようなポイントをおさえるようにしましょう。

真空ポンプを使う

日常的に気軽に飲めるテーブルワインなどはコルクやスクリューキャップで栓をするだけでも良いでしょう。さらにおいしさをキープしたい場合、ワインストッパーとセットになった真空ポンプでボトル内の空気を抜き、ワインの酸化を遅らせることができます。

冷蔵庫で保存する

ワインセラーがない場合、開封後のワインは冷蔵庫の野菜室で保存するようにします。その場合、横にするとワインが空気に触れる面積が増えて酸化しやすくなるため、立てて入れるようにしましょう。

ワインを長期保存する場合には冷蔵庫では温度と湿度が低すぎるのでおすすめできませんが、開封後のワインを数日以内に飲み切る場合であればとくに問題ないでしょう。

味の落ちたワインはどうする?

開封した後に時間が経ってしまい、味が落ちてしまったワインでもすぐに捨ててしまうのはもったいないでしょう。

味の落ちたワインには以下のような利用方法があります。

サングリアにする

オレンジやレモン、リンゴやバナナなど、お好みの果物を入れてサングリアにすると味の落ちたワインでもおいしく飲めるのでおすすめです。お好みで砂糖や蜂蜜で甘味をつけたり、シナモンやブランデーなどで香り付けしたりすると良いでしょう。また、果物やスパイスなどがなくてもオレンジジュースを入れて割るだけでもおいしく頂けます。

ホットワインにする

味の落ちたワインを鍋に入れて、スパイスや果物、しょうがや砂糖なども加えて温めるとホットワインとして楽しめます。ホットワインは赤ワインのイメージが強いですが、白ワインやロゼワインで作ってもおいしいですよ。

料理に使う

味の落ちた赤ワインはかたまり肉の煮込みやビーフシチューなどに入れると肉の臭みを消しつつコクが出ます。また、ワインに含まれるリンゴ酸や酒石酸などの有機酸類は肉を柔らかくする効果もあります。

白ワインはアクアパッツアなどの魚介類の煮込みや酒蒸しなどに使うことができます。また、白身魚や鶏肉をソテーする際に入れると香りが良くなるのでおすすめです。

また、味の落ちたワインはデザート作りにも役立ちます。リンゴやイチジクなど、季節の果物をワインで甘く煮込んで冷やすとおいしいコンポートの出来上がりです。ぜひ、お試しください。

まとめ

ワインの賞味期限や飲み頃、保存方法などについて解説しました。ぜひ、参考にして、みなさんのお気に入りのスペインワインをできるだけおいしく飲んでいただければと思います。

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