今回ご紹介するチャコリ(txakoli)は、年間生産本数が1000本という希少なチャコリ(txakoli)です。
チャコリ(txakoli)とは、バスク地方で古くから生産されている微発泡性のワインで、地元で消費するために造られてきたワインのため量が極めて少なく、全体の8割以上が白ワインタイプです。
ほとんどが辛口タイプなので甘口のチャコリ(txakoli)は珍しく、生産量の少なさからもその希少さが伺えますね。
今回は バスク州のワイナリー、チャコリ・グレ・アレギニャック(Txakoli Gure Ahaleginak)が手がける甘口タイプのチャコリ(txakoli)、アナ (Ana)をご紹介します。
遅摘みブドウから造られる甘口チャコリ。
ワインの名前につけられている「アナ (Ana)」はワイナリー一家の一番下の女の子の名前です。
彼女が最後に加わった家族であることと、アナ (Ana)がシーズン最後のワイン、遅摘みのワインであることになぞらえて、彼女の名前が付けられました。
通常の収穫時期よりも遅い11月初旬に収穫されたブドウは、熟度・糖度が高くなるため甘口のワインに仕上げることができます。
バスクの土着品種であるHondarrabi Zuri(オンダラビ・ズリ)は早熟な品種で、レイトハーベストのワインはあまり造られていませんでしたが、栽培技術の向上と生産者の努力によって、素晴らしい甘口チャコリに仕上がりました。
甘口ワイン 製法の種類
親しみやすい味わいの甘口ワインは、普段ワインを飲まない方にも人気がありますよね。
遅積み(レイトハーベスト)以外にも甘口ワインの製法はいくつかありますので、代表的なものをご紹介します。
甘口ワインの製法 |
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貴腐ワイン |
フランスのソーテルヌや、ドイツのトロッケンベーレンアウスレーゼが有名な甘口ワインの製法。 はちみつのような濃厚な甘さが特徴。 |
アイスワイン |
一般的な収穫時期である秋に収穫をせず12月から2月の冬季に収穫した「凍ったブドウ」から造られる甘口ワイン。 収穫直後の凍った状態のブドウ搾ることで、糖度が高く凝縮された果汁を得ることができ、クリアな甘さのワインになる。 「アイスワイン」という名称は国際登録商標のため、オーストリア、ドイツ、カナダで生産されたものだけにこの名称を使うことができる。 |
陰干しワイン |
収穫後のブドウを通気性の良い箱の中に並べる方法や、天井から吊るすなどの方法で乾燥させ、糖度を高めたブドウからワインを造る方法。 |
醗酵停止ワイン |
発酵の途中、目指す糖度に達した段階でアルコールなどを添加し発酵を止め、糖分を残して甘口に仕上げる製法。 ブランデーなどのアルコールを添加して発酵を止めるタイプのワインは、普通のワインよりも度数が高くなる。 |
遅摘みワイン |
通常の収穫時期よりも1〜2ヶ月ほど遅い時期にブドウを収穫することから「遅摘み」や「レイトハーベスト」と呼ばれる。 過熟と呼ばれる糖度の高い状態で収穫されたブドウから甘口ワインを造る製法。 フランス・ドルトーニュ川流域、ベルジュラックの遅積みワインが有名。 |
アナ
【商品情報】
商品名 |
アナ (Ana) |
生産者 |
チャコリ・グレ・アレギニャック(Txakoli Gure Ahaleginak) |
地域 |
ブドウ生産地:バスク州 D.O.ビスカイコ・チャコリーナ (D.O.Bixkaiko Txakolina) |
ビンテージ |
2021 |
生産国 |
スペイン |
ブドウ品種 |
オンダラビ・ズリ100% |
認証・規格 |
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おすすめ料理 |
生ハム、白身魚のフリット、クリスピーベーコンのサラダ、ハードタイプのチーズ、白桃のタルトなど |
発酵容器 |
500L フランス産 新樽 |
発酵期間 |
8〜12日間 |
発酵温度 |
16〜18°C |
度数 |
12% |
テイスト |
甘口(スパークリング) |
飲み頃の温度 |
6~8°C |
容量 |
500ml |
アナ (Ana)について
アナ (Ana) は、美しい環境に囲まれた家族経営のワイナリー、チャコリ・グレ・アレギニャック(Txakoli Gure Ahaleginak)によって造られています。
ワインの名前につけられている「アナ (Ana)」はワイナリー一家の一番下の女の子の名前。
彼女が最後に加わった家族であることと、アナ (Ana)がシーズン最後のワイン、遅摘みのワインであることになぞらえて、彼女の名前が付けられました。
ブドウ畑には最新のシステムが装備されており、安定した気候とバスクを流れるネルビオン川によって形成された窪地の土壌により、調和のとれた酸と糖分の多い素晴らしいブドウを生み出しています。
畑のシステムは最新ですが、収穫作業は全て手作業で行われ、年間生産本数はわずか1000本という希少なワインです。
通常の収穫時期よりも遅い時期に収穫されたブドウは熟度・糖度が高く、遅摘みブドウから造られる優しい甘さの「アナ (Ana)」は、おいしい食事の最後におすすめのワインです。
味わいの特徴
グラスに注ぐと、明るいレモンイエローの美しい色調と、優しい泡がグラスに弾ける様子を楽しむことができます。
白桃やイチジクを思わせるアロマに、ハチミツやマルメロのようなニュアンス。
口に含むと、穏やかな酸と優しい甘みが調和し、立ち昇る泡が清々しい甘口スパークリングタイプのチャコリです。
おすすめのペアリング
アナ (Ana)は、優しい甘みと穏やかな酸が調和した甘口のスパークリング・チャコリです。
後味に爽やかな酸味があるので、白魚のフリットやクリスピーベーコンのサラダなど、少し油分のあるお料理にも合いますし、
生ハムやハードタイプのチーズ、ハチミツを思わせるコクがあるので、軽めのブルーチーズもマッチするでしょう。
甘口タイプのワインには、ぜひデザートを合わせてみてください。
白桃のタルトやバターをたっぷりと使ったクッキー、ドライフルーツやハチミツに漬けたナッツなどがよく合います。
チャコリ・グレ・アレギニャック(Txakoli Gure Ahaleginak)について
「この地域の特徴を表現する最高品質のワインをお届けする事」をポリシーに、ビジネスだけでなく土地や家族への深い愛情を感じられる生産者です。
チャコリ・グレ・アレギニャック(Txakoli Gure Ahaleginak)の畑は、バスク州・ビスカヤ県オルドゥーニャの標高314メートルの位置にあり、晴れた日は暑すぎず夜は涼しい安定した気候と、ネルビオン川によって形成された窪地の深い土壌により、調和のとれた酸と糖分の多いブドウを生産しています。
畑には、スプリンクラーとエアレーション防霜システムの両方が装備されていますが、収穫は全て手摘みで行われ、祖先から伝わる小さなブドウ畑へのリスペクトと、限定的な生産量でワイナリーを守っています。
収量よりも伝統や品質を大切にしている家族経営のワイナリーは、世代を超えて愛され続けています。
まとめ
今回ご紹介した チャコリ・グレ・アレギニャック(Txakoli Gure Ahaleginak)が手がける、アナ (Ana)は、年間生産本数がわずか1000本という、大変希少な甘口のスパークリング・チャコリです。
ワイン名を末娘の名前である「アナ (Ana)」とした理由には、「小さい子供がもたらす幸せをワインでも味わって貰いたい」 という想いが込められており、ラベルには女の子の可愛らしい顔と、ブドウが収穫される「秋」がデザインされています。
可愛らしいラベルとピンクの蝋栓が施されたボトルは、手土産や贈り物にもピッタリです。
ワインが好きな方はもちろん、普段ワインを飲まない方にもおすすめの優しい甘さのチャコリをぜひお楽しみください。