今最も売れているスペイン白ワイン!「ベルデホ」がおすすめ 今最も売れているスペイン白ワイン!「ベルデホ」がおすすめ

今最も売れているスペイン白ワイン!「ベルデホ」がおすすめ

高級品種として知られているアルバリーニョをご存じの方は多いかもしれません。しかしベルデホという品種もまた、アルバリーニョと並んでスペインの最高品質白ワインの一つであることをご存知でしょうか?

ベルデホは、ほぼスペインで独占状態に栽培されているぶどう品種で、国内ワイン占有率でもぶどう栽培全体の40%を超えています。特にルエダ産のベルデホは、スペイン国内での消費量はダントツ1位となっており、スペイン国内で大人気の白ワインです!しかし、日本での知名度はまだ低く、あまり知られていません。

そこで今回は、スペイン人に最も愛されている辛口白ワインがルエダ産の「ベルデホ」の魅力とベルデホを使用したおすすめの白ワイン「シルセンス」をご紹介します。

ベルデホ(Verdejo)の特徴

ベルデホは、素晴らしい芳香に適度な酸、ハーブや柑橘系の香りを特徴とし、繊細でさわやかな白ワインを造りだします。高品質でコストパフォーマンスに優れたぶどう品種であるため、スペイン国内の多くのバルでオンリストされています。

ベルデホは単体で使用されることもありますが、主にビウラやソーヴィニョン・ブランとのブレンド成分として生産されています。

ベルデホの起源

スペイン内陸部で古くから栽培されてきたベルデホ。現在の主な産地はカスティーリャ・イ・レオン州のD.O.ルエダです。

明確な起源は分かっていませんが、11〜12世紀にドゥエロ川近郊にベルデホ植えられたことがきっかけとされており、ベルデホは病気や寒暖差など厳しい環境でも育つ大変強いぶどう品種であるため、1000年以上も続く古い歴史を持ちます。

ベルデホの由来

「Verde(ベルデ)」とはスペイン語で”緑色”を意味します。これはベルデホの果皮が美しい緑色をしていることから由来しており、外観は黄色みがかった緑色をしています。

ベルデホに合う料理

ベルデホの持つ適度な酸味と苦味は、ライムのように口の中をさっぱりとさせてくれるので、幅広い料理と合わせやすいワインになっています。ぶどう品種のDNAとしてはゴデージョとが兄弟とされているベルデホですが、ソーヴィニョン・ブランに似た味わいがあり、和食にも合わせやすいと日本でも注目されています。

オリーブオイルや揚げ物などのオイリーな

料理から魚介系のさっぱりとした料理によく合います。また熟成されたベルデホは、香ばしく、イベリコ豚の相性も抜群です。

ベルデホ伝統地「ルエダ(Rueda)」

ルエダは世界遺産として知られているスペインの内陸部カスティーリャ・イ・レオン州にあり、州の中心・バリャドリードから、40km程南西に、首都マドリードからは170km程北西部に行ったところに位置しています。

ベルデホ種

が最も多く栽培されているのがルエダ(Rueda)地方です。ルエダ地方では、11世紀からベルデホ種を主体として白ワインを作り続けてきており、いわばベルデホ伝統の地ともいえます。

年間平均降水量は300〜500mmと少なく、とても乾燥した寒暖差の激しい大陸性気候です。昼夜20ほどにもなる激しい温度差は、酸味やアルコールのバランスを取るために重要な要素です。

このように厳しく乾燥した環境下で育つルエダのベルデホは、酸味が穏やかで豊かなアロマを感じる上質な白ワインとなります。

さらに、ルエダの土壌はフィロキセラ耐性のある砂質であるため、1862年から20年近く大流行したフィロキセラに汚染されることなく、100年以上残っている古いぶどう畑がある稀少な地域でもあります。

D.O.ルエダ

ルエダ地方は、1980年にカスティーリャ・レオン州初のD.O.(原産地呼称)としてD.O.ルエダ誕生しました。

D.O.ルエダと名乗るためには、ベルデホ種を85%以上使用している必要があり、残りの15%は混醸が認められています。さらに2020年にはシャルドネとヴィオニエがDO規制に追加されましたが、その大半はベルデホ100%で造られています。

D.O.認定された1980年以降は、多くのブドウ農家がベルデホ種の栽培をはじめました。樽を使った熟成を行うワイナリーもありますが、主にステンレスタンクで醸造を行ったベルデホは、フレッシュでキレの良いお手頃な白ワインとしてスペイン国内で絶大な人気を博しています。

おすすめのベルデホ白ワイン

スコルニワイン  白ワイン

【商品情報】

商品名

シルセンス(Circense)

生産者

ボデガ・クアトロ・ラヤスBodega Cuatro Rayas)

おすすめ料理

白身魚や鶏肉のグリル、パスタ(軽めのホワイトソースやオイル系)魚介類のフリット、グリーンサラダなど

生産国

スペイン 

地域

D.O.ルエダ

ぶどう品種

ベルデホ100%

度数

14%

ボディ

ドライ

飲み頃の温度

8~10

容量

750ml


Circense(シルセンス)とは、スペイン語でサーカスを意味する"Circo(シルコ)”と“Sense(センス)”を掛け合わせた造語です。飲む人々がサーカスのように楽しい時間を過ごすことをイメージして命名されました。

味わいの特徴

明るいレモンイエローの色調。

青りんごやレモンなどの爽やかなアロマ。ほのかにパイナップルやレモン、ハーブ、ジャスミンの花のようなニュアンスなど複雑なアロマが感じられます。口に含むと穏やかな酸と豊かな果実味がバランス良く、フレッシュでいきいきとした辛口白ワイン。スッキリとさわやかな味わいで、どんな料理とも合わせやすいのもシルセンスの魅力。

シルセンスという名前に込められた意味の通り、爽やかさと華やかさを備え、一口飲んだら心が晴れるスマイリーワインです!

生産者について

スコルニワイン  白ワイン

ボデガ・クアトロ・ラヤスBodega Cuatro Rayas)は、1935年にバジャドリードのラ・セカにワインを愛する人達が上質なワイン造りを目指して設立しました。設立当初は、「アグリコーラ・カステジャーナ」と名付けられましたが、設立75周年を迎えるにあたって2010年に現在のワイナリー名「クアトロ・ラヤス」に変更されました。

60年代にこの辺りのぶどう畑は、メディナ・デル・カンポ、ロディナラ、ルエダ、ラ・セカの4つの市をまたぐことから、「パゴデ・ラス・クアトロ・ライヤス」と呼ばれており、最高のぶどう園として知られていました。ボデガ・クアトロ・ラヤスBodega Cuatro Rayas)の名前は、このぶどう畑の名前が由来となっています。

D.O.ルエダ最大のワイナリー

現在、300軒のぶどう栽培農家が加盟し、25の村に1150区画、約2,200ヘクタールの選びぬかれたテロワールを持つぶどう畑からぶどうが集まりました。それはルエダの25%の土地に当たります。ボデガ・クアトロ・ラヤスは、他の典型的な協同組合ワイナリーとは一線を画し、最新のぶどう栽培技術、醸造技術、醸造設備を取り入れています。

年間900万本のワインを生産しており、カスティーリャ・イ・レオン州にあるD.O.ワインの造り手の中でも最も古いぶどう園であり、最大手ワイナリーの一つでもあります。

伝統的な農法と最新の技術を合わせたこだわりのワイン造りを行っているボデガ・クアトロ・ラヤスは、スペイン国内だけではなく、海外でもその高い品質が評価されているワイナリーです。

まとめ

ベルデホ種は、スペイン国内ではとってもポピュラーなのですが、日本ではまだまだ知名度の低いぶどう品種です。しかし、そのドライでスッキリとした白ワインは、日本人の舌にもよく合います。さらに、天ぷらや寿司、繊細な和食にも合わせやすいと日本でも注目されているため、今後は日本でもこれまで以上に人気が出てくるでしょう。

まだ、ベルデホ種を飲んだことがない人はぜひ、今回ご紹介したベルデホ伝統の地D.O.ルエダの中でも大変古い歴史を持つ「ボデガ・クアトロ・ラヤス」が造るおすすめのベルデホワインをお試しください。


「シルセンス」を飲めば、きっとあなたもサーカスを観た時のような晴々しく楽しい気分になれるはずです!



関連記事