スペイン最高赤ワイン品種テンプラニーリョの特徴や魅力をご紹介 スペイン最高赤ワイン品種テンプラニーリョの特徴や魅力をご紹介

スペイン最高赤ワイン品種テンプラニーリョの特徴や魅力をご紹介

スペインワインといえばテンプラニーリョを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

多くの高級スペインワインに使用されているテンプラニーリョは、「貴族のぶどう品種」と呼ばれるスペイン最高赤ワインぶどう品種です。

本記事では、そんな世界の人々を魅了するテンプラニーリョの魅力をまとめています。さらに、テンプラニーリョに合う料理やおすすめのテンプラニーリョワインもご紹介します。

テンプラニーリョの原産地

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テンプラニーリョの原産地は2000年以上前のスペイン北部のリオハ地方とされており、大変古い歴史を持つぶどう品種です。

しかし、病気に弱く貧弱なテンプラニーリョは、スペイン国内で長い間広まることのないまま、17世紀にアメリカ大陸には持ち込まれることとなります。

その後、アメリカのカルフォルニア州セントラル・ヴァレーにて19世紀〜20世紀にかけてテンプラニーリョはバルデペーニャスという名で栽培されていました。現在もカルフォルニア州の高級ワインにテンプラニーリョは使用されています。

一方、原産地であるスペインでもさまざまな試行錯誤をすることで、1990年以降にはスペインのテンプラニーリョが世界的に高品質のぶどう品種として認められることとなります。

代表的な産地はリオハ地方ですが、リオハ以外でもテンプラニーリョを使った高品質なワインを造るワイナリーが多くなり、いまではスペインを代表する高級ぶどう品種となりました

世界第4位の栽培面積を誇るテンプラニーリョ

テンプラニーリョは、世界的に大変多く栽培されている黒ぶどう品種の一つで、その総栽培面積は約23万haにものぼり、全世界での栽培面積では第4位の大きさとなります。

世界的視野で見ても大きな栽培面積を持つテンプラニーリョですが、テンプラニーリョ総栽培面積の約87%にあたる約20haはスペインで栽培されています。(O.I.V.データ参照)

テンプラニーリョ名前の由来

日本において一般的にテンプラニーリョと呼ばれていますが、スペイン語ではテンプラニージョ(Tempranillo)とも呼ばれます。

スペインで栽培される他の黒ぶどう品種に比べて数週間ほど早く熟すことから、スペイン語のTemprano(早熟な)という意味から由来し、Tempranillo(テンプラニーリョ、テンプラニージョ)と名付けられました。

テンプラニーリョには50種類以上のシノニム(別名)がある!

スペインとポルトガルを中心に全世界へと広まったテンプラニーリョは、世界の黒ぶどう品種の中でも特に多くのシノニム(別名)を持つぶどう品種としても有名です。

スペイン国内だけでも、ティント・フィノ、センシベル、ティンタ・デ・トロ、ウル・デ・リェブレ、ティンタ・デ・リェブレなど地域によって異なる様々な名称で呼ばれています。

さらに近年では、フランス、メキシコ、ニュージーランド、アメリカ、南アフリカ、カナダ、オーストラリア、アルゼンチンなどの多くの国で栽培されており、そのシノニム(別名)はなんと50種類以上にも登ります。

テンプラニーリョの特徴

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テンプラニーリョは、滑らかなタンニンと適度な酸味に非常に繊細な味わいが特徴です。また、テンプラニーリョな主な香りにはチェリーやプラム、イチゴ、ドライイチジクなどがあり、赤系果実の華やかなアロマが感じらます。

樽の香りが移りやすいことからオーク樽での長期熟成されることが一般的です。長期樽熟成されたテンプラニーリョは、葉巻やたばこ、なめし皮も加わり、スパイシーで重厚感のある味わいになります。

テンプラニーリョに合う料理は?

総生産量のほとんどをスペインで栽培されているテンプラニーリョは、スペイン料理と相性の良いワインとしても有名です。

なかでもスペイン産イベリコ豚の生ハムとの相性は抜群。さらに、ラタトゥユやピザなどのトマト料理、パエリア、アヒージョと合せるのもおすすめです。

また、しっかりとしたタンニンとスパイシーさを持つ長期熟成型のテンプラニーリョには、ビーフシチューやステーキなどの肉料理がよく合います。特に、甘辛いタレを使った和食や中華(すき焼きや肉じゃが、角煮や麻婆豆腐など)との相性がバッチリ!

幅広い料理とのマリアージュを楽しむことができるのもテンプラニーリョの魅力です。

 おすすめのテンプラニーリョワイン

スペインワイン 赤ワイン リオハ


商品名

ムリージョ・ビテリ ホーベン(Murillo Viteri Joven)

生産者

ボデガス・ムリージョ・ビテリ(Bodegas Murillo Viteri)

おすすめ料理

生ハム、ビーフシチュー、ミートローフ、煮込みハンバーグ、麻婆豆腐など

生産国

スペイン 

産地

D.O.Ca.リオハ

ぶどう品種

テンプラニージョ92%、ビウラ8%

度数

13%

味わい

ミディアム

飲み頃の温度

10-15℃

容量

750ml

 

今回ご紹介するのは、Bodegas Murillo Viteri(ボデガス・ムリージョ・ビテリ)のテンプラニーリョを使った若飲みタイプのワインMurillo Viteri Joven(ムリージョ・ビテリ ホーベン)です。

100%手作業による収穫、厳格なぶどう品質の管理、伝統的なワイン製造で造られたMurillo Viteri Joven(ムリージョ・ビテリ ホーベン)は、繊細で香り高いテンプラニーリョの良さを最大限に活かした最高品質のワインになっています。

ムリージョ・ビテリ ホーベンの味わい

紫がかった濃いチェリー色を。チェリーやブルーベリー、ドライイチジクなどの赤系果実のフレッシュでチャーミングなアロマが美しく、ブラックペッパーのようなスパイシーなアクセントが加わります。

ワイナリーこだわりのまろやかで丸みのある柔らかな口当たり。さらには穏やかな酸味、エレガントな香りが大変バランス良く感じられるため、飲み疲れすることなく最後まで飲み手を楽しませてくれるワインです。ドライで深みのある味わいのアフターには余韻も楽しむことができます。

ワイナリーのコンセプトとして「朝10時から飲めるワインを造る」ということから、いつでも楽しむ事が出来る、カジュアルな赤ワインです。


家族経営による100年続く伝統のワイナリー

ムリージョ ビテリ スペイン スペインワイン ワイナリー

現在で6世代目のBodegas Murillo Viteri(ボデガス・ムリージョ・ビテリ)は、ラ・リオハ州のセニセロにある家族経営の小さなワイナリーです。

ボデガス・ムリージョ・ビテリでは、1900年より100年以上続く統的なブドウ栽培とワイン製造方法によって、まろやかで丸みのある優しいワインを造りだすことができます。

環境を大切した持続可能なワイナリー

「環境を尊重すること」は、ワイナリーが大切にしている理念の一つです。

その理念通り、ボデガス・ムリージョ・ビテリのワイナリーでは以下の環境運動に取り組んでいます。

  • 0%液体廃棄物
  • 景観への配慮
  • 省エネ
  • 瓶詰めリサイクル
  • ガラスのリサイクル
  • 持続可能な農業

ワイナリー内のすべての建築物には、バリアフリーを導入し、身体の不自由な人や視覚障害者にも優しいワイナリーとなっています。

社会運動、環境運動に取り組んでいるボデガス・ムリージョ・ビテリのワイナリーは、国際的に権威のあるベストオブワインツーリズム賞を受賞しています。

まとめ

滑らかな舌触りにエレガントな香りが魅力の高級赤ワインぶどう品種テンプラニーリョ。

一口にテンプラニーリョといっても、生産地や熟成期間によって飲みやすいミディアムワインから重厚感のあるフルボディまで豊かな味わいが楽しめるので、さまざまな料理と合わせやすいのも人気の理由です。

スペイン代表品種のテンプラニーリョを味わいたい方には、100年の歴史をもつ伝統ワイナリーが造る「ムリージョ・ビテリ ホーベン」がおすすめです!テンプラニーリョの魅力を活かすべく100%手摘みにこだわってできた高品質の赤ワインで、テンプラニーリョのエレガントで繊細な味わいを堪能しましょう。

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