ワインのラベルには伝統を感じさせる重厚なものから現代的でおしゃれなものまでさまざまなデザインがあり、見ているだけでも楽しいもの。どんな味かはわからないけれど、ついジャケ買いしてしまった、という経験のある方も多いのではないでしょうか。
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お気に入りのワインボトルは飲み終わった後も捨てがたいものですが、量が増えると場所をとってしまいますよね。
ワイン愛好家の間では長年、ワインのラベルをはがして保存しておく、というコレクション方法があります。ただ、ワインラベルのはがし方にはちょっとしたコツがあり、そのコツをおさえないと破れてしまう、ということも多いのです。
今回はいくつかあるワインラベルのはがし方から、おすすめの方法を紹介します。
ワインラベルのはがし方
お湯にボトルごとつける
一番シンプルな方法がこの方法でしょう。ただし、ラベルを貼る時に使われているのが水性のりならいいのですが、粘着剤だった場合はこの方法でははがしにくいため、別の方法を試しましょう。
①60℃以上のぬるま湯にワインボトルをつけ込みます。ボトル内にもお湯が入るようにしましょう。3分以上漬け込んでも取れない場合はこの方法でははがれないかもしれません。
②はがれるものは30秒くらいではがれます。ラベルの端をつまみ、一気にはがします。
③ラベルをタオルで優しく挟みこむようにして水気を優しく拭き取ります。
ボトルに熱湯を入れる
この方法もとても簡単です。しかも、ラベルを濡らすこともないので、特別なラベルをはがす際などにおすすめです。また、熱湯でボトルを熱するので、熱に弱い粘着剤で貼られたラベルもこの方法ではがれるはずです。ただし熱湯を使うのでくれぐれも火傷には気をつけましょう。
①やかんに710mℓ以上の水を入れて沸騰させます。使うやかんは注ぎ口が細いものがおすすめです。
②ワインボトルに熱湯を入れます。このときボトルはミトンなどをつけた手でしっかりと押さえておきます。熱湯がこぼれて手やラベルにかからないように十分気をつけましょう。やかんの注ぎ口が太い場合は漏斗を使うことをおすすめします。
③ボトルにお湯が入ったまま5〜10分ほど待ちます。
④ボトルが熱くなっているので火傷しないようにミトンなどを使い、ボトルのお湯を流します。
⑤ラベルの角をカッターの先端を使ってはがします。角がはがれたら指でつまみ、慎重にラベルをはがしましょう。
ドライヤーで熱する
お湯を使ってもはがれない頑固なラベルには、ドライヤーで熱しながらはがす方法を試してみてください。ドライヤーのほかに、カッターや薄いカードなどを使うとよりはがしやすいでしょう。
①ラベルを霧吹きで軽く濡らします。濡らし過ぎには注意しましょう。
②ラベルの角にドライヤーの熱風を当てます。この時、熱風を一か所に当て続けると焼けることがあるため、ドライヤーを細かく揺らしながら当てるようにします。
③ある程度ラベルに熱が伝わったら、角からカッターなどでラベルをはがします。熱が冷めないうちに慎重にはがしましょう。はがしにくくなったらまた熱風を当ててはがす、というのを繰り返します。
コレクター用ワインラベル保存シートを使う
お湯やドライヤーを使ってもラベルがはがれない場合はコレクター用ワインラベル保存シートを使うと良いでしょう。専用のアルバムやファイルを使えばラベルはがしと保存を一括で済ますことができるので便利です。ただし、ラベルを接着面からはがすのではなく、表面だけはがすことになるのではがす前とは少し違った印象になることがあります。
①ワインラベルの表面を布などで汚れや水分をきれいに拭き取ります。
②ラベルの上にシートをのせ、ラベルがちょうど中央部分にくるようにします。
③シートの端の小さい方の剥離紙だけをはがして位置を決めます。
④大きい方の剥離紙もはがしながらシートとラベルの間の空気を押し出すようにして、慎重に貼り付けます。指紋防止に小さなシートを残してその部分を持ってはがしましょう。
⑤ラベルが傷つかないようにはがした剥離紙をシートの上に置き、ボールペンなどの固いものでラベルの上をまんべんなくこすります。しっかりと密着させるまで5〜10分ほどそのままにしておきます。
⑥ラベルの様子を見ながら片側の剥離紙をつまみ、ゆっくりとはがしていきます。うまくはがれない場合はその度にこすり直し、しばらく置いてからまたはがすと良いでしょう。また、反対側からはがしていくときれいにはがれることもあります。
⑦シートの剥離紙の部分を指で押さえ、台紙の上に位置を確認しながら貼っていきます。台紙の裏面には以下のような記入項目があります。
・ワインの名前
・ヴィンテージ
・生産者
・購入先
・価格
・購入日
・一緒に食べた料理
ワインラベルの保存方法
先述したワインラベル保存シートを使う場合は専用のファイルやアルバムで保存することができます。ここからはほかの方法でラベルをはがした場合の保存方法をご紹介します。
写真用アルバムに貼る
貼れるタイプの写真用のアルバムを使うと大量にワイン用ラベルを保存することができます。
スクラップブックに貼る
スクラップブックを使うと、ラベルを貼った脇などにそのままデータやメモなどを書き込むことができます。
ファイルに入れる
ラベルを紙などに貼ることなく保存したい方にはファイルにいるのがおすすめです。ラベルをラミネート加工してファイルすれば保存状態はさらにアップします。
大きな台紙に貼る
大きめの台紙を用意し、飲み終えたワインのラベルをその都度貼り付けていき、いっぱいになったら額縁に入れて飾ると、それだけで素敵なアートのできあがりです。飾るためにおしゃれなラベルのワインを飲みたくなるかもしれませんね。ただし、部屋に飾るので日光などによる劣化は避けにくいので、長年きれいにラベルを保存したい方はアルバムを利用するなどすると良いでしょう。
キャンバスに貼る
キャンバスにラベルを貼り付けていけば、そのまま壁に貼ることができます。キャンバスの縁にもラベルを貼るようにすると飾った時にとてもおしゃれに見えますよ。
アプリを使う
ワインボトルのラベルを撮影して投稿するだけで、自動的にデータを見つけ、記録することができるアプリを使えば、ラベルをはがす必要もなく、保存の場所もとりません。
アプリによって機能はさまざま。ほかのユーザーとの交流を楽しめるものや自動でぶどうの品種やワイナリー情報などの詳細データを照合できるもの、飲んだワインのデータをグラフ化できるものもあります。
ジャケ買いしたくなるおしゃれなスペインワイン
飲んだ後も飾っておきたくなる、おしゃれなラベルのスペインワインを紹介します。
ラス・エルマーナス モナストレル シラー (Las Hermanas Monastrel Syrah)
地中海に面したスペイン南東部、ムルシア州(Murcia)のD.O.フミージャ(Jumilla)
のボデガス・ルソン(Bodegas Luzon,S.L.)によるモナストレル70%、シラー30%の程よい酸味とタンニンのバランスの良い赤ワインです。
その名も「姉妹のワイン」。創業者である海軍士官がスペインを離れて戦地に赴いていた間、年老いた両親を世話していた姉妹に敬意を表して名づけられました。
全部で5種類のシリーズで、それぞれのラベルには違う女性の顔が描かれています。こちらのタイプのラベルの女性の名前はサルバドーラ(Salvadora)です。全種類集めたくなりますね。
ライモス・インモルタリタット ブランコ(Raims Immoratalitat Blanco)
カタルーニャ州(Catalunya)シッチェス(Sitges)からほど近い、サン・ペレ・デ・リベス(Sant Pere de Ribes)にあるボデガス・トレ・デル・ベゲール(Torre del Veguer)によるオーガニックの白ワイン。土着品種のチャレロ(Xarello)をブレンド、柑橘系のアロマとフルーティなニュアンスがあり、香ばしさや甘さもほのかにあり、個性的です。
ボデガの現オーナーの父親が長年の交流があった、スペインを代表する画家でシュールレアリスト(Surrealist)のサルバドール・ダリ(Salvador dalí)の作品『ライモス・インモルタリタット(不死の葡萄)』がラベルに使われています。