スペインのカスティーリャ・イ・レオン州のみで栽培されている希少な土着ぶどう品種Juan García(フアン・ガルシア)。スペイン国内でも総生産数が少なく、日本を含む海外は出回ることが少ないため、ワイン通の中でもレアな赤ワインとして知られています。
今回は、そんなJuan García(フアン・ガルシア)の中でも100年を超える高樹齢のぶどうのみを使用した個性派赤ワイン「Abadengo Roble(アバデンゴ ローブレ)」をご紹介します。
Juan García(フアン・ガルシア)とは?
Juan García(フアン・ガルシア)は、アリベス・デル・デュエロ原産とするスペイン固有の土着黒ぶどう品種です。カナリア諸島においてもごく少数栽培されていますが、そのほとんどは、アリベス・デル・デュエロで栽培されています。
この地域では、19世紀に起こった大規模な災害フィロキセラの危害が奇跡的に少なく、さらにJuan García(フアン・ガルシア)がうどん粉病やベド病といった病害虫への耐性があり、生命力の強いぶどう品種であることから、なんとか生き残りましたが、かつて絶滅の危機に瀕していたこともありました。
ぶどうは、果実が大きく早熟で凝縮した果実味を持っており、長期熟成にも適したバランスの取れた高品質なワインとなります。
D.O. Arribes(D.O.アリベス)について
ポルトガルの国境にあり、サモラ県とサラマンカ県の間に位置するD.O. Arribes(D.O. アリベス)は、伝統的なワイン造りの産地で壮大なドゥエロ河川で地理的につながる二つのゾーンを一つに統一。2007年にD.O. Arribes(D.O. アリベス)として原産地呼称統制委員会に承認されました。
「原産地指定呼称Arribes(アリベス)」のラベルは、カスティーリャ・イ・レオン州政府が定めた瓶詰めからワイン熟成の過程において、これらが高品質なワインであることを保証しています。
D.O. Arribes(D.O. アリベス)で生産される赤ワインは、贅沢で力強く、フルボディ。口に含むとシルキーで滑らかなテクスチャーに、しっかりとしたタンニンを感じられます。高品質で香り高いアロマを持っており、熟成ワインも多く造られています。
Abadengo Roble(アバデンゴ ローブレ)
【商品情報】
商品名 |
Abadengo Roble(アバデンゴ ローブレ) |
生産者 |
Bodegas Ribera de Pelazas(ボデガス・リベラ・デ・ペラサス) |
ビンテージ |
2018年 |
設立 |
1997年 |
おすすめ料理 |
スモークターキー、カリーヴルスト、ペッパーステーキなど |
生産国 |
スペイン |
地域 |
D.O. アリベス( D.O. Arribes ) カスティーリャ・イ・レオン州 |
ぶどう品種 |
フアン・ガルシア 100%【樹齢80~90年】 株仕立て 100% Juan García |
発酵容器 |
ステンレス・スティールタンク |
熟成方法 |
フランス産オーク小樽/6ヶ月間 |
発酵期間 |
10〜15日間 |
度数 |
13.5% |
テイスト |
ミディアムボディ |
飲み頃の温度 |
13~16°C |
容量 |
750ml |
Abadengo Roble(アバデンゴ ローブレ)について
Abadengo Roble(アバデンゴ ローブレ)は、この地にしかない固有ぶどう品種Juan García(フアン・ガルシア)100%で造られる希少なワインです。Bodegas Ribera de Pelazas(ボデガス・リベラ・デ・ペラサス)のワイナリーでは、樹齢80〜90年の高樹齢のJuan García(フアン・ガルシア)のみを使用。Abadengo(アバデンゴ)とは、サラマンカ県にある広大な地域の名前です。中世には修道院の所有地でした。
ワイナリーでは、断崖の滝、段々畑に囲まれた粘板岩のぶどう畑において、株仕立てでぶどうを栽培しており、Juan García(フアン・ガルシア)のもつ独特の個性を最大限に引き出すために、一つ一つ丁寧に手作業での収穫を行っています。そのため、収穫量は1ヘクタールあたりわずか2,400Kgに抑えられています。収穫後は、28~30℃に温度管理された15,000〜20,000リットルのスティールステンレスタンクにて18〜30日間のアルコール発酵。さらに、6〜20日間のマロラクティック発酵の後、フレンチオーク樽(新樽60%、2年樽40%)にて6ヶ月じっくり熟成を行っています。
このように手間暇かけて造られたAbadengo Roble(アバデンゴ ローブレ)は、スペイン国内に留まらず、世界的な評価を受けています。
Abadengo Roble(アバデンゴ ローブレ)の味わい
紫がかった鮮やかなルビーレッド色を特徴とするAbadengo Roble(アバデンゴ ローブレ)は、口に含むとラズベリーやチェリー、木いちご、フランボワーズなど凝縮された赤系果実のアロマが広がります。さらにフレンチオーク樽からくるバニラの香り、スモーキーな香りがワインに複雑味と深みをもたらしています。
希少な高樹齢のフアン・ガルシア100%使用したAbadengo Roble(アバデンゴ ローブレ)は、重すぎずしっかりとした存在感があります。フレッシュで豊かな果実味とほどよい酸のバランスが素晴らしい若飲みワイン。しかし、若々しくありながらも肉感的な印象を持つ個性派スペイン赤ワインに仕上がっています。
Abadengo Roble(アバデンゴ ローブレ)とのペアリング
リッチな果実味と樽由来の複雑味のあるアロマを兼ね備えたスペイン赤ワインAbadengo Roble(アバデンゴ ローブレ)は、スモークターキーやカリーヴルスト、ペッパーステーキなどスパイシーさやスモーキーさを持つ食事との相性が抜群です。
Bodegas Ribera de Pelazas(ボデガス・リベラ・デ・ペラサス)について
Bodegas Ribera de Pelazas(ボデガス・リベラ・デ・ペラサス)は、Parque Natural de Arribes del Duero(アリベス・デル・ドゥエロ自然公園)の中心部サラマンカのペレニャ・デ・ラ・リベラの小さな村にあるワイナリーです。Bodegas Ribera de Pelazas(ボデガス・リベラ・デ・ペラサス)では、絶滅の危機に瀕していた希少な固有土着品種Bruñal (ブルニャル)とJuan García(フアン・ガルシア)の栽培、回復に力を入れ、独特な個性あるワイン造りを行っています。
最高のテロワールと土壌、伝統的なぶどう品種からできるBodegas Ribera de Pelazas(ボデガス・リベラ・デ・ペラサス)のワインは、どれも繊細で複雑味のある唯一無二のワインであることから、スペイン国内外ともに最高の評価を受けている信頼できるワイナリーです。
まとめ
Bodegas Ribera de Pelazas(ボデガス・リベラ・デ・ペラサス)は小さい村の若いワイナリーですが、スペイン伝統のぶどう品種を守ることに尽力を尽くし、絶滅危惧に瀕しているぶどう品種を蘇らせました。そんな彼らの赤ワイン「Abadengo Roble(アバデンゴ ローブレ)」は、Juan García(フアン・ガルシア)の持つ高いポテンシャルと独特の個性を最大限に引き出した素晴らしいスペイン赤ワインに仕上がっています。
日本ではもちろんのことスペインでも、Juan García(フアン・ガルシア)を飲むことのできる機会は希少です!この機会にぜひ、この地にしかない貴重な高樹齢Juan García(フアン・ガルシア)の赤ワインをお試しくださいね。