貴重なスペイン土着品種のマルヴァジアワインの味わいと特徴は？

本記事では、ヨーロッパを中心に多くの国で栽培されている人気のぶどう品種「マルヴァジア」をご紹介します。

マルヴァジアという名前からイタリアワインを連想する方も多いかもしれませんが、実はスペインワイン土着品種の一つということをご存じでしょうか？

今回は、特にカタルーニャ地方で栽培されているマルヴァジアは珍しく、希少価値のあるワインと言われています。

そんなスペインカタルーニャ地方のマルヴァジアの魅力と、おすすめのマルヴァジア白ワインMarice（マリセル）の味わいや魅力についてまとめました。

マルヴァジアについて

一口にマルヴァジアと言っても、白ワインから赤ワインまでマルヴァジア系統には100以上の種類があり、さまざまな多岐にわたるシノニム（別名）を持っており、ドイツではマルヴァジアー (Malvasier) 、東ヨーロッパではマルヴァジヤ (Malvazija) やマルヴァジア (Malvazia) などと呼ばれています。

その紀元は、ギリシャのクレタ島を発祥とされており、イタリア (フリウリ＝ヴェネツィア・ジュリア州、ロンバルディア州、プッリャ州、シチリア島、リーパリ島、エミリア＝ロマーニャ州、サルデーニャ島など) を中心に多くの栽培されている他、スペイン、ポルトガル、スロベニア、ドイツ、アメリカのカリフォルニア、オーストラリア、シチリア島、リーパリ島、エミリア＝ロマーニャ州、サルデーニャ島など) 、スロベニア、クロアチア (イストリア半島など) 、コルシカ島、イベリア半島、カナリア諸島、マデイラ島、アリゾナ州、ニューメキシコ州など世界中で栽培されているぶどう品種です。

スペイン土着品種マルヴァジアワインの特徴

スペインのカタルーニャ地方で栽培されるマルヴァジアは、赤白ともに「肉厚的で円みのある味わい」に、アプリコットや桃といったアロマを特徴とします。

マルヴァジアの赤ワインは、柔らかなタンニンに凝縮された果実味、非常に長い余韻があり、どっしりとした重厚感に、チョコレートやスモーキーな香りを感じられます。一方、マルヴァジアを使った白ワインは、豊かな果実味、柔らかな深みのある味わい、鴨肉や豚肉といった肉料理にも負けない存在感を持っています。

また、熟成したマルヴァジアでは、スモーキーさやナッツの味わいが増した深みのあるワインとなることも特徴です。

今では希少な存在となったスペインのマルヴァジアワイン

品質の高いワインができることでスペイン国内でも人気を博していたマルヴァジアでしたが、19世紀後半に流行したフィロキセラによって、国内にあるマルヴァジアの樹のほとんどが被害を受けてしまいました。

20世紀を迎えた後も、フォロキセラによる影響は続いており、現在でもマルヴァジアを中心にワインを造っているワイナリーは少なく、スペインのマルヴァジアは、希少な存在となっています。

スペインのマルヴァジアを使ったおすすめ白ワイン「マリセル（Maricel）」

【商品情報】　

Maricel（マリセル）について

ワイン名である「Maricel（マリセル）」とは、カタラン語で『海と空』という意味を持ちます。

その名の通り、際立った酸味とフレッシュで爽快。さっぱりとしたボリュームのあるワインに仕上がっています。

2016年からの有機ブドウ園は、地中海に向いた南向きにあり、第四紀の沖積層によって形成された石灰質と、有機物の含有量が少なく浅い土壌が特徴です。

マリセルの味わい

明るいレモンイエローと緑がかったフレッシュな色調のワインです。

口に含むとフェンネルやローズマリーといった地中海ハーブのアロマを背景に、レモンの皮やグリーンティー、さらにシトラス系の爽やかな香りが口いっぱいに広がります。

オレンジの花のようなフローラルな香りに、洋梨やりんご、桃、ライチなどのトロピカルフルーツのふくよかな果実味とふくよかな酸味のバランスが非常によく仕上がっています。

マリセルの持つフルーティーな甘い香りは、飲む人を心地良くさせます。

マリセルとのペアリング

ハーブやシトラスといった爽やかな味わいを特徴とするマリセルは、牡蠣、スパイシーシュリンプシーフードパエリアなどといった魚介類からアジア料理、米料理、さっぱりとした前菜との相性も抜群です。

しっかりとした酸味により、タパスとのお供にもおすすめのスペイン白ワインです。

マリセルの受賞歴

マリセルがこれまでに受賞した賞は数多くあります。これまでの功績をご紹介します。

• ギルバート＆ガイヤールコンペティション2018の金メダル
• デカンターワールドワインアワード2018の銅メダル
• デカンターワールドワインアワード2018カタビナムワールドワイン＆スピリッツコンペ
• ティション2017および2016の銀メダル

Bodegas Torre del Vegue（ボデガス・トレ・デル・ベゲールに）ついて

サンペレデリベスにあるTorredelVeguer（トレ・デル・ベゲール）は、家族経営のワイナリーで、シラー、カベルネソーヴィニヨンなどの外来種からチャレッロやグルナッシュ、マスカット、グルナッシュといった地中海ぶどう品種を有機ぶどう栽培で高品質なぶどうを栽培しているワイナリーです。

14世紀にその基盤を持ち、その領土、人々、歴史に沿って進化し、ベンチマークとなりました。さらにワイナリーにある建築物「トリゲルタワー」は、カタルーニャ州の歴史的建造物に認定されており、外観の美しいワイナリーとしても有名です。

1888年のバルセロナ万国博覧会で金メダルを受賞して以来、その成長は目まぐるしく、1995年にワイナリーの新しい段階がはじめます。

2013年からは有機栽培を行っており、2018年にはヴィーガン認定を受けています。現在では、オーナーの世代も変わり「SDGｓ（持続可能性）と気候変動に対して100%の努力を尽くす事」をモットーに市場のトレンドに従ってワインを生産するための新しい近代的な設備が組み込まれ、伝統のあるワイナリーは、スペインワイン界での名声を獲得しています。

まとめ

マルヴァジアがスペイン土着品種の一つであることを知らなかった人は、多かったのではないでしょうか？

しかし、現在はスペイン国内でもマルヴァジアを中心としたワインを生産しているワイナリーは少なくなっており、その希少なワイナリーの一つに今回ご紹介したボデガス・トレ・デル・ベゲールがあります。

彼らの造るマルヴァジアは、Maricel（マリセル）という名前の通り、海と空のように爽やかでフレッシュ、持続性のあるワインに仕上がっています。

貴重な価値あるワインとして注目を集めているスペインのマルヴァジアが気になる方は、マルバジア・デ・シッチェスから造られた高品質なスペイン白ワイン「Maricel（マリセル）」を、ぜひお試しください。