飲食店で働いている人やワインに携わる仕事をしたい人であれば、ぜひとも目指したい資格「ワインソムリエ」。
しかし、憧れのワインソムリエになるためには「ソムリエ試験」に合格する必要があります。
ソムリエ試験をいつか受けたい人も今年絶対に合格したい!と考えている人も、まずはソムリエ試験について事前に詳しく知っておきましょう。
本記事では、ソムリエ試験はどんな試験なのか?気になる難易度や合格率から2024年の試験日程・申込方法まで詳しく解説しますので最後までご覧ください。
ソムリエ試験とは?
ソムリエ試験とは、ワインやその他のアルコール飲料(日本酒・ブランデーなど)をサービスする専門職になるための試験です。
日本のソムリエ試験は、国家試験ではなく、一般社団法人日本ソムリエ協会が試験を行っており、認定する資格は2つあります。
・J.S.Aソムリエ
・J.S.Aワインエキスパート
どちらも日本におけるワイン資格の中では最も知名度やステータスが高く、大変人気のある資格です。
飲食店関係者はもちろんのこと、ワイン愛好者ならだれもが目指したい資格ともいえるでしょう。
ソムリエとワインエキスパートの違いとは?
ソムリエとワインエキスパートの資格は、これまでにワインを取り扱う職業に携わってきた経験の有無の違いです。
ワインショップやレストランで働いている人が受験できるワイン資格をソムリエといいます。ワインを中心とする専門知識を持ち、ワインの品質管理からサービスまでのプロを目指します。
一方ワインエキスパートは、サービス目的ではなくワイン愛好家のように趣味としてワインのスペシャリストを目指したい人向けのワイン資格です。そのため、受験資格は設けておらず、誰でも受験することが可能です。
1995年まではソムリエ資格のみでしたが、1996年から一般の方も受験できるようワインエキスパート資格がつくられました。
どちらも一次試験の内容はほとんど同じであるため、ワインエキスパート資格を持っている人がソムリエになる際には一次試験を省略し、二次試験から受験することが可能です。
ソムリエ試験の概要
ソムリエ試験は、年に一度開催されています。ソムリエ資格を取得するためには、一次試験の筆記試験から二次試験のテイスティング・口頭論述試験、三次試験の実技試験のすべてに合格しなければなりません。
ソムリエになるためには、ワインの知識はもちろんのこと、ワインの味わいからサービスまでしっかりと勉強する必要があります。
ソムリエ試験を受験できるのは、受験資格基準を満たしている必要があります。その他の受験に必要な費用や2024年の試験日程を以下にまとめています。
ソムリエ試験の受験資格
ソムリエ試験を受験できる年齢は、20歳以上で飲食店やワインショップなどアルコールを取り扱う業務で通算3年以上(ソムリエ協会会員は2年)働いていた人が受けることができます。
ソムリエ試験受験資格となる具体的な職業例はこちら。
・レストラン(調理・ウェイター)
・ワインショップ
・ワインインポーター
・ワインコンサルタント
・ワインセミナー講師
2024年最新のソムリエ試験日程
2024年のソムリエ試験は全国47都道府県250ヶ所。以下の日程で開催される予定です。
【2024年ソムリエ試験日程】
|
一次試験 |
二次試験 |
三次試験 |
ソムリエ |
2024年7月20日~8月31日 |
2024年10月7日 |
2024年11月18日 |
受験費用
ソムリエ試験受験の費用は一般とソムリエ協会会員で異なります。
【2024年ソムリエ試験受験費用】
|
一般 |
会員 |
|
一次試験から 受験する場合 |
1回受験 |
29,600円 |
20,380円 |
2回受験 |
34,400円 |
25,220円 |
|
二次試験から受験する場合 |
14,210円 |
7,300円 |
|
三次試験から受験する場合 |
7,100円 |
3,650円 |
一次試験は最大で2回まで受験することができますが、受験申し込み時に2回分の費用を支払っていることが条件です。
すでに日本ソムリエ協会会員の方は受験費用に割引があります。一般の方の場合、受験申込と同時に日本ソムリエ協会に入会すると入会金が半額になります。
ソムリエ試験の難易度と試験内容は?
ソムリエ試験はどのくらいの難易度やどんな問題が出題されるのか?ソムリエ試験対策をする上で、事前に知っておきましょう。
ここでは、ソムリエ試験の難易度や試験内容をまとめています。
ソムリエ試験の難易度・合格率
これから受験を考えているのであれば、ソムリエ試験の難易度は気になるところですよね。
ソムリエ試験の合格率は、一般社団法人ソムリエ協会の公式HPで公開されています。2017年〜2023年までの受験者数と合格率がこちら。
【ソムリエ試験合格率】
|
2017年 |
2018年 |
2019年 |
2020年 |
2021年 |
2022年 |
2023年 |
受験者数 |
5,520 |
5,233 |
4,534 |
4,315 |
4,517 |
3,766 |
3,224 |
合格者数 |
1,299 |
1,389 |
1,353 |
1,634 |
1,902 |
1,132 |
570 |
合格率 |
23.5% |
26.5% |
29.8% |
37.9% |
42% |
30.1% |
17.7% |
一般的にソムリエ試験の難易度は高いと言われており、まぐれで合格することはできません。
ワインソムリエになるためには、計画的な勉強と効率的なソムリエ試験対策をしっかりと行って試験に挑むことが大切です!
ソムリエ試験内容
ソムリエ試験は三次試験まで通過する必要があります。
一次試験から三次試験までの流れを詳しく見ていきましょう。
【一次試験】毎年7〜8月頃 コンピューターを使用したCBT方式(4択の選択問題)で約130問の出題。その場で合否判定が行われます。 試験時間;70分 出題範囲:2024年度日本ソムリエ協会教本 ※一次試験は事前申込みにより2回まで受験することができます ↓ 【二次試験】毎年10月頃
試験時間:40分
試験時間:20分 ↓ 【三次試験】毎年11月頃 サービス実技試験 試験時間:約7分 出題内容:ワインの開栓およびデカンタージュなど |
一次試験〜三次試験までそれぞれに特化した試験対策をしなければなりません。特にソムリエ試験の山場は一次試験と言われており、合格者割合は全体の約3割とソムリエ試験の中で最も合格者が少ない試験です。
一次試験は2017年まで手書きによる筆記試験でしたが、2018年よりパソコン入力で回答するCBT方式になりましたので、パソコン入力にも慣れておく必要があります。
二次試験の合格率は約8割、三次試験の合格率は約9割。と一次試験を合格するとほとんどの人が三次試験まで突破することができています。
まずは、一次試験突破に向けて「日本ソムリエ協会教本」の内容をしっかりと読み込んで頭おきましょう。
ソムリエ試験の申込方法
ソムリエ試験の申込方法について
【ソムリエ試験申し込み手順】
(申込み期間:2024年3月1日〜7月12日18時まで) 1. 受験料の支払い (支払い方法:クレジット・コンビニ決済・銀行郵便局ATMからの振り込み) 1. 一次試験の会場と日時の予約を取る (5/31までの申込み→6/15〜8/28予約可能、6/1〜7/15までの申込み→7/29〜8/28予約可能) |
一次試験会場の予約は、最終週である8月末に予約が殺到し会場と日時が埋まってしまいますので、希望する会場や日時がある方は、余裕をもって予約するのをおすすめします。
まとめ
ソムリエ免許を取得すると呼称資格認定バッジ、通称「ソムリエバッジ」をもらうことができます。
飲食店関係者・ワインインポーターなどワイン業界に働く人であれば、金色に輝く「ソムリエバッジ」を胸につけると箔がつき、ワインを提供するお客様からの信頼度も上がります。
一度取得すると一生有効なソムリエは、ワイン業界のみならず飲食従事者にとって取得する価値の高い免許の一つです!
ぜひ、本記事を参考にソムリエ試験に挑戦してみてくださいね!