晴れた日がよく似合う、爽やかなロゼチャコリ 晴れた日がよく似合う、爽やかなロゼチャコリ

晴れた日がよく似合う、爽やかなロゼチャコリ

チャコリ(txakoli)とは、バスク地方で古くから生産されている微発泡性のワインです。

古くから地元で消費するために造られてきたワインのため、生産量が極めて少なく、全体の8割以上が白ワインタイプです。

今回ご紹介するチャコリ(txakoli)の生産地、スペイン北部のバスク州・ギプスコア県ゲタリアでは、白ブドウ品種のオンダラビ・ズリ(Hondarrabi Zuri)が全体の生産量の約9割を占めており、黒ブドウ品種であるオンダラビ・ベルツァ(Hondarrabi Beltza)の生産量は、全体の1割にも満たない量となっており、ロゼや赤タイプのチャコリ(txakoli)の希少性が伺えます。

今回はバスク州・ギプスコア県のワイナリー、ブライ・チャコリーナ(Blai Txakolina)が、シュール・リー(ソブレ・リアス)製法で造る希少なロゼタイプのチャコリ(txakoli)、ブライ ロゼ (Blai Rose)をご紹介します。

 

シュール・リー(ソブレ・リアス)製法で造られるロゼチャコリ。

シュール・リー(Sur Lie) という製法をご存知でしょうか。

シュール・リーとは、主に白ワインをつくる時に用いられる製法のことで、果汁と澱を分けずに熟成を進めることからフランス語で「Sur Lie」=「澱の上」という名で呼ばれている製法です。

シュール・リー(Sur Lie)製法はフランス・ロワール地方が発祥で、世界中で用いられている製法です。

日本でも、山梨県で栽培されている白ブドウ品種「甲州」を使ったワインにも採用されているのはとても有名ですよね。

 

 

ソブレ・リアス(sobre lias)製法

シュール・リー(Sur Lie)製法は、スペイン語ではソブレ・リアス(sobre lias)と呼ばれています。

タンク内でワインの発酵が進んでいく過程で、「澱」が沈澱しタンクの底に沈んでいきます。

一般的なワインでは、上澄みを別のタンクに移すなどして澱を取り除き熟成をさせます。(この作業を「澱引き」と言います。)

この「澱引き」をせず、澱と一緒の状態で熟成を進め、定期的に果汁と下に沈んだ澱をかき混ぜます。

この作業を行うことで、澱が持つ旨みがワインに溶け込み、味わいにボリューム感を持たせることができるのです。

 

ロゼワインの製法

ロゼワインの製法には大きく分けて3種類あり、それぞれの製法を簡単にご紹介します。

ロゼワインの製法

セニエ法

原料:黒ブドウ

「セニエ(Saignée)」とはフランス語で「血抜き」を意味し、「血抜き法」とも呼ばれる製法です。

原料となる黒ブドウをつぶして、茎や種、果皮が混ざった状態でタンクに入れ、果皮浸漬=かもし(マセラシオンと言います)をします。

マセラシオン(Macération)をして果汁に色が付いたら、途中で果汁のみを抜き取り別のタンクで発酵させます。

他の製法と比べ、ブドウの果汁が果皮と接する時間が長くなるため、ワインにはタンニンが多く含まれ、色調の濃いロゼワインに仕上がります。

直接圧搾法

原料:黒ブドウ

原料の黒ブドウを搾汁後、茎や種、果皮を取り除いて、果汁のみを発酵・醸造するのが直接圧搾法です。

黒ブドウをゆっくり圧搾していき、わずかに抽出される黒ブドウの果皮の色素で淡いロゼの色調になります。
果汁と果皮が接している時間が短いため、セニエ法と比べると淡い色調のロゼワインに仕上がります。

混醸法

原料:黒ブドウ・白ブドウ

黒ブドウと白ブドウが混ざった状態で圧搾し、搾汁後も茎や種、果皮を混ぜたままタンクに入れ、マセラシオン(Macération)をします。

マセラシオン(Macération)して果汁に色が付いたら、途中で果汁のみを抜き取り別のタンクで発酵させます。
黒ブドウの色素が白ブドウの色素で薄められるため、混醸法で造られたロゼワインは薄く、明るい色調のワインに仕上がります。

 

 

ブライ ロゼ

 

 

【商品情報】 

商品名

ブライ ロゼ (Blai Rose)

生産者

ブライ・チャコリーナ(Blai Txakolina)

地域

ブドウ生産地:バスク州

D.O.ゲタリアコ・チャコリーナ (D.O.Getariako Txakolina)

ビンテージ

2021

生産国

スペイン 

ブドウ品種

オンダラビ・ベルツァ55%  オンダラビ・ズリ45%  

認証・規格

 

おすすめ料理

生ハム、生春巻き、サーモンの香草焼き、海老のチリソースなど

発酵容器

シュール・リー「ソブレ・リアス」(sobre lias)にて、ステンレス・スティールタンク 3ヶ月熟成

混醸法で造られています。

発酵期間

8〜12日間

発酵温度

16〜18°C

度数

12%

テイスト

ロゼ 辛口(微発泡)

飲み頃の温度

6~8°C

容量

750ml

 

ブライ ロゼ (Blai Rose)について

ブライ ロゼ (Blai Rose) は、ゲタリアの海沿いのブドウ園で収穫されたブドウを使用した、フレッシュなロゼタイプのチャコリ(txakoli)です。

チャコリ(txakoli)の主要品種である黒ブドウ品種 オンダラビ・ベルツァ(Hondarrabi Beltza)は早熟な品種のため、適した熟度で収穫することが美しいピンク色を出す重要なポイント。

収穫後に圧搾された果汁は、厳格な温度管理のもと醸造され、3ヶ月間澱とともに熟成されます。

澱と一緒に漬け込むシュール・リー製法(ソブレ・リアス)で熟成させることで、心地よい酸味がありながらもしっかりとした果実味を感じられるワインに仕上がります。

白ワインの爽やかさに加え、果皮由来のわずかな渋みがある事によって、飲むシーンと合わせるお料理の幅がグッと広がります。
晴れた日がよく似合う爽やかなロゼタイプのチャコリ(txakoli)ブライロゼ (Blai Rose)をぜひお楽しみください。

 

味わいの特徴

ブライロゼ (Blai Rose)は、輝きのあるサーモンピンクの色調に、ピンクグレープフルーツやザクロのようなアロマ。

注いだ瞬間に発泡性を感じられ、若草やフェンネルのようなハーブ香もあり、爽やかさを楽しめます。

時間の経過とともに温度が上がっていくと、フレッシュなイチゴのような香りも現れ、酸味の中にしっかりと果実味も感じられ、ボリュームのある味わいを楽しむことがます。

酸味と果実味のバランスが取れた、晴れた日がよく似合うチャーミングなロゼタイプのチャコリ(txakoli)です

 

おすすめのペアリング

ブライロゼ (Blai Rose)は、 酸味と果実味のバランスが良く、わずかな渋みもあり、ジャンルを選ばず色々なお料理に合わせられるワインです。

生春巻き、海老のチリソースなど、少し辛みのあるエスニックなお料理とも好相性ですし、生ハムなどの定番おつまみにもピッタリです。

お魚料理であればカルパッチョやサーモンの香草焼きなど、お肉料理であれば鶏肉や豚肉のピカタ、ラムのローストなどもおすすめ。

夏野菜を使ったラタトィユやサラダにはとても良く合い、食後のチーズにはクリーム分の多い白カビタイプや、クリームチーズがおすすめです。

ロゼタイプのワインは、白にはない渋みがあり、赤では感じ取りにくい爽やかさがあります。
「ワインの良いとこ取り」なロゼは、色々なお料理とのペアリングを楽しめるワインですので、ぜひお気に入りの組み合わせを見つけてみてくださいね。

 

ブライ・チャコリナ(Blai Txakolina)について

ブライ・チャコリナ(Blai Txakolina)は、様々な企業や試飲委員会の経験を持つ ギジェルモ・カスタニョスと、醸造やクラフトビールなどの製造と研究をしていた イオン・デ・マリア の2人から始まりました。

その後、カロリナ・クルツ・カライザバル という敏腕営業ウーマンが加わり、最高の3人組によって今までにないチャコリを世界に送り出しています。

2019年に初リリースをした新進気鋭のワイナリーで、ラベルに描かれている錨は、ゲタリアのテロワール「海」や「風」を称えてデザインされています。

 

まとめ

今回ご紹介したブライ・チャコリナ(Blai Txakolina)が手がける、ブライ ロゼ (Blai Rose)は、大変希少なロゼタイプのチャコリ(txakoli)です。

チャコリ(txakoli)そのものが、合わない料理を探す方が難しいと感じるほどオールマイティーなワインですし、

ロゼワインは白にはない渋みがあり、赤では感じにくい爽やかさがある「良いとこ取り」なワインです。

軽めのアタックでさっぱりとした心地よい酸味と、ボリューム感のある後味で、前菜からデザートまで1本で食事を盛り上げてくれるロゼワインを、ぜひご家庭でもお楽しみください。

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