ワインを選ぶとき、どのようなポイントで選んでいますか?
ワインは、赤、白、ロゼ、スパークリングとタイプも様々ですし、辛口から極甘口まで味わいの幅も広く、味の好みや飲むシチュエーションによっても選ぶポイントが変わるので、迷ってしまうこともありますよね。
そんなときにおすすめしたいワインが今回ご紹介するスパークリングワイン、エクスプレシオン・プレミアム・スパークリング・ブルット(Expresion Premium Sparkling Brut)です。
スペインの東側、バレアレス海に面したバレンシア州にある老舗ワイナリー、ボデガス・ムルビエドロ (Bodegas Murviedro)が手がけるスパークリングワインは、合わせるお料理を選ばない万能ワインです。中でもお米料理との相性は抜群!
今回は、バレンシア州の食の魅力も合わせてご紹介します。
アラブ人によってもたらされた農業技術
スペインを代表する料理と言っても過言ではない「パエリア(Paella)」がバレンシア発祥というのをご存知でしたか?
バレンシアといえば、「バレンシアオレンジ」や「美しい海岸の観光地」、というイメージがありますが、スペインでは「米どころ」としても知られています。
バレンシアで、お米や果物の農業が発展した背景には、歴史的な経緯があります。
バレンシアは中世初期から長らくイスラムの支配下にありました。そのときにもたらされた灌漑技術によってオレンジをはじめとする果物の栽培が盛んに行われるようになり、その文化は現代にも引き継がれています。
8世紀にアラブ人によってもたらされた「お米」もバレンシアの貴重な特産品で、イスラム文化ではお米が一般的に食べられており、その消費の拡大が影響し、現在のバレンシア州の多彩な食文化を生み出している要因のひとつとなりました。様々な品種が栽培され、原産地呼称制度(DOP)によって、その品質が保証されています。
お米料理といえばバレンシアですが、お米はバレンシアだけでなくアンダルシアやカタルーニャなどでも広く栽培されており、お米を食べる文化はスペイン全土に根付いているそうです。栽培されている品種は違いますが、稲作が行われている地域では日本と少し似た田園風景を見ることもできます。
バレンシアの特徴的なお料理と農作物
パエリア(Paella)
パエリア(Paella)は、おそらくバレンシア州で最も有名な郷土料理ではないでしょうか。日本のスペイン料理店でも、ムール貝やエビなどが盛り付けられた、魚介のパエリアをよく見かけますよね。
しかし、パエリア発祥の地と言われている、バレンシア州アルブフェラ公園(La Albufera)にあるパエリアの村・エル・パルマル(El Palmar)では、うさぎのお肉を使ったシンプルなパエリアが伝統的に食されています。
アルブフェラ(Albufera)はアラビア語の アル・ブハイラ(Al-buhayra)=小さな海、湖という意味だそうで、その湿地帯では毎年貴重なお米が栽培されています。
魚介を贅沢に使ったパエリアも美味しいですが、本場の素材の味を活かしたシンプルなパエリアも味わってみたいですね。
バレンシアではパエリアの他にも、お米を使った郷土料理がよく食べられています。
ファルトン(Fartón)とオルチャータ(Orxata)
細長い形状で砂糖をまぶしたお菓子のようなファルトン(Fartón)は、 バレンシア州で愛されている伝統的なパンです。同じくスペインで伝統的に飲まれているドリンク、オルチャータ(Orxata)と一緒に楽しまれることが多く、セットで食べるのが主流となっています。
農作物
バレンシア州の農業は多様で、さまざまな農産物が栽培されており、代表的なものにバレンシアオレンジをはじめとするレモンやグレープフルーツなどの柑橘類、オリーブ、お米などがあります。
特に有名な「バレンシアオレンジ(Cítricos Valencianos)」と「バレンシア米(Arroz de Valencia)」は、どちらも原産地呼称制度(DOP)で品質が保証されており、他にも柿やアーティチョークなどがDOPに認定されており、高い農業技術と品質の高さが保証されています。
バレンシアの食文化について、こちらの記事もご覧ください。
◆合わせて読みたい記事
太陽と水に恵まれた地中海沿いの地域、バレンシア州の文化と食について
https://sukoruni.wine/blogs/wine-column/about-the-culture-and-food-of-valencia
エクスプレシオン・プレミアム・スパークリング・ブルット(Expresion Premium Sparkling Brut)
【商品情報】
商品名 |
エクスプレシオン・プレミアム・スパークリング・ブルット(Expresion Premium Sparkling Brut) |
生産者 |
ボデガス・ムルビエドロ (Bodegas Murviedro) |
地域 |
バレンシア州 |
ビンテージ |
NV |
生産国 |
スペイン |
ブドウ品種 |
マカベオ(Macabeo) 100% |
認証・規格 |
|
おすすめ料理 |
魚介料理、パエリア、炊き込みご飯、肉じゃが など |
発酵容器 |
ステンレス・スティールタンク |
発酵期間 |
3週間 |
発酵温度 |
16℃ |
度数 |
11% |
テイスト |
辛口 |
飲み頃の温度 |
4℃程度 |
容量 |
750ml |
味わいの特徴
グラスに注ぐと、緑がかった明るいイエローの美しい色調。和梨を思わせるジューシーな香りを楽しむことができます。
加えて青リンゴのような爽やかな香りの中に、桃などの香りも感じ取ることができ、口に含むと優しくクリーミーな泡が広がります。
時間が経つと、果物の甘い香りから徐々に爽やかさが際立つ香りに変化していき、飲み口は辛口ですが、ほんのりと甘さも感じられる優しい飲み口のスパークリングワインです。
おすすめのペアリング
エクスプレシオン・プレミアム・スパークリング・ブルット(Expresion Premium Sparkling Brut)は、爽やかな飲み口のスパークリングワインで、魚介やお米を使ったお料理にぴったりです。
バレンシアの郷土料理である「パエリア」にはもちろん合いますし、野菜や魚介を使ったお料理にもオススメ。サラダにはレモンなどの柑橘を効かせたソースを。お魚は塩焼きやバターソテーなど、シンプルに調理したものが良いでしょう。
甘やかな香りと程よい酸味が、和食とも良く合い、特に出汁を効かせた炊き込みご飯や煮物、酒蒸しにした貝や、土瓶蒸しなどがオススメです。
ボデガス・ムルビエドロ (Bodegas Murviedro)について
ボデガス・ムルビエドロ(Bodegas Murviedro)は、ヨーロッパのワイン大手企業の1つである「シェンク・グループ」のスペイン子会社「シェンク・エスパーニャ」として1927年にカタルーニャに設立されました。
創業当初は、高品質なブレンド用バルクワインの生産が中心でしたが、「バレンシア」のワイン造りに集中することを決意し、品質の高さと時代の流れが後押しし、その需要を高めていきます。
2002年、バレンシア州を代表する最も有名なワイナリーのひとつに押し上げたカヴァス・ムルビエドロに敬意を表し、75周年記念を機に社名を現在の"ボデガス・ムルビエドロ(Bodegas Murviedro)"に変更。
「最先端のワイン製造技術を用いながら最小限の介入でブドウ栽培を行い、環境に配慮すること」という哲学を掲げ、現在も変わらぬワインへの情熱で、スペインの特徴と独創性を保ちながらテロワールを表現し、最高の国際品質基準を満たすワインを造り続けています。
まとめ
今回は、バレンシアの老舗ワインメーカー、ボデガス・ムルビエドロ(Bodegas Murviedro)はが手がける、辛口でありながら果実の甘みも十分に感じられるスパークリングワイン、「エクスプレシオン・プレミアム・スパークリング・ブルット(Expresion Premium Sparkling Brut)」をご紹介しました。
日本と似た農業を伝統的に行っているバレンシアに思いを馳せてワインを飲むのも、楽しみ方の一つですよね。出汁を効かせたお米料理ととても相性が良いので、ぜひ一度お試しください!