寒い季節にはホカホカと湯気が立ちのぼる、温かい料理が嬉しいですね。温かい料理を囲んでの寒い季節のほっこりとした時間に、美味しいワインがあるとさらに心も体も温まるものです。
今回は寒い冬に食べたい温かいおすすめのレシピと、ペアリングするワインを一緒にご紹介していきます!ぜひ、寒い季節の過ごし方の参考にしていただければと思います。
おすすめ!寒い冬に食べたい温かいレシピとペアリングするスペインワイン
牛すね肉のシチュー
寒い冬にはじっくり鍋でコトコト煮込んだ牛すね肉のシチューはいかがでしょうか?まるでお店のような本格派の味がおうちでも楽しめるのでぜひお試しいただきたいレシピです。しっかり煮込んだ牛すね肉はホロリと柔らかく、口の中でとろけるような美味しさです。ペアリングにおすすめなのはフルボディの香り高い赤ワインです。シチューのルウではなく、デミグラスソースの缶を使うのがポイントです。
材料
l 牛すね肉・・・400gほど
l 赤ワイン・・・1/2カップ
l ローリエ・・・1枚
l 玉ねぎ・・・1/2個
l にんじん・・・1本
l ブロッコリー・・・1/2株
l しめじ・・・1/2パック
l デミグラスソース缶・・・1缶(290g)
l ケチャップ・・・大さじ1
l バター・・・10g
l 塩・こしょう・・・適量
作り方
- ブロッコリーを小房に分け、600wの電子レンジで約2分加熱します。
- 牛すね肉の筋に切れ目を入れ、包丁の背で叩いてから一口大に切り、塩、こしょうを少々振ってなじませます。
- 2をバットに入れ、赤ワインを振りかけ、15分漬け込みます。途中でひっくり返してしっかりと肉にワインがなじむようにしましょう。赤ワインに漬け込むことで牛すね肉がより早く柔らかくなります。
- 3を漬け汁ごと水2カップ(分量外)と一緒に鍋に入れて蓋をし、強火で煮ます。煮たったらアクを取り除き、弱火にして40〜50分煮込みます。
- 玉ねぎをくし形に切り、にんじんは乱切りにして、しめじは小房に分けます。
- 4の鍋に5を入れ、ローリエ、デミグラスソース缶、ケチャップ、バター、塩、こしょう少々を加えて軽く混ぜ、弱火で20分煮込み、ブロッコリーを加えて出来上がり。
牛すね肉のシチューとのペアリングにおすすめのスペインワイン
ポレラ・ビ・ダ・ビラ バィ・リャック(Porrera Vi de Vila Vall Llach)
キラキラした濃いチェリーレッドの色合いの赤ワインです。完熟のアンズやミント、スパイスやミネラルのニュアンスもある複雑で非常に個性的な味わいで、シチューなどの濃い味の料理とのペアリングにおすすめです。また、ジビエ料理との相性も抜群です。成熟感がしっかり味わえて厚みがあり、芳醇。また、しっかりとした酸もあってフレッシュさもあり、非常に深い味わいが楽しめます。また、非常に長い余韻もあります。カリニェーナ (Cariñena)80%、ガルナチャ(Garnacha)20%使用。
深みのあるルビーレッドの色合いの赤ワインです。ダークチェリーやプルーンのような、濃厚な黒系果実のアロマがあります。また、ほんのりスパイシーさもあり、カカオのようなビター感も同時に楽しめ、濃厚なシチューなどの味わいに良く合います。また、ジビエのローストやフォアグラなどと合わせても良いでしょう。口当たりは滑らかで優しく、しかもしっかりとした渋みと立体的な広がりがあるのも特徴です。また、華やかでありながら力強さも感じられも、余韻も楽しめる上質な仕上がりです。モナストレル(Monastrell)80%、シラー(Syrah)20%使用。
ミル・セテンタ・イ・セイス ティント(Mil Setenta y Seis Tinto)
落ち着きのあるルビーレッドの色調の赤ワインです。ダークチェリーやプルーンなど凝縮感のある黒系果実のアロマがあります。また、ナツメグやカカオ、ブラックペッパーなどの個性的で濃厚なニュアンスもあり、華やかでありながら骨格はしっかりしていて、シチューのほかにもジビエやチョコレートなどとのペアリングにおすすめ。さらに熟成感もあり、長く続く余韻が楽しめ、口当たり柔らかな渋みも心地良い逸品です。テンプラニージョ(Tempranillo)80%、白ぶどうのアルビジョ(Arbillo)20%使用。
濃厚チキンマカロニグラタン
寒い季節に食べたくなるのがオーブン料理。とくに、マカロニグラタンはチーズがとろーり、ホワイトソースの濃厚な味わいで、ワインとの相性も抜群です。マカロニがお腹も満たしてくれるので、一品でかなり満足度が高いのも嬉しいポイントです。また、オーブンがなくてもトースターで代用できます。ホワイトソースは慣れないと難しく感じるかもしれませんが慣れると簡単で、美味しくしかもヘルシーに仕上がるので手作りが断然おすすめです。
材料
l マカロニ・・・70g
l 鶏もも肉・・・150g
l 玉ねぎ・・・1/2個
l にんにく・・・1片
l 塩・・・小さじ1/4
l 粗挽き黒こしょう・・・少々
l オリーブオイル・・・大さじ1/2
l 牛乳・・・400ml
l バター・・・30g
l 小麦粉・・・大さじ3
l ピザ用チーズ・・・40g
l 粉チーズ・・・大さじ1
l パン粉・・・大さじ1
作り方
- 1ℓのお湯を鍋に沸かし、塩小さじ1(分量外)を入れてマカロニを指定の時間通りに茹で、ザルにあけておきます。
- 鶏もも肉を一口大に切り、すり下ろしたにんにく1片と塩小さじ1/4、粗挽き黒こしょう少々を揉み込みます。
- 玉ねぎを薄切りにします。フライパンを中火で熱して鶏肉の皮を下にして焼き目をつけ、オリーブオイルと玉ねぎを足し、炒めます。鶏肉に火が通り、玉ねぎが透明になったら取り出します。
- ホワイトソースを作ります。3のフライパンを拭き取り、牛乳400ml、バター30g、小麦粉大さじ3を入れ、中火にかけます。
- 4を泡立て器などで焦げ付かないように良く混ぜ、とろっとしてきたら火を止めます。オーブンを220℃に余熱しておきます。
- 5にマカロニ、3を入れ、混ぜ合わせます。
- 耐熱皿に6を入れ、ピザ用チーズをのせ、粉チーズとパン粉を散らします。
- 7をオーブンなら220℃で15分ほど、トースターなら焼き色がつくまで5分ほど加熱したら出来上がり。
濃厚チキンマカロニグラタンとのペアリングにおすすめのスペインワイン
レモンイエローの色調。レモンなど、柑橘系の爽やかな香りと白い花のようなニュアンスが爽やかな1本。また、フェンネルのようなハーブ香もあり、ほど良い酸でフルーティな辛口オーガニック白ワインです。グラタンなどのチーズ料理や魚介類とのペアリングにおすすめで、冬にぴったりな鍋料理との相性も良いでしょう。チャレロ(Xarel·lo)ブランコ(Blanco)90%とチャレロ・ベルメル10%使用。
フレッシュで若々しいすみれ色の赤ワイン。ブラックチェリーやフランボワーズなどの黒系果実など、さまざまなフルーティなアロマと、ほんのりシナモンのようなスパイスの香りが立ちのぼります。口に含むと、たっぷりとしたフルーティさとしっかりとした酸のバランスがほど良く、グラタンなどのチーズ料理のほか、鶏肉や白身魚、魚介類との相性も抜群です。フレッシュで、軽やかでさらに優雅さも楽しめる味わい。温度は12〜14℃と、少し低めが適します。メルロ(Merlot)42%、カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet sauvignon)35%、テンプラニージョ 18%、ピノ・ノワール(Pinot noir) 5%使用。
まとめ
寒い冬に食べたい温かいおすすめのレシピと、ペアリングするワインを一緒にご紹介しました。ぜひ、おうちで温かい料理を作り、美味しいスペインワインとともに素敵な冬の夜をお楽しみいただければと思います。きっと、寒い季節も悪くないな、と思っていただけるのではないでしょうか。