軽やかで独創的、ボデガ初のスウィートワイン 軽やかで独創的、ボデガ初のスウィートワイン

軽やかで独創的、ボデガ初のスウィートワイン

スペイン南東部に位置するムルシア(Murcia)州は、地中海に面した小さな州で、美しい風景や文化的な魅力から観光客に人気のある州です。

ムルシア州北部にはワインの産地として有名なフミージャ(Jumilla)があり、モナストレル(Monastrell)という黒ブドウが主要品種となっていますが、この他にも、カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)や、シャルドネ(Chardonnay)、ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)などの国際品種も栽培され、様々なタイプのワインが造られています。

今回は、フミージャ(Jumilla)にあるワイナリー、ボデガス・ルソン (Bodegas Luzón)が手がける、ワイナリー初のスウィートワイン「ルソン・デゥルセ (Luzón Dulce)」をご紹介します。

 

最も古いD.O.フミージャ(Jumilla)

ムルシア州北部には、ワインの産地として有名なフミージャ(Jumilla)があり、スペイン屈指の名釀地として知られています。

ワイン造りの歴史は古く、この土地ではブドウはローマ時代の初期から栽培されていました。

フミージャでは標高400m〜900mの位置にブドウ畑があり、夏は暑く冬は寒い、寒暖差の激しい気候で、日照量には恵まれていますが年間降水量は300mmと、とても乾燥しています。

このような気候から、フミージャで出来るブドウは糖度が高くなり、伝統的にアルコール度数の高いワインが造られ、仕上がった度数の高いワインの多くは、他のワインに複雑さや力強さを加えるためのブレンド用ワインとして販売されていました。

19世紀後半、フランスで猛威を振るった「フィロキセラ」という害虫の被害がこの土地にも及ぶと、対策は確立されてはいたものの、その被害は甚大で、ほとんどのブドウは植え替えせざるを得ない状況に陥ります。

この被害をきっかけにブドウ栽培やワイン造りに政府の援助が加わるようになり、造られるワインのタイプが広がり、品質も向上していきます。
1966年にはD.O.フミージャ(D.O. Jumilla)が原産地呼称に認定され、スペインでは最も古い原産地呼称となっています。

 

フミージャのブドウ収穫祭

歴史あるワインの地 フミージャ(Jumilla)では800年以上にわたりブドウの収穫を祝うお祭りが催されており、現代版の収穫祭とワインフェアーは1972年に復活したと言われています。

1972年に地元のワイン生産者グループが、8月中旬に行われる「守護聖人祭り」に合わせて「収穫祭(fiestas de la Vendimia)」を開催しました。

ちょうどその頃に、この地の主要なブドウであるモナストレル(Monastrell)が最適な熟度に達することから、D.O. フミージャのワイナリーが参加し、その年のワインを提供し、皆でその収穫を祝うというものです。

この祝祭は大変好評となり、イベントの数も日数も徐々に増加していきました。
復活から4年の1976年には、この収穫祭に参加するために、約10万人の観光客が押し寄せたと記されています。

1972年の復活から、その後50年間にわたって開催されてきたフミージャの収穫祭では、ワインを中心とした40以上のイベントが開催され、10日間にわたってお祝いが行われており、世界的に注目されるワインイベントとなっています。


フミージャ ワインルート(Ruta del vino Jumilla)

歴史あるワイン産地のフミージャ(Jumilla)をより知ってもらうための取り組みとして、2005年にフミージャワインルート、「ルータ・デ・ビノ・フミーリャ(Ruta del vino Jumilla)」という取り組みも行われています。

フミージャのワイナリーを訪れ、ブドウ畑を散策し、ワイン造りの工程を学び、美味しいワインを飲み、レストランでこの地域の美食を味わうことで、フミージャの歴史や文化に触れることができる貴重な機会として人気の観光ルートとなっています。


ルソン・ドゥルセ  

 

 

【商品情報】 

商品名

ルソン・ドゥルセ(Luzón Dulce)

生産者

ボデガス・ルソン (Bodegas Luzón)

地域

ブドウ生産地:ムルシア州

D.O.フミージャ(D.O. Jumilla)

ビンテージ

2021

生産国

スペイン 

ブドウ品種

ソーヴィニヨン・ブラン 100%  

認証・規格

 

おすすめ料理

ハモン・イベリコ、ローストポークのアップルチャツネ、ブリー、カマンベール、フロランタン など

発酵容器

スティールタンク

発酵期間

20日間

発酵温度

12°〜16°C

度数

12%

テイスト

甘口

飲み頃の温度

6~8°C

容量

500ml

 

ルソン・ドゥルセ (Luzón Dulce)について

ルソン・ドゥルセ (Luzón Dulce)はフミージャ(Jumilla)の、ロス・セリリャレス(Los Cerrillares)の畑で収穫されたブドウから造られます。

通常よりも少し遅い時期に収穫をすることで、ブドウの糖分と香りの成分が最大限にまで引き出されることから、ブドウは9月の終わり頃に収穫され、その作業は全て人の手で行われます。

収穫後、ブドウは除梗、圧搾した後、果汁はスティールタンクに移され、12日間のアルコール発酵が行われます。
この後、フレンチオーク樽の中で6ヶ月の間、熟成をさせます。

ソーヴィニヨン・ブラン(Sauvignon Blanc)という品種が持つ、フレッシュで独特な香りに加え、樽がもたらす複雑さが加わり、深く豊かな香りを持つ唯一無二のスウィートワインに仕上がります。

 

味わいの特徴

イエローゴールドの色調の中に、やや緑がかった輝きを見ることができます。

香りは熟したりんごやバナナのような甘やかなフルーツのアロマに、キャラメルやバニラ、ジャスミンやムスクなどを思わせるブーケが広がり、香水のような豊かな香りを楽しむことができます。

金ゴマやホワイトペッパーといった香ばしくスパイシーなニュアンスもあり、甘口でありながらも粘性は中程度でライトな仕上がり。
香りと味わいに複雑さがあり、独創的な逸品です。

よく冷やしてグラスに注ぎ、そのまま飲むのはもちろん、氷を入れて飲んでも、さっぱりとしていて美味しく楽しめる甘口ワイン。


おすすめのペアリング

驚くほどまろやかで洗練されたワイン、ルソン・ドゥルセ (Luzón Dulce)には、デザートと合わせるのはもちろんですが、

白身の肉を使ったお料理や、スパイシーな味付けの シーフード、チーズの盛り合わせなどもマッチするでしょう。

ローストポークのアップルチャツネはソースをハニーマスタードにするのもおすすめですし、コショウを効かせたシーフードのマリネや、ハモン・イベリコなど、生ハムにもピッタリです。

食後のチーズには、ブリーやカマンベールなどの白カビタイプや、塩味のしっかりとしたブルーチーズも好相性です。

デザートには、キャラメルとアーモンドの食感が楽しいフロランタンや、シンプルにバニラのアイスクリームなどもおすすめです。

 

ボデガス・ルソン (Bodegas Luzón)について

ボデガス・ルソンは1916年に創立された、伝統的な家族経営の歴史あるワイナリーです。

1990年代後半に新しいボデガを建設し、これまで積み上げてきた知識、経験に、若いスタッフが加わり、伝統的でモダンなワイナリーへと進化しています。

このワイナリーの目的は高品質、複雑な味わい、素晴らしい構造、そして明確な表現です。
品質のためにブドウの栽培量を抑え、果実を摘む最適の時期やその後のワイン造りのプロセスもきめ細かくコントロールしています。

長い工程を経て静かに熟成させ、ボデガス・ルソンは上質なワインを造り続けています。

 

まとめ

今回は、フミージャ(Jumilla)にあるワイナリー、ボデガス・ルソン (Bodegas Luzón)が手がける、ワイナリー初のスウィートワイン「ルソン・デゥルセ (Luzón Dluce)」をご紹介しました。

甘口で親しみやすい味わいでありながらも、温度変化と共に色々な表情を見せてくれるルソン・デゥルセ (Luzón Dluce)は、味わいはさることながら、ボトルデザインもモダンで美しいワインです。

香水のように複雑な香りと、余韻が長く続くこのワインは、おつまみなどがなくても十分に楽しめるワインですので、ぜひ一度味わってみてください。

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