第4回目は弊社貿易商品開発部の手代木裕子によるソムリエ試験の全体の流れについての記事です。
手代木裕子
1次試験
まず、結論から申し上げますと、「半年で受かりたければ、計画を立てて、最初から全力で行け!そして小さいことにこだわらず、Vamos!(行け!)」この言葉につきるなぁと痛感。
私は昔からのんびりした性格で、計画性も無く、ギリギリにならないとやらないタイプです。
子供のころから時間配分や計画を立てることに対して鍛えて来なかったので、大人になって直そうとしても中々そうは行きません。その為、最後の2カ月で大変苦労しました。ですので、こちらを読んで下さっている皆様でこれからソムリエ試験に挑戦される方には、私の様に精神的に追い込まれるぐらいの苦労はしないでほしいのです。
まず、知らなかったら驚く教本の「厚み」・・・それはそうです。世界でワインを造っている国をほぼ網羅して作っていただいてるんですもの、この厚さでも恐らく相当削っているはずです。ですので、計画を立てないとまず1回読破するだけでも難しい人も多いはず。
私はフランスワインを1カ月~2カ月もかけてしまったため、残りの4~5カ月で読破するのは相当でした。もちろん、基本のフランスワインは知っておかなければなりませんが、先ずは「Vamos!(行け!進め!)」です。じっくり読んでいる暇はありませんでした。まずは、この週はどの国をやるかをスケジューリングすることをお勧めします。
「1つの国をどんどん読む(立ち止まらない)→過去問」を繰り返します。しっかりと計画を立ててやれば、2週は出来たかもしれません。
私は最後の2カ月でスケジュールを組んだので、1回目のCBT試験は「Dランク」・・・トホホ・・・非常に情けない結果に。しかし、奇跡を生む女だと何故か良くわからない自負があったので、最後の1か月で逆転勝利。受かるか受からないかの瀬戸際だったため、2回目の合格はちょっと泣きました。。。
2次試験
2次試験は官能試験です。本当にお恥ずかしながら、何も意識してワインを呑んで来なかったんだなぁと勉強してから思いました。(そして大いに反省。。。)
色、香り、味を一連の作法に則って分析していきます。この業界にまぁまぁ長く携わっていたにもかかわらず基本の「き」すら知らない状態の自分からのスタートでした。
テイスティングの本を読み漁り、時にはお客様のところでブランドやテイスティングをさせていただきました。
ワイン以外のお酒はワインスクールさんの45種類小瓶セットを購入して、自宅でひたすら嗅いで、味見して、と孤独の戦い。そのかいあってその他のお酒は全問正解!最後は分からなかったけど、他のお酒の予備知識があったので、絞り込みが出来たので何とか正解できました。
ワインは品種1種類しか当たりませんでしたが、コメントを鍛えたので、なんとか合格することが出来きたと思っています。
3次試験
3次試験は、ご注文いただいてからデカンダージュを一連の流れで行い、お客様へご提供するまでを行います。
こちらは、ワインスクールの動画やyoutubeでデモを行っている方の動画を様々見て、自分で動画を取って、規定の時間に終わるように何度も練習。
当日、予定していなかったことが数々起こりましたが・・・なんとか合格することが出来ました。
先ずは、1次試験どれだけスケジュール通りにどんどんやっていくかだなぁと。隙間時間をほぼ全て勉強に費やしました。
しかし、合格はスタートラインに過ぎない、そしてきちんと勉強しなおすこと、また日々ワインの世界は変わっていくものですので、小まめに情報を収集し、自分をアップデートしていきたいと思いました。
手代木裕子のおすすめのワインはこちら
まとめ
いかがでしたでしょうか?
皆、多種多様にそれぞれの想いや情熱、苦悩、感動したこと、改めて感じたワインへの思い、対策法たくさんのドラマがありましたが、皆思うことは試験を受けて良かったということです。
改めてワインへの意識が変わったという、一つ上のランクへとステップアップできたこの感覚は試験を受けたものでしかわからないワインと向き合う上での新たな境地です。
是非、皆様も今年はソムリエ試験を受けてみてはどうでしょうか?