赤ワインの「軽め」「重め」とは?赤ワインの味わいや特徴について徹底解説致します!! 赤ワインの「軽め」「重め」とは?赤ワインの味わいや特徴について徹底解説致します!!

赤ワインの「軽め」「重め」とは?赤ワインの味わいや特徴について徹底解説致します!!

 赤ワインを説明する際によく使われる「軽め」「重め」という言葉がよく聞かれます。ただ、実際に「軽め」「重め」とは?と問われると具体的に説明できない、という方も多いはずです。今回は赤ワインの味わいや特徴について、「軽め」「重め」や、そのほかの赤ワインの表現方法について解説するとともに、おすすめのスペインワインもあわせてご紹介します。

 

赤ワインの「軽め」「重め」とは

赤ワインの「軽め」「重め」とは、飲み口のことを表す言葉です。軽めは「ライトボディ」、

重めは「フルボディ」とも言います。

もう少し簡単に言うと、軽めや重めは「飲みやすさ」とも言い換えられます。

軽め、重めのワインのそれぞれの特徴をいくつか挙げてみましょう。

 

軽め(ライトボディ)のワイン

l  渋みが少ない

l  色が明るい

l  味が軽快

l  さらりと飲める

l  あっさりした味付けの食事に合う

l  アルコール度数が低め

 

重め(フルボディ)の赤ワイン

l  渋みが強い

l  色が濃い

l  味がしっかりしている

l  見た目も香りも味わいも重厚

l  濃厚な味付けの食事に合う

l  アルコール度数が高め

 

他にもある赤ワインの表現方法の紹介

赤ワインに使われる表現方法には他にも以下のようなものがあります。

 

エレガント

「エレガント」とは酸味に関係する表現です。おおまかには高い酸味のあるワインをエレガントなワイン、と表現します。

ただ、エレガントとは単に酸味があるかないかだけを指す言葉ではありません。酸味が高かっっとしても、酸味の質が高く、心地いい場合にのみ「エレガントな」と表現されます。

 

チャーミング

「チャーミング」とは果実味を表現する言葉です。

とくに、イチゴやラズベリー、クランベリーといった、酸味が強く、熟度があまり高くない赤系ベリーの風味を持ち、口当たりが軽いワインを「チャーミングな」と表現します。

また、チャーミングという表現にはシンプルな風味であるという意味も込められています。たとえばボジョレー・ヌーボーのようにあまり深みがなく、わかりやすいフルーツのシンプルな味わいの若いワインは「チャーミングなワイン」と表現されます。

 

まったりとした

「まったりとした」とは、風味、または、口当たりに対して使われる表現です。いずれにせよ、高い熟度のぶどうで造られた、酸味の低い樽熟成のワインに対して使われます。粘り気が感じられるようなワインで、アルコール度数が高くボディが豊かなワインの多くは「まったりとした」と表現されます。

 

クラシックな

「クラシックな」は赤ワインにも白ワインにも使われる表現です。産地のスタイルがあり、典型的なワインとはどういうものかが確立している地域のワインが産地のイメージどおりで、しかも上質なワインである場合に使われます。また、クラシックはエレガントと同じく酸味に関係する表現で、酸味が低くなく適度であるときに使われます。

 

リッチな

「リッチな」とは風味や口当たり、アロマ、アルコール度数の高さなど、さまざまなポイントに対して使われ、非常に頻繁に登場する表現方法です。赤ワイン白ワインともに、色素の濃いワインに対して使われる傾向にあります。

 

力強い

「力強い」とは赤ワインの場合、味わいの凝縮感と適度なタンニンを感じるときに使われます。ワインのタンニンは、酸味が低いワインの場合タンニンが感じられにくいという性質があります。リッチでしかもある程度酸味のあるワインだと「力強い」と表現される傾向にあります。

 

ストラクチャー

「ストラクチャー」とは甘味、酸味、タンニン、アルコール度数などさまざまな要素に関わる言葉で、ワインの味わいの骨組みに対して使われます。建物を支える柱のような存在を表現する言葉です。アルコールや酸味などが高めでバランス良く存在したワインは「ストラクチャーがしっかりしている」と表現されます。また、ストラクチャーがしっかりしたワインは長期熟成向きであるとされます。

 

表現方法ごとのおすすめのスペインワイン

これまで紹介してきた表現方法ごとに、おすすめのスペインワインを厳選して紹介していきましょう。

 

軽め/ムリージョ・ビテリ ホーベン(Murillo Viteri Joven)

色合いは鮮やかなチェリーレッド。アロマはフレッシュなベリー系で、キャンディーのニュアンスも感じられます。口当たりは軽やかでフルーティ。特徴はなんと言っても若々しさで、とてもキュートな赤ワインです。ペアリングにおすすめの料理はローストビーフ、若鶏の照り焼き、フルーツトマトのカプレーゼなどです。

 

重め/モルスカ ティント(Mollusca Tinto)

色合いは鮮やかなチェリーレッド。アロマは熟したプラムやイチジクに、タイムやグローブなどのハーブのニュアンスもあり、スモーキーさ焼き菓子のような甘みもアクセントとして効いています。タンニンはしっかりとしていて、酸は伸びがあります。ヴィーガン認証を受けたマヨルカ島産の希少ワインです。ペアリングにおすすめの料理はスモークターキー、マグロの炭火焼、いぶりがっこ、パプリカのグリルでなどです。

 

エレガント/ジェロニムス(Jerónimus)

色調は落ち着きのあるルビーレッド。アロマはラズベリーやカシスのようなベリー系。ほんのりジャムのようで、ペッパーのニュアンスもわずかにあります。熟成するにつれビーフジャーキーのようなワイルドな表情も見せてくれます。しっかりとしたストラクチャーでありつつ、繊細でエレガントな仕上がりです。深みや奥行きのあるオーガニック認証ワインで、ペアリングにおすすめの料理はハモンイベリコ、サラミ、鴨のロースト、ペッパーステーキなどです。

 

チャーミング/ラス・エルマーナス オーガニック(Las Hermanas Organic)

色合いは鮮やかな赤紫色。アロマは赤系ベリーやスミレの花を思わせます。華やかでチャーミングな赤ワインで果実味豊か。タンニンはほどよく、酸のバランスが取れたユーロリーフ認定のオーガニックワインでヴィーガン認証も受けています。ペアリングにおすすめの料理は季節野菜のトマト煮込み、パプリカのプランチャ、パエリア、ミートローフなどです。

 

まったりとした/モセン・クレト クリアンサ(Mósen Cleto Crianza)

色合いは鮮やかなルビー色。アロマは熟したベリーにスパイシーさもあります。また、果実味もありつつスモーキーなニュアンスもほんのりと感じられます。柔らかい口当たりで、熟成感が心地よく、バランスも取れています。ペアリングにおすすめの料理はスモークターキー、トリッパ、チリコンカンなどです。

 

リッチな/マルケス・デ・グリニョン シラー(Marqués de Griñón Syrah)

色合いは濃く、深みのある暗いチェリーレッドで、その色味は長寿ワインの証です。アロマは複雑で熟した果実やスミレの花と、スパイス、バルサミコなども感じられます。口に含むと力強い果実味があり、柔らかで良質な酸と肉感的な熟したタンニンが絶妙のバランスです。舌ざわりは厚みがあり、絹のように滑らかです。リッチで長く続く見事な余韻が楽しめるワインです。ペアリングにおすすめの料理は赤身肉やジビエ肉の網焼きなどです。

 

力強い/マルケス・デ・グリニョン エメリトゥス(Marqués de Griñón Emeritvs)

色合いは深みのあるチェリーレッド。干したぶどうのような凝縮感のあるアロマで、 ハーブやスパイスのニュアンスにもあり、また、ほのかな焙煎香も魅力的です。 カベルネ・ソーヴィニョンを主体としたブレンドで造られたワインで、力強さとしなやかさをあわせ持ち、酸は柔らかでしっかりとしたタンニンと長い余韻がたっぷりと楽しめます。ペアリングにおすすめの料理は牛フィレ肉のグリル、フォワグラのポワレ、鹿肉のロースト、熟成チーズなどです。

 

まとめ

赤ワインの味わいや特徴について、「軽め」「重め」や、そのほかの赤ワインの表現方法について解説するとともに、おすすめのスペインワインもあわせてご紹介しました。

ワインの味わいや特徴を表現する言葉について理解を深めると、ワインの楽しみ方も広がるはずです。今後もワインの表現方法についての記事をご紹介しますので、ぜひ、ご一緒に学んでいきましょう!

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