ワインは腐る?痛む?夏のワインの保存方法について徹底的に解説! ワインは腐る?痛む?夏のワインの保存方法について徹底的に解説!

ワインは腐る?痛む?夏のワインの保存方法について徹底的に解説!

暑い日本の夏。お気に入りのワインを自宅にキープしたい、と思う場合、頭を悩ませる季節かもしれません。

ところで、ワインには賞味期限が表示されていないのはご存知でしょうか?

賞味期限がないということは、ワインは腐らないということなのでしょうか?もし腐らないなら、わざわざワインセラーなどをつかって保存するのはなぜなのでしょうか?

今回はワインは腐るのか?について、ワインの保存のポイントや保存方法、そして、保存のしやすいシェリーのおすすめの1本もあわせて、解説していきます。

ワインは腐る?それとも痛む?

結論から言いますと、ワインには“腐る”という概念がありません。そのため、賞味期限も決まっていません。

ワインは瓶詰めされた後、時間が経つことに熟成します。古いものであれば、熟成期間が数十年、100年以上、ということもあります。

ところで、ワインはなぜ腐らないのでしょうか?その理由は、ワインが発酵食品であるからです。そのため、ワインの中には酵母が含まれます。酵母は腐敗の原因となる菌を締め出す役割を果たします。また、酵母が作り出したアルコール分も、抗菌作用があるため、ワインが腐ることを防いでくれるのです。

ただ、ワインを開封後に長期間置いておいたり、温度変化や激しい振動などを与えたりすると傷んでしまう、つまり、味が劣化してしまうことがあるため、ワインの保存には注意が必要なのです。

ワインが美味しく飲める期間とは

ワインは未開封で保存していても、飲み頃、つまり、美味しく飲める期間というものは決まっています。また、その期間の長さはワインの種類によって異なります。

テーブルワイン

1,000円〜2,000円ほどで購入できるテーブルワインまたはハウスワインは店頭で販売されていることが既に飲み頃の、早飲みタイプのワインです。ですから、2,000円以下で買えるテーブルワインは、購入したら数日のうちに飲むようにしましょう。

熟成タイプのワイン

2,000円を超えるようなワインは少し寝かせ、熟成させてから飲むのに適しています。熟成タイプの白ワインであれば飲み頃は1〜2年ほど、コクのあるタイプの白ワインは3〜5年とされています。

いっぽう、熟成タイプの赤ワインの飲み頃は白ワインよりかなり長く、5〜10年とされています。

なお、どのタイプのワインでも、抜栓した後はどんどん酸化が進みます。抜栓した後のワインを飲み残してしまった場合はできるだけ空気に触れないように縦置きにして冷暗所に保存しましょう。

主な保存器具を使った場合の保存期間は以下のようになります。

コルク・・・2〜3日

ワインストッパー・・・4〜5日

アンチオックス(酸化防止ストッパー)・・・5〜10日

コラヴァン・・・2,3ヶ月

ワインの保存方法

ワインは未開封のままでも保存方法が悪ければ品質は劣化してしまいます。ワインはワインセラーで保存するのがベストですが、置き場所やコストなどの問題により手に入れられないこともあるでしょう。

ワインの保存にはいくつかのポイントがあり、そのポイントさえ押さえれば、ワインセラーには劣るもののワインを保存するのに適した環境と言えるでしょう。

ワインの保存にとって大切なポイントは以下のようになります。

  • 日光と蛍光灯の光を避ける

ワインは日光や蛍光灯に含まれる紫外線に当たると、還元臭と呼ばれる、硫黄のような嫌な匂いがしてしまうことがあります。

  • 10〜16℃で保管する

ワインは高温のもとで熟成が進んでいき、日本の夏ほどの25℃くらいで保管すると劣化してしまいます。10〜16℃ほどで保管するとワインが劣化することは避けられます。また、ワインは急激な温度変化に弱いことにも注意しましょう

  • 湿度70〜80%ほどの環境で保管する

ワインのコルクは乾燥した環境では縮み、縮んだコルクからは空気が入ってしまうため、ワインが酸化してしまいます。

  • 強い匂いを避ける

強い匂いのある環境でワインを保存するとその匂い成分がコルクからワインに移ってしまうことがあります。

  • 振動のない環境で保管する

ワインは振動により成分の粒子間の安定性を失い、ワイン本来の味や香りが劣化してしまうことがわかっています。

以上のポイントを踏まえ、ワインセラーを使わずに家庭でワインを保存する際、夏期と冬期それぞれのおすすめの方法をご紹介します。

夏期

日本の夏は暑く、梅雨が明けてから9月くらいまでは室温20℃以上、クーラーをかけなければ30℃は優に越してしまいます。いっぽう、ワインを保存するためには10〜16℃の間で温度が一定していることが理想です。一般家庭で、しかもワインセラーのない夏期となると、そのような条件を満たす場所はなかなかありません。ですから、あくまでも長期保存を目的としないことを条件に、夏期はワインを冷蔵庫に寝かしておくことをおすすめします。その場合、遮光と保湿のため、新聞紙とプチプチでワインボトル を巻いておくようにしてください。

よく、冷蔵庫でワインを保存するなら野菜室で、と説明されることがあるかと思います。しかし、野菜室は出し入れする回数の多い場所なので、とくに熟成タイプのヴィンテージワインは野菜室での保存は避けましょう。

もし冷蔵庫にスペースがない場所は、家の中の北側で涼しい場所で箱に入れ立てたまま保存するようにしましょう。押入れや床下の保管は温度が上昇する恐れがあるため、日本の夏には不向きです。

冬期

冬期は冷え過ぎを避けるため、冷えすぎない室内で箱に入れたまま、ワインを立てて保存しましょう。また、寒冷地の場合は冷え過ぎを避けるため、冷蔵庫を利用するようにしてください。

ワインが届いたらどうする?

ワインがクール便で届いたら、気をつけなければならない点があります。それは、「すぐに横にしないこと」です。クール便で届いたワインをすぐ横にすると、液漏れし、酸素が混入してしまう可能性があるのです。ですから、ワインが届いたら短くても3時間ほど届いたときのまま箱に入れて立てておいてください。特に、糖度の高い甘口ワインなどは浸透圧が高く、液漏れしやすいので気をつけましょう。

長期保存しやすいシェリー

酒精強化したスペインワインであるシェリー(Sherry)は、長期保存しやすいことで知られています。そもそもが大航海時代に、長い船旅に持っていくのにふさわしいとして広まったのが飲み物です。種類によって違いますが、冷蔵庫に入れておけば開栓してからでも1週間〜1ヶ月の間保存しておくことができます。

長期保存しやすいおすすめのシェリーを紹介します。

アモンティリヤード アルグエソ(Amontillado Argüeso)

パロミノ・フィノ(Palomino fino)100%使用のアモンティリヤードです。ダークゴールデンの色味に、スムースな口当たりが特徴。そして、複雑味のあるリッチな味わいで、バランスも良く、後味は強く印象的です。アルコール度数は18%とやや高め。

アモンティリヤードとは二段階の熟成を経て造られるシェリーで、酵母と酸化熟成双方の複雑な香りを楽しむことができるのが特徴です。

アモンティリヤード アルグエソを造っているのはフアン・レオン・デ・アルグエソ(Juan Leon Argüeso)が1822年に立ち上げたボデガ(Bodega)のエレデロス・デ・アルグエソ(Herederos de Argüeso)です。古参のボデガよりヴィンテージ品のシェリーや樽を買い取り、21世紀の現在まで古い樽を修復しつつ熟成に使っています。出荷用の樽である、ソレラ(Solera)は198年以上も使われ続けているのだとか。すべてのマンサニージャ(Manzanilla)がスペインワイン誌のビノス・デ・エスパーニャ(VINOS DE ESPAÑA)で賞を受賞するほど、アルグエソ社の実力には定評があります。2016年、実業家で醸造家のフランシスコ・ユスコ(Francisco Yuste)が買い取り、さらなるブランドの発展を目指しています。

まとめ

ワインは腐るのか?について、ワインの保存のポイントや保存方法、そして、保存のしやすいシェリーのおすすめの1本もあわせて、解説しました。

お気に入りのスペインワイン をできるだけベストな状態で飲むためにも、今回の記事の内容を参考にしていただければ幸いです。

関連記事