ガト・ポエタを一言で言うとどんなワイン?
「オークチップ熟成でできるハイスペックなカジュアル赤ワイン」です。
ワインの熟成方法として「オークチップ熟成」という方法があります。オークチップ熟成では、従来の木樽ではなくオークチップにて熟成を行うことで、ワインへよりリッチで香ばしいアロマを付けることができる熟成方法です。オークチップはワインの長い歴史ではまだ浅く、近年使われるようになった手法であり、日本においても最近認可された熟成方法です。
伝統のワイン製法を重んじている人は、オークチップによる熟成方法は邪道だと非難する人もいますが、オークチップを使うことで大変素晴らしいワインを造ることができるのも事実です。そこで、今回はオークチップの魅力とオークチップを使って熟成を行っているおすすめのスペインワインをご紹介します。オークチップ熟成とは?馴染みのない人もぜひチェックしてみてください。
オークチップとは?
オークチップとは、その名の通りオークウッドの細かな破片のことを言います。
通常、木樽由来のリッチなアロマをつけたい時には、木製タンクを使って熟成を行います。ところが、木製タンクでの熟成には維持費や輸入費用などといった高いコストがかかり、温度管理や安易ではありません。そこで、ステンレス・スティールタンクで発酵を行った後、熟成時にオークチップを入れます。
温度管理や維持が簡単かつローコストな方法でありながら、まるで樽熟成のようなリッチな味わいを実現することができる大変コスパの高いワインとなるた
オークチップの味わいは、熟成期間やオークチップの量、焼き加減によって強弱を調整することができます。
ワインが若く、酸の強いワインでも、オークチップを入れることによって木のフレーヴァーを持ったリッチなワインに仕上げることができます。
オークチップに含まれる成分
オークチップ由来の香りは、オークチップの成分に由来します。ここでは、オークチップに含まれる代表的な成分をご紹介します。
- バニラン→バニラ香
- オイゲノール→スパイスのアロマ
- フラフラール→キャラメルのアロマ
- ラクトン→ココナッツミルクのアロマ
- オークチップを焦がすことでトースト香が得られる
オークチップには、これらの化学製品がワインへと溶け込み、ワインの旨味を引き出し、口当たりを柔らかくする作用があります。
オークチップ熟成の魅力
ワイン製造の歴史において、オークチップを使用した熟成方法はまだ、新しく未だにフランスではAOC(原産地統制呼称認定ワイン)の法律によってオークチップを使用することを禁止されていますが、その他の多くの国でオークチップの使用が認められています。
かつては、フレンチオークやアメリカンオークを使ったしっかりとした木製樽の香りが付いたワインが流行っており、たくさんのワイナリーが樽熟成を取り入れていました。しかし、樽熟成には多くのコストがかかるため、「樽熟成=高級ワイン」というイメージがあり、中々手が出せない。という方も多いのも事実です。
しかし、オークチップの熟成を行ったワインでは、バター香、バニラ香やチョコレート、コーヒー、などといった甘くリッチなアロマを持った決して安価なワインには出せない、複雑味を持った魅力的なワインを低コスパで手にいられることが最大の魅力です。
高級ワインでしか出せなかったまろやかで香り高く、複雑味のあるワインを低コストで飲みたいという人に、おすすめできるワインです。
オークチップを使った手軽に飲めるおすすめワイン「Gato Poeta(ガト・ポエタ)」
【商品情報】
商品名 |
ガト・ポエタ (Gato Poeta) |
生産者 |
ビニガリシア (VINIGALICIA S.L.) |
ビンテージ |
NV |
設立 |
1967年 |
おすすめ料理 |
仔牛のソテー、ウサギやウズラのパエリア、トマトソースパスタ、チキンブロシェットなど |
生産国 |
スペイン |
地域 |
ビノ・デ・メサ(Vino de Mesa) |
ぶどう品種 |
テンプラニージョ 100% |
発酵容器 |
ステンレス・スティールタンク |
熟成方法 |
アメリカン・オークチップ3カ月間熟成 |
発酵期間 |
1ヶ月 |
度数 |
13.0% |
テイスト |
ミディアム |
飲み頃の温度 |
12~15℃ |
容量 |
750ml |
Gato Poeta(ガト・ポエタ)について
Gato Poeta(ガト・ポエタ)の“ GATO(ガト)”とはスペイン語で「猫」、“POETA(ポエタ)”とは、「詩人」という意味を持ちます。
ワインラベルには「詩人の猫」が描かれており、自由を好み友人たちとのワインを飲む時間を大切にする現代のライフスタイルをイメージしています
海洋性気候による季節風や海陸風を受けて育つガト・ポエタ は、寒暖差が低く、降水量の多い地域で育つため、害虫や菌によるトラブルがほとんどなく、良質なぶどうが育ち、高品質なワインになっています。
ガト・ポエタの味わい
明るいレビーレッドの色調が美しく、チェリーやカシスなどフレッシュな赤系ベリーのアロマを特徴の軽やかな口当たりの赤ワインです。
いきいきとしたフレッシュなフルーツとほのかにオーキーなニュアンスが魅力的。気軽に楽しむことのできるカジュアルワインとして人気を集めています。
ガト・ポエタとのペアリング
赤系果実を感じられるライトなワイン「Gato Poeta(ガト・ポエタ)」は、仔牛のソテー、チキンブロシェットなど、主に肉料理によくマッチします。
夏の時期は、冷やしても美味しく飲めますので、スクリューキャップであるのも相まって、バーベキューやアウトドアにもおすすめの赤ワインです。
さらにウサギやウズラのパエリア、トマトソースパスタなど、トマトを使った料理との相性も抜群です。
VINIGALICIA S.L.(ビニガリシア)について
VINIGALICIA (ビニガリシア)グループのワイナリーは1940年にCasa Penouzos(カサ・ペノウゾス)を設立した際に始まったワイナリーです。
スペインガリシア州にあるチャンターダで、小さい家の家族経営から始まったワイナリーは、順調に成長を続け現在では最先端の技術を取り入れたガリシア州を代表するワイナリーへと成長しました。
1940年当初、ホテルの貿易と地域からのワイン販売に専念し、すでにその高いクオリティーから高い評価を受けていたワイナリーですが、数年後には設立者であるメンデス氏が自身で作ったワインを息子達と共に醸造し提供する事を決めBodegas Penouzos(ボデガス・ペノウゾス)を新たに設立し、1976年に息子たちとともにぶどう栽培に特化したワイナリー「Chantada.S.A」を作り、大きな成功を収めています。
そんなワイナリーは、設立から82年経った今、1550haのぶどう園で毎時1万2千本を作る大規模なワイナリーを維持しています。ガリシア地方に5つの系列ワイナリーを持つ彼らのワイナリーはそれぞれでガリシア州のD.O.(原産地呼称)の5つ全てを網羅しているスペインの優れたワイナリーとして知られています。
まとめ
オークチップを使ったワインは、バニラ香やトースト香といったリッチなアロマが好きな方は、ぜひチェックしていただきたいワインです。
高級ワインでしかできなかった木樽熟成由来のまろやかで、なんとも豊かで香ばしいアロマをオークチップを使うことによって、お求めやすい価格でも実現することができるようになりました。
今回ご紹介したおすすめのスペイン赤ワイン「Gato Poeta(ガト・ポエタ)」は、まさにオークチップによる熟成を活かしたハイスペックなワインに仕上がっています。
オークの複雑味のある深い味わいは、一度飲んだらやみつきになる味わいです。ぜひ、一度ご賞味ください。