ワインの味わいには、飲む際の温度が大きく関係していますが、美味しく飲める適温は一律ではなく、ぶどうの種類やワインによって異なります。
そのため、それぞれのワインには、ワイナリーによって“ワインを飲むのに適した推奨温度”を設けていることが一般的ですが、中にはその推奨温度内でも香りや温度が変わるワインがあります。
今回は温度変化によって、酸味のあるさっぱりとした味わいから、甘みとコクのある複雑な味わいへの変化を楽しめるスペイン白ワイン「Dardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)」をご紹介します。
Dardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)
【商品情報】
商品名 |
Dardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ) |
生産者 |
Celler Coma d'en Bonet(セジェール・コマ・デン・ボネ) |
ビンテージ |
2019年 |
設立 |
2003年 |
おすすめ料理 |
エスカベッシュ、小エビのフリット、スズキのパイ包み焼きなど |
生産国 |
スペイン |
地域 |
D.O. テラ・アルタ (D.O. Terra Alta) カタルーニャ州 |
ぶどう品種 |
ガルナチャ・ブランカ 90%、ヴィオニエ 10% 90% Garnacha Blanca、10% Viognier |
発酵容器 |
ステンレス・スティールタンク |
熟成方法 |
ステンレススティールタンク/2ヶ月間 |
発酵期間 |
25日間 |
度数 |
13.5% |
テイスト |
ドライ |
飲み頃の温度 |
8~12°C |
容量 |
750ml |
Dardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)について
Dardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)は、その名にもある通り、スペイン固有品種であるガルナチャ・ブランカ90%(Garnacha Blanca) にヴィオニエ10%(Viognier)をブレンドしたユーロリーフ認定のオーガニック白ワインです。
メイン品種であるガルナチャ・ブランカは、スペイン北東部であるリオハ、ナバーラで主に栽培されているスペイン固有白ぶどう品種の一つです。酸味がマイルドで柑橘系やハーブのさっぱりとした香りにトロピカルなアロマを持っています。
そして、ブランド品種であるフランスローヌ地方原産のヴィオニエ(Viognier)は、白ワインの中でも特に強い芳香性を持ち、華やかでフローラルの香りのぶどう品種であることで知られています。ヴィオニエをブレンドすることで、そのワインに豊かな果実味とコクを与え、味わいに複雑味が生みだします。
300〜400メートルの場所に位置するぶどう園は、年間降雨量は400mmを超えることなく、2,000時間以上の日照時間と有機物が非常に少なく、栄養素の高い石灰質の粘土土壌から高濃度で高品質なぶどうを育てることができます。Dardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)には、上質なぶどうのみを使い、贅沢な味わいを感じられるフレッシュなワインに仕上がっています。
ワイン名の由来
ワイン名Dardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)のDardell (ダルデル)は、現オーナー兼醸造家であるペペ・フステールの曾祖母の名前「マリア・テレサ・ペドゥロラ・ダルデル」から取っています。ペペ・フステールは「自らのルーツをワインに表現したい」という思いから、自らのルーツである曾祖母の名前“Dardell (ダルデル)”をワイン名としました。
Dardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)の味わい
Dardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)は、若いグルナッシュのフルーティーなノートとヴィオニエ由来のフローラルなアロマを特徴とするフレッシュで華やかで、淡いレモンイエローの色調が透明できらきらと輝きます。
口に含むと、まずは柑橘系のアロマにしっかりとした酸味、桃やアプリコット、ハチミツといった甘い香りをバランス良く感じることができます。甘すぎず、酸味が強すぎず、程よいコクと柑橘系から来る心地よい苦味が複雑味のある味わいを演出します。
さらにアフターには、ハーブやフレッシュミントのニュアンスにより、エレガントで爽やかな余韻をお楽しみいただけます。
時間の経過と温度変化で味わいの変化が楽しいスペイン白ワイン
ワイナリーであるCeller Coma d'en Bonet (セジェール・コマ・デン・ボネ)の推奨するDardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)の飲み頃の温度は、8~12°Cとなっています。しかし、8℃前後によく冷やした状態で飲むのと12℃前後で飲むのとでは、味わいや香りの印象が異なります。
ワインをよく冷やした状態では、ガルナチャ・ブランカ由来のレモンや柑橘系、ハーブ系のアロマが強調され、爽やかなワインを味わうことができます。暑い夏やさっぱりとしたワインが飲むたい時には、しっかりと冷やしてから飲むのをおすすめします。
その後、時間の経過とともに、少しずつ温度を上げていくと、ハチミツや甘いフルーツのニュアンスが甘みのある香りが強調され、ヴィオニエの特徴とする華やかな白い花のアロマが徐々に顔を見せます。複雑味や厚みのあるワインを楽しみたいときには、最初から温度を上げた状態で飲むのも一つの方法です。
その日のムードや食事、お好みに合わせて、温度変化による味わいを楽しめるのもDardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)ならではの魅力です!
Dardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)とのペアリング
温度によって味わいの印象は異なるワインですが、基本的にミネラリーでスッキリと爽やかな辛口ワインであるDardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)は、魚介類全般との相性が抜群です。
しっかりと冷やしたさっぱりとしたDardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)には、スペイン料理のエスカベッシュのようなビネガーを効かせたさっぱりとしたお料理に合わせるのがおすすめ。温度に上げると、ワインにコクと華やかさが増します。小エビのフリット、鯵のフライ、スズキのパイ包み焼きなどといった魚介類のフライやパイとペアリングすることで、ワインと食事どちらも旨味をよく感じられます。
Celler Coma d'en Bonet(セジェール・コマ・デン・ボネ)について
Celler Coma d'en Bonet (セジェール・コマ・デン・ボネ)は、TerraAlta(テラ・アルタ)の真ん中である、Gandesa(カンデーザ)とCorberad'Ebre(コルベライドエブレ)の間に位置する家族経営の小さなワイナリーです。
Celler Coma d'en Bonet (セジェール・コマ・デン・ボネ)では、2,800ヘクタールのぶどう畑で、「最高のぶどうから最高のワイン」をモットーに上質なワインを生産しています。 フスターアマデス家の祖父母から伝わる伝統的なワイン栽培方法を引き継ぎ、60年に渡りワイン生産の専念してきた結果、D.O.テラ・アルタ(Terra Alta)内の生産量60%を占める中心的な存在となりました。
彼らのぶどう園では、生態学的な自然な栽培方法を大切にしており、ぶどうのアロマの豊かさが際立つ個性豊かな上品なワインを特徴としています。
まとめ
今回ご紹介したCeller Coma d'en Bonet (セジェール・コマ・デン・ボネ)の白ワインDardell Garnatxa-Viognier(ダルデル ガルナチャ ヴィオニエ)は、時間の経過と温度による味わいの変化を楽しむことができ、さっぱりとした爽やかなワインにも、複雑味のあるコクのある味わいにもなる、飽きのこない魅力的なワインです。
初めて飲む際には、よく冷やした状態から徐々に温度を上げていきましょう!時間をかけてゆっくりと変化する香りと味わいの変化お楽しみください。