雨が続く季節、梅雨。ジメジメとしていて苦手、という方は多いかもしれませんが、さまざまな食材が旬を迎え、美味しくなる季節でもあります。
夏の厳しい暑さに負けないためにも、梅雨の時期に美味しい旬の食材を食べておきたいもの。旬の食材は栄養価が2倍以上も上がる、とされています。また、旬の食材は香りや旨味も強く、しかも価格もお手頃です。そんな、いいとこずくしの旬の食材と一緒に、スペインワインを楽しんでみてはいかがでしょうか?
今回は梅雨の旬の食材と梅雨の時期におすすめのスペインワイン、そして、おすすめの梅雨の食材を使用したレシピとワインのペアリングの紹介をします。
梅雨が旬の食材
梅雨が旬の食材には以下のようなものがあります。
アジ
アジは1年中売り場に並ぶ魚ですが旬は5~7月です。この時期のアジは旨味成分がたくさん含まれており、脂がのっています。新鮮なものは刺し身もおすすめで、シンプルな塩焼きは身の柔らかさや脂の旨味を存分に味わえます。
アユ
川魚のアユの旬は6~8月です。とくに、7月までに獲れた若アユは骨まで食べられます。
アユは塩焼きが定番ですが炊き込みご飯もおすすすめです。
イカ
イカのなかでもスルメイカやアカイカは6月に旬を迎えます。スルメイカは1年中流通しますが、夏に獲れるスルメイカは夏イカと呼ばれ、刺し身にすると最高に美味しいとされています。また、アカイカも1年中出回りますが6~8月のものが最も美味しく頂けます。
パプリカ
黄色や赤色などのカラフルな色味が料理を華やかにしてくれるパプリカも梅雨の時期からが旬の食材。ピーマンより苦味が少なく甘みがあり、肉厚でジューシー。油炒めやロースト、煮込み料理やサラダにと使いやすい食材でもあります。
トマト
1年中定番野菜のトマトですがも梅雨の時期から旬を迎えます。そのまま生で食べたりサラダの彩りにしたりするだけでなく加熱することで甘味が増す便利な食材で、イタリア料理には欠かせない存在です。
ナス
なすは梅雨から秋にかけてが旬の野菜です。焼いてよし、油で炒めてもよし、トマト煮込みにしてもよしと、さまざまな調理法に対応してくれます。
キュウリ
浅漬けなどの漬物やサラダや寿司など、さまざまな食べ方ができる定番野菜、キュウリも旬は梅雨から。みずみずしいキュウリがお買い得価格で売り場に並びます。薬味との相性も良いですし、お肉や麺などと合わせるとみずみずしさと爽やかな風味と食感がいいアクセントになります。
梅雨の時期におすすめのスペインワイン
梅雨の時期におすすめのスペインワインを厳選して3種ご紹介します。
エウダルド ブルット・ナトゥレ(Eudald Brut Nature)
色調はきらめくイエローゴールド。アロマは青りんごやシトラスなどに近く、フレッシュハーブのニュアンスもあります。泡立ちは軽やかで酸は心地よく、爽快なミネラル感があります。たっぷりとした果実味が楽しめる、補糖を一切おこなわないブルット・ナトゥレで仕上げたカヴァ(Cava)です。ビオディナミ農法で育てられた自社畑のぶどうのみが使われています。
ペアリングにおすすめなのは白身魚のカルパッチョや野菜のフライ、イカのプランチャ
やチキンコンフィです。旬の野菜やイカを使った料理と一緒にぜひ、お試しください。
ラス・エルマーナス オーガニック(Las Hermanas Organic)
色合いは鮮やかな赤紫色。香りはクランベリーのような赤系ベリーやスミレを思わせ、華やかでチャーミングな赤ワインです。 豊かなフルーティさでタンニンはほどよく、酸ともバランスが取れています。ユーロリーフ認定のオーガニックワインで、ヴィーガン認証も受けていて動物性肥料等も一切使用していません。
ラタトュユなどのトマト煮込みやパプリカのプランチャなどとのペアリングがおすすめなので梅雨から夏の季節にぴったりのワインです。
プリオラート・イドゥス バィ・リャック(Priorat Idus Vall Llach)
色調は濃いルビーレッド。プラムやカシスなど黒系ベリーのアロマとスミレのような香りがあり、ほんのりスパイシーなニュアンスがあります。柔らかな口当たりで酸は伸びがあり、酸とタンニンがほどよく調和したエレガントな仕上がりの高品質な赤ワインです。梅雨に旬を迎えるパプリカのグリルとのペアリングをぜひ、お試しください。
おすすめの梅雨の食材を使用したレシピとワインのペアリングの紹介
パプリカと新玉ねぎのハニーレモンマリネ
はちみつを使ったマリネ液に焼きパプリカと新玉ねぎを漬け込んだ、コクのあるマリネです。黄色や赤のパプリカを使ったマリネは梅雨時期からの食卓を彩る、作り置きにもぴったりの常備菜になります。
(材料)
l パプリカ ・・・2個
l 新玉ねぎ・・・1/2個
l 黒胡椒・・・適量
l パセリ・・・適量
※ マリネ液
l エクストラバージンオリーブオイル・・・大さじ2
l レモン汁・・・小さじ2
l はちみつ・・・小さじ1
l 塩・・・小さじ1/2
(作り方)
- 新玉ねぎを薄切りにして水にさらします。
- パプリカは丸ごとフライパンに入れて蓋をし、弱火で10分ほど時々転がしながら蒸し焼きにします。皮は焦げても大丈夫です。
- パプリカが柔らかくなったら取り出し、熱いままボウルに入れて蓋をして10分ほど置いておきます。
- パプリカの皮を手でむき、種を取り出して4等分します。
- マリネ液を容器内に混ぜ合わせ、パプリカとよく水切りした新玉ねぎを入れ、15分ほど味をなじませます。
- トッピングにパセリや黒胡椒をかけ、完成。
パプリカと新玉ねぎのハニーレモンマリネとのペアリングにおすすめ
「オシアン(Ossian)」
色調は輝きのあるレモンイエロー。カスティージャ・イ・レオン(Castilla y León)州を代表する白ワイン用品種、ベルデホ(Verdejo)100%ならではの青りんごのアロマに始まり、熟したトロピカルフルーツや爽やかなハーブのニュアンスも感じられます。また、 熟成感もあり、ボリュームのある仕上がりが非常に優雅。19世紀末にヨーロッパを襲ったフィロキセラの被害を受けていない、古木のベルデホ から産み出される希少価値のある逸品です。
トマトとモッツアレラのカプレーゼ
旬のトマトをモッツアレラチーズと合わせたカプレーゼとワインのペアリングで梅雨の時期にも爽やかなひと時をお楽しみください!
(材料)
l トマト・・・1個
l モッツァレラチーズ・・・1個
l バジルの葉・・・適量
※ ドレッシング
l エクストラバージンオリーブオイル・・・大さじ2
l レモン汁・・・小さじ1
l 塩・・・適量
l 黒胡椒(粗挽き)・・・適量
(作り方)
- トマトは半分に切ってから7mmほどの厚さに切ります。
- モッツアレラチーズは水を切り、半分に切ってトマトの枚数と同じ数になるよう、薄切りにします
- ドレッシングの材料を混ぜ合わせます。
- トマトとモッツアレラチーズを皿に交互に盛り付け、ドレッシングをかけます。
- バジルの葉を散らして完成。
トマトとモッツアレラのカプレーゼとのペアリングにおすすめの
「アラグ・ロゼ フォルカリャ(Alagú Rosé Forcallat)」
色合いは淡いサーモンピンクまたは柔らかいオレンジ。赤系ベリーのアロマにピンクグレープフルーツのようなアクセントが効いています。チャーミングなロゼワインで、酸味は穏やかでボリューム感があります。絶滅危惧品種だった土着品種「フォルカリャ」が使われています。
まとめ
梅雨の旬の食材と梅雨の時期におすすめのスペインワイン、そして、おすすめの梅雨の食材を使用したレシピとワインのペアリングの紹介をしました。
美味しい旬の食材とスペインワインで梅雨を乗り切りましょう!