5月25日はシャルドネの日!シャルドネの特徴を徹底解説致します! 5月25日はシャルドネの日!シャルドネの特徴を徹底解説致します!

5月25日はシャルドネの日!シャルドネの特徴を徹底解説致します!

5月最終月曜日の前週の木曜日は「国際シャルドネデー」。2024年は5月25日となります。

シャルドネ(Chardonnay)は世界で一番の認知度と人気の高さを誇る白ぶどう品種と言えるでしょう。汎用性が高く、さまざまなスタイルのワインに仕上がることでワイン愛好家と造り手の双方から愛されています。

今回は土地ごとの特徴や醸造方法の違いによる個性を深く楽しめるシャルドネについて、おすすめのペアリングやおすすめのスペインワインなどもあわせて解説します。


世界で人気のシャルドネとは?

シャルドネは「白ワイン用品種の女王」と称される白ぶどうです。シャンパーニュ(Champagne)の原料としても有名で、原産地はフランス東部ブルゴーニュ(Bourgogne)地方です。

シャルドネは一般的に栽培環境の順応性が高いと言われています。そのため、フランスをはじめとしてアメリカ、オーストラリア、チリ、南アフリカ、そして日本など、世界中で栽培されています。そして、気軽に飲めるテーブルワインから世界最高峰のワインまで、バリエーション豊かなワインが各地で造られているのです。

シャルドネの特徴はある意味「大きな特徴のなさ」と言っていいかもしれません。品種特有の香りがなく、風味はニュートラル。そして、シャルドネから造られるワインはその地域の気候や土壌の特徴が表れやすく、土地ならではの個性的な味わいとなります。

一般的に、冷涼な土地ではハーブやレモンなど柑橘類のような風味にすっきりとした酸味を持つ味わいのワインになる傾向があります。また、温暖な土地ではパッションフルーツやパイナップルなどの完熟フルーツやナッツのような味わい豊かなワインになります。

また、シャルドネは樽発酵・樽熟成によりナッツやバター、バニラなどの香りが現れ、熟成が進むに香りはさらに複雑に変化していきます。

シャルドネの適温は口に運んだ時にひんやりと冷たく感じられる、8℃から10℃程度。また、グラスは丸みのあるものがおすすめで、注いだらまずは香りを楽しんでみてください。その後グラスの中で温度が上がると、さらに違った香りと味わいに変化します。飲み残したボトルは適度に冷やして保管すると3日程度は大きな味の変化なく飲んでいただけます。


おすすめのペアリングの紹介

スッキリした味わいのシャルドネにおすすめのペアリングは、ホタテや牡蠣、白身魚などの魚介類や鶏肉を使った料理です。

いっぽう、樽香の効いた、濃厚でクリーミーなタイプのシャルドネには、グラタンやクリームパスタなどのクリーム系の料理や、油を使ったフライ系の料理とのペアリングがおすすめです。

 

おすすめのシャルドネのスペインワイン

シャルドネを主な使用品種とした、おすすめのスペインワインを厳選して紹介します。ペアリング例も紹介しますのでぜひお料理と一緒にお楽しみいただければと思います。

 

エステバン・マルティン ブランコ(Esteban Martín Blanco)

フレッシュ&フルーティー、シーフードにベストマッチの辛口白ワインです。

色調はレモンイエロー。ファーストノートはレモンなどの柑橘系の香りで、その後ほのかにりんごやパイナップルなど甘い果実のアロマが楽しめます。 フレッシュ&フルーティーで軽やか、魚介料理にぴったりで、ペアリングにおすすめなのはエスカベッシュ(Escabeche)や南蛮漬けなどの魚介のマリネや生牡蠣、シメサバ、貝類のワイン蒸しなどのお料理です。

造り手はカリニェーナ(Cariñena)のボデガス・エステバン・マルティン(Bodegas Esteban Martín)。大型協同組合が主流のカリニェナで、栽培から瓶詰めまでを一貫しておこなう、シャトースタイルをコンセプトに2003年に設立されました。家族経営により170ヘクタールを超えるぶどう畑を所有。土壌に適したテンプラニージョ(Tempranillo)やガルナチャ(Garnacha)、メルロ(Merlot)、シラー(Syrah)、そしてシャルドネなどを栽培品種として選択しています。そして、広大な自社畑で栽培されたぶどうのみを使い、収穫後は畑の中心に構えた醸造所に素早く運び込みます。そうすることで鮮度を損なわずに仕込みに入り、新鮮さと豊かな香りをそのまま保ったワインを仕上げることに成功しています。丹精込めて栽培されたぶどうを丁寧に醸造することにより、エステバン・マルティン家の情熱が注がれたワインが完成するのです。

 

オーダ ブラン(Oda Blanc)

歴史と伝統のボデガが創り出したリッチでアロマティックな逸品辛口白ワインです。

色調は輝きのあるレモンイエロー。熟したパイナップルなど、甘やかな熱帯果実の香りが楽しめます。樽の香りは強すぎず、ミネラル感とフルーティさのバランスが良く、ナッツのようなニュアンスも少し感じさせるリッチでふくよかな、熟成タイプの高品質白ワインです。ペアリングにおすすめなのは帆立貝のレアグリルやポークソテー、山芋やホワイトアスパラガスなどの鉄板焼きなどのお料理です。

造り手は1780年代より続くカタルーニャ(Catalunya)の老舗ワイナリー、カステル・デル・レメイ(Castel del Remei)です。城を囲み、聖堂や醸造所の他、さまざまな施設が配置されています。独自の郵便番号を取得していたり、まるでひとつの町のような存在感を持つワイナリーです。また、スペインで最初にカベルネ・ソーヴィニヨンの栽培を始めたパイオニアでもあります。そして、ぶどうはすべて有機的に管理しています。

現在のオーナーであるクシネ(Cusiné)家は近代的なワイン醸造へと舵を切り、さらなる飛躍を遂げました。そして、高品質なワインを造る、カタルーニャを代表するワイナリーのひとつとして広く知られ、世界的に高い評価を得ています。

 

モルスカ ブランコ(Mollusca Blanco)

地中海の島、マヨルカ島(Mallorca)から元気溢れる希少ワインのお届けです。自然を活かした味わいが魅力の、スッキリとしたヴィーガン認証の白ワインです。

色調はきらめくレモンイエロー。アロマは柑橘系でフレッシュハーブの香りもあります。また、ほのかなミネラルも感じられます。アタックはフレッシュですが味に厚みもあり、コクと酸とのバランスも絶妙です。シャルドネのほか、ソーヴィニヨン・ブランやヒロ・ロス、マルバシアなどさまざまなぶどうの個性を活かし、フルーティーかつ複雑さもあるのが魅力です。ペアリングにおすすめの料理はシーフードマリネや貝類の鉄板焼き、ヤリイカなどのフリット、鶏肉の串焼きです。

造り手のボデガス・ヴィ・レイ(Bodegas Vi Rei)はマヨルカ島の南に位置し、海岸より4kmほどと海風の影響を多く受ける地域に位置するワイナリーです。マヨルカ島は年間300日以上が晴天で、夏場の気温は30℃ほどで冬場は10℃ほどと温暖です。年間を通して寒暖差は小さく、雨量も少ないためぶどう畑への水分補給は自動給水装置で管理しています。オーナーはミゲル・パスクアル(Miguel Pascual)で、2014年にワイナリーが設立されています。マヨルカ出身の建築家がデザインした建物で、独特の気候のマヨルカ島で取れた個性的なぶどうから高品質なワインを造り、世界へと届ける事をモットーにワイン造りをおこなっています。

 

まとめ

今回は世界を代表する白ワイン品種のシャルドネについて、おすすめのペアリングやおすすめのスペインワインなどもあわせて解説しました。

産地や製法などによってさまざまなスタイルのワインになるシャルドネはどんなに飲んでも飲み飽きない、飲み尽くせない面白い品種です。きっと、飲めば飲むほどシャルドネの魅力に引きこまれてしまうはず。ぜひ、これからもシャルドネのワインに注目し、楽しんでいただければと思います。

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