スペインワインを語るには欠かせない「Cava (カヴァ)」。
「Cava(カヴァ)」とは、スペイン生まれのスパークリングワインであり、フランスの王道スパークリングワイン「シャンパン」と同じシャンパーニュ式製法(瓶内二次発酵)で造られていることでも有名です。
そして、今回ご紹介するのは、ワイナリー「Agustí Torelló Mata(アグスティ・トレジョ・マタ)」が手掛けるカヴァ 「Agustí Torelló Mata Kripta Gran Reserva(アグスティ・トレジョ・マタ クリプタ グラン・レセルバ)」です。
アグスティ・トレジョ・マタ社は、スペインのカヴァにおいて、最も権威のあるスパークリングワインの生産者の一つであり、世界的にも多くの名声を集めている、スペイン屈指のワイナリーです。
そんなワイナリー創業者である「Agustí Torelló Mata(アグスティ・トレジョ・マタ)」が人生を掛けた最高傑作のカヴァ。その魅力に迫ります。
グルメガイド2021最高のスパークリング「アグスティ・トレジョ・マタ クリプタ グラン・レセルバ 2011」
【商品情報】
商品名 |
アグスティ・トレジョ・マタ クリプタ グラン・レセルバ (Agustí Torelló Mata Kripta Gran Reserva) |
生産者 |
アグスティ・トレジョ・マタ(Agustí Torelló Mata) |
ビンテージ |
2011年 |
設立 |
1950年 |
おすすめ料理 |
キャビア、ロブスター、白トリュフ、イベリコベジョータなど |
生産国 |
スペイン |
地域 |
D.O.ドミニオ・デ・バルデプーサ(D.O. Dominio de Valdepusa) |
ぶどう品種 |
マカベオ45%、パレジャーダ35%、 チャレロ20%(それぞれ樹齢60年以上) |
発酵容器 |
ステンレス・スティールタンク |
熟成容器 |
コルク栓で瓶内熟成/最低8年以上 |
度数 |
11.5% |
テイスト |
エキストラ・ドライ |
飲み頃の温度 |
8~10℃ |
容量 |
750ml |
スペインワインを重視して選出されるスペインの権威あるグルメガイド「グルメ2021ガイド」において、今回おすすめする「Agustí Torelló Mata Kripta Gran Reserva(アグスティ・トレジョ・マタ クリプタ グラン・レセルバ)2011年ヴィンテージ」は、ユーザーが選ぶスペイン最高のスパークリング賞を受賞しました。
9年に及ぶ瓶内での熟成が成され、収穫から10年経った今、2011年ヴィンテージがついに飲み頃を迎えました!
ちなみに、カヴァの名前にもなっているKripta(クリプタ)とは、スペイン語で"教会の地下礼拝堂"を意味しています。
Kripta Gran Reserva(クリプタ・グラン・レゼルバ)
Kripta(クリプタ)は、Agustí Torelló Mata(アグスティ・トレジョ・マタ)社が特別心をこめて造っているカヴァです。
クリプタのボトルは、特許を取得したアンフォラボトル。一つ一つ丁寧に手作りのため、1つとして同じ形・同じ色はありません。このボトルは古代ローマのアンフォラの影響を受けたオマージュです。彫刻家で画家のラファエル・バルトロッツィによってデザインされたボトルラベルでは、地中海のカダケス、ブドウ、オリーブの枝、が描かれており、古典ローマの三部作を連想させます。そんなこだわりのボトルにはすべて番号が付いており、一度に多く造ることができないため限定生産となっています。
また、クリプタのぶどう品種には、1962年に植えられたマカベオ、1969年に植えられたパレリャーダ、1974年に植えられたチャレッロの3種が使用されており、それぞれ樹齢60年以上のぶどう樹から取れた土着品種のみを使用しています。複雑さとバランスを保つために少なくとも48ヶ月間熟成され、ボトルにて最低8年間熟成されます。
この長期熟成により、細やかでシルキーな泡が溶け込み、素晴らしい泡を持ったブルット・ナトゥレが出来上がります。
味わいの特徴
クリプタは、光り輝く美しいゴールデンイエローの色調。熟成とともに溶け込んだ繊細な泡がとってもシルキーで、なめらかな口当たりが特徴です。
完熟した果実やブリオッシュなようなアロマからはじまり、カスタードやバニラのようなクリーミーな甘い香りがあったかと思えば、白こしょうのようなスパイシーさ、ハーブやサイダーのような涼しげなニュアンスなど、一口目から非常に豊かな表情を楽しめます。アフターには、バターやトーストや白トリュフのような芳しさも感じることができます。
瓶内熟成最低8年という長い熟成の過程で完全に溶け込んだ持続性のある細かな泡が、心地よく上品に口の中を巡ります。
その複雑味から、高級食材であるキャビアやフォアグラから、ロブスター、お肉、チーズなどあらゆる食材にマッチします。
熟成感はもちろんこと、非常に香り高く、煌びやかさとエレガントな存在感。長い時間をかけて造った、洗練された大人のためのヴィンテージカヴァをお楽しみください。
生産者について
生産者であるAgustí Torelló Mata社(以下ATM社)は、今から約70年前の1950年にAgustí Torelló Mata(アグスティ・トレジョ・マタ)によって家族経営のワイナリーとして設立されました。
現在ATM社は、彼と彼の4人の子どもたちによって運営されています。彼らはすべての情熱と努力をワイナリーへ注いでおり、年間15万本のワインと50万本のカヴァを造っています。
特にATM社を代表するカヴァでは、素材の良さを活かすためにドサージュを行わないブリュット・ナチュレ、ごく少量ドサージュを行ったブリュットのみを生産。気候・土壌・ぶどう・醸造方法すべてに妥協せず、こだわった彼らの1年間の集大成とも言えます。その結果、非常に香り高く、風味の良いカヴァに仕上がります。
その個性と素晴らしい品質から、毎年さまざまなコンテストで国際的に高い評価を受けているスペインのワイナリーです。
創業者「アグスティ・トレジョ・マタ(Agustí Torelló Mata)」について
ATM者の創業者であるアグスティ・トレジョ・マタは、1935年に仕立て屋と音楽家の息子として生まれました。
彼は、若干14歳でスペインワインの世界に興味を持ち「ドゥルニダノイアに高品質でプレミアムなスパークリングワイナリーを作る」という夢を追求することを決意します。
1953年、18歳の頃「カヴァが安いスパークリングである」というイメージを払拭するため、サンサドゥルニ地域初のスペインワイン分析研究所を設立し、すぐに国際的な活躍を果たします。同時に、彼自身が昇進団体– Cava Guild –を設立し、その中で名誉大統領に選出されました。
その後も、カヴァにすべてを捧げてきたアグスティ・トレジョ・マタは、1978年ついに彼の最高傑作であるカヴァ「KRIPTA(クリプタ)」を造ります。
そんなKRIPTA(クリプタ)は、1984年に古代ブラチスラバで最初の金メダルを獲得して以来、スペイン国内のワインコンテストにおける最高賞から国際ワイン名誉賞に至るまで途切れることなく数多くの受賞し続けており、現在では、世界で最も素晴らしいスパークリングワインの1つとして国際的なカヴァとなりました。
彼の人生は、常にカヴァを中心に展開されており、その情熱と素晴らしい才能からスペイン国内では、最高のワイン醸造学者の一人として認められています。
まとめ
今回ご紹介したカヴァ「KRIPTA(クリプタ」には、カヴァ造りに人生のすべてを捧げてきた醸造家「アグスティ・トレジョ・マタ」の夢と、ワイナリーの努力や歴史が詰まった渾身の1本です。
口に含むと、さまざまな味わいが次から次へと現れます。こんなにも複雑味があり、長い余韻を楽しめる素晴らしいカヴァにはそうそう出会えないかも!?
さらにクリプタのボトルは、立てることができないデザイン。このようなこだわりの詰まった特徴的なボトルも、他にはないヴィンテージカヴァの存在感を引き立てます。ワイン会などに持ち込めば注目の的に。ワイン好きな方への贈り物にしても喜ばれる逸品です。
特別な人と過ごす特別な日には、こんな特別なヴィンテージカヴァを添えて、ぜひ大人なラグジュアリー時間をお楽しみください。