デキャンタージュ(décantage)という言葉を聞いたことがありますか?
ワインの良さを最大限に引き出す目的で、デキャンタというガラス容器に移す行為のことをデキャンタージュ(またはデカンタージュ)といいます。デキャンタージュをすることで、いつものワインをより美味しく飲んでいただけます!しかし、デカンタージュに不向いていないワインもありますので、ワイン好きの人にはぜひ知っておいてほしい知識です。
デキャンタージュ(décantage)とは?
デキャンタージュ(décantage)を行う主な理由は2つあります。一つ目の理由は、沈殿物(澱)のある赤ワインから沈殿物(澱)を取り除くこと。二つ目の理由は、開いていないワインに空気を触れさせ、豊かなアロマ、味わいを引き出すことを目的とします。
デキャンタージュ(décantage)に最適なワインの特徴
デキャンタージュ(décantage)は一般的に、熟成赤ワインで行われますが、若い赤ワインや白ワイン、ロゼワインまでさまざまなワインに有効です。ここでは、デキャンタージュ(décantage)に最適なワインをご紹介します。
年代物のワインは、ワインの酒石酸やタンニンの結晶である澱が沈殿しています。ゆっくりとデキャンタに移すことで澱を取り除き、口当たりをなめらかにすることができます。
カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー(シラーズ)、マルベック、ボルドーワインなどの渋みが強いと感じるワインにもデキャンタージュが有効です。渋みが柔らかくまろやかで飲みやすいワインとなります。
デキャンタージュは、熟成ワインのみと思われがちですが、香りが開ききっていない若飲みワインにも効果的な方法です。空気をふんだんに取り込むことで、豊かなアロマを楽しむことができます。香りが閉じているコクのある白ワインやロゼワインにも有効です。
Pago de Los Capellanes Crianza ― パゴ・デ・ロス・カペジャーネス クリアンサ ―
【商品情報】
商品名 |
Pago de Los Capellanes Crianza (パゴ・デ・ロス・カペジャーネス クリアンサ) |
生産者 |
Pago de los Capellanes( パゴ・デ・ロス・カペジャーネス) |
ビンテージ |
2018年 |
設立 |
1996年 |
おすすめ料理 |
馬肉のカルパッチョ/牛ほほ肉の赤ワイン煮込み/鹿肉のロースト/牛フィレのグリルなど |
生産国 |
スペイン |
地域 |
D.O.Ribera del Duero (D.O.リベラ・デル・ドゥエロ)カスティージャ・イ・レオン州 |
ブドウ品種 |
Tempranillo( テンプラニージョ)100%【樹齢35年】 |
発酵容器 |
フレンチオーク/12ヶ月後、瓶内/12ヶ月 |
熟成容器 |
ステンレス・スティールタンク |
発酵期間/温度 |
30日間/26℃以下 |
度数 |
14.5% |
テイスト |
フルボディ |
飲み頃の温度 |
10~15°C |
容量 |
750ml |
Pago de Los Capellanes Crianza (パゴ・デ・ロス・カペジャーネス クリアンサ) について
Pago de Los Capellanes Crianza (パゴ・デ・ロス・カペジャーネス クリアンサ)は、樹齢35年のTempranillo( テンプラニージョ)100%から造られるモダンなスパニッシュ赤ワインです。
品質最優先のワイナリーとして名高いPago de los Capellanes( パゴ・デ・ロス・カペジャーネス)のブドウ畑では、収穫が7,000kgまで認められているエリアでありながら、あえて5,000kgまでに抑え、高品質のブドウの栽培にこだわりを持っています。
ブドウの収穫は10月初旬にはじまります。天然酵母による30日間のアルコール発酵期間中は、抽出、密度、温度、酵母の進行を抑制するため、毎日ポンプで汲み上げ、攪拌を行っています。その後、マロラクティック発酵を行い、酸味を抑え、まろやかで複雑味のある味わいへに仕上げます。
澱から分離したワインを20℃の温度を約22日間保ち、ろ過、清澄、低温処理することなく、直接オーク樽に入れて熟成を行います。フレンチオーク樽で12ヶ月間、瓶内で12ヶ月、計24ヶ月の熟成が行われます。
Pago de Los Capellanes Crianza (パゴ・デ・ロス・カペジャーネス クリアンサ)のもつ豊かな芳香性引き出すには、飲む前にデキャンタージュすることをお勧めします。
Pago de Los Capellanes Crianza (パゴ・デ・ロス・カペジャーネス クリアンサ)の味わい
Pago de Los Capellanes Crianza (パゴ・デ・ロス・カペジャーネス クリアンサ)は、ルビーレッドの濃い赤色。オーク樽熟成由来のバニラ香とリコリスやグローブといった第一アロマからはじまり、バルサミコのタッチ、熟したさくらんぼやプルーンといった凝縮感のあるジューシーな黒系果実のアロマ、さらにビターなニュアンスが絶妙に混ざり合います。また、ほんのりとしたスパイシーさも感じられ、ワインの複雑味と深みを演出します。
口当たりはとってもなめらかでスムーズ。きめ細やかなタンニンとよく溶け込んだ柔らかな酸が心地よく鼻を抜けていきます。しっかりとしたストラクチャーで、存在感のあるワインに仕上がっています。
樽の熟成感とテンプラニーリョの持つ豊かな果実味が非常にバランス良く感じられ、エレガントな余韻を長く楽しむことのできる逸品です。
Pago de Los Capellanes Crianza (パゴ・デ・ロス・カペジャーネス クリアンサ)とのペアリング
リッチな果実味と持続性の高いエレガントな後味を特徴とするPago de Los Capellanes Crianza (パゴ・デ・ロス・カペジャーネス クリアンサ)。そのなめらかな酸とスパイスの香り、程よいタンニンがお肉料理の旨味を引き立てます。
牛フィレステーキやゆっくりと調理された子羊のすね肉、牛ほほ肉の赤ワイン煮込みから馬肉のカルパッチョ、鹿肉のローストなど、さまざまなタイプの肉料理とお楽しみいただけるスパニッシュ赤ワインです。
Pago de los Capellanes( パゴ・デ・ロス・カペジャーネス)について
Pago de los Capellanes( パゴ・デ・ロス・カペジャーネス)は、1996年にロデラ・ヴィラ家によって設立された家族経営のワイナリーです。スペインワインの銘醸地としてかの有名なリベラ・デル・ドゥエロの中心に約250エーカーのブドウ畑を持っています。
高品質なブドウ栽培に力を入れているPago de los Capellanes( パゴ・デ・ロス・カペジャーネス)では、大量生産を行わず、主にテンプラニーリョ(ティント・フィノ)を中心とし、少量のカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロを栽培しています。
Pago de los Capellanes( パゴ・デ・ロス・カペジャーネス)で生産されているワインの40%は、海外へ輸出されており、アメリカ、イギリス、プエルトリコ、メキシコなど、ヨーロッパからアジアに至るまで多くの国へ輸出されています。スペイン国内にとどまらず、世界中から高い評価を受け、愛されるワインを造っているワイナリーです。
まとめ
本記事では、デキャンタージュ(décantage)に最適なワインとその目的についてまとめました。デキャンタージュをすることで、本格レストランのような香りが開いたまろやかな味わいのワインを楽しむことができます。
今回ご紹介した赤ワインPago de Los Capellanes Crianza (パゴ・デ・ロス・カペジャーネス クリアンサ)も、デキャンタージュによってより豊かなアロマを感じることのできるワインです。ぜひ、お試しください。