ハリウッド女優などの有名人が発信し、数多くのメディアに取り上げられたことから、近年ますます注目されている「ヴィーガン(Vegan)」という言葉。
しかし、私たちの住む日本ではなかなか厳格にヴィーガンを実践している人に出会う機会は少なく、一口にヴィーガンと言われてもピンとこない人も多いのではないでしょうか?
とはいえ、ヴィーガンと言われれば、なんとなく「身体に良さそう」「健康志向」などといったキーワードが浮かんできますよね。
今回は、ヴィーガンがよく分からないという方にヴィーガンワインの魅力と、長年研究を重ねたワイナリーのヴィーガン認定を受けているおすすめスペインワイン「Cava(カヴァ)」をご紹介します。
そもそもヴィーガンとは?
ヴィーガン(Vegan)とは「完全菜食主義者」のことを指します。
野菜を中心に食べる人のことを総称してベジタリアンと言いますが、ヴィーガンの人は肉や魚を食べないのはもちろんこと、卵やハチミツ、バターといった動物性由来の食品は一切口にしない。というのが特徴です。
身体に優しいだけでなく地球にも優しいヴィーガン
ヴィーガンを選択する理由は、それぞれですが、利点として大きく分けると以下の3つが挙げられます。
- 健康維持
- 動物愛護
- 環境保護
動物性食品を口にしないヴィーガンの人々は、低カロリーで食物繊維が豊富に含まれた豆類や野菜中心の食生活になります。脂っこい物を取り入れないため、高血圧や糖尿病、ガンといったいわゆる生活習慣病を予防することができる他、美容の観点からも注目されています。
動物由来のものを口にしないため、ヴィーガンが動物愛護に直結することは明らかですが、実は環境保護にも関わっています。
畜産動物を大量に育てるため、世界では日々、多くの森林を伐採し、広大な牧草地に変えているのが現状です。さらに、動物たちが出す二酸化炭素やメタンガスといった化学物質は、温暖化の最も大きな原因とも言われています。
つまり、ヴィーガンの人が増加し、畜産業が減少すればするほど、人も地球も健康になっていくという訳です。
こういった考えに賛同したハリウッド女優や世界的に有名な歌手などが、積極的にメディアへ発信し、世界の人々が注目するきっかけとなりました。
ヴィーガン認定のワイン
ワインはぶどうから出来ているからそもそもヴィーガンなのでは?と思いがちですが、ワイン生産では、透き通ったワインに仕上げるために、動物由来のゼラチンや魚のタンパク質からできた動物性フィルターを使用する(澱引き=澱などを取り除く)ことが一般的なため、厳格なヴィーガンの人はワインを飲むことができなかったのです。
そんなヴィーガンの人でも飲めるよう、動物性フィルターを使用しないで造られているワインを「ヴィーガンワイン」としてヴィーガン協定が認定しています。
ヴィーガンワインの味は?
ヴィーガンワインを選んでも、一般のワインと比べて品質が落ちる、美味しくない、なんてことはありませんので安心してください。
特に手間暇かけてヴィーガン認定を受けるようなワイナリーは、強い信念とこだわりを持っています。
そのため、味わいが変わらないことはもちろんのこと、高い品質を保ち、本来のポテンシャルを引き出す努力がされています。
ヴィーガンワインやオーガニックワインでは、保存料を使用していないため、ワインを開けてから味わいが変わりやすいのが一般的ですが、ぶどうや土壌など、自然由来の味わいを贅沢に感じられる。というのも一つの大きな魅力と言えるでしょう。
おすすめのヴィーガン認定カヴァ「アグスティ・トレジョ・マタ グラン・レセルバ バリッカ」
【商品情報】
商品名 |
アグスティ・トレジョ・マタ グラン・レセルバ バリッカ (Agustí Torelló Mata Gran Reserva Barrica) |
生産者 |
アグスティ・トレジョ・マタ(Agustí Torelló Mata) |
ビンテージ |
2015年 |
設立 |
1950年 |
おすすめ料理 |
タラのハニーアイオリソース、ホタルイカのフリット、 帆立貝のポワレ ナンチュアソースなど |
生産国 |
スペイン |
地域 |
D.O.カヴァ(カタルーニャ州) |
ぶどう品種 |
マカベオ100%(樹齢30年以上) |
発酵容器 |
ステンレス・スティールタンク・樽 |
熟成容器 |
瓶内熟成/38ヶ月 |
熟成期間 |
第一次発酵:28日 第二次発酵:72日 |
度数 |
12.0% |
テイスト |
超辛口 |
飲み頃の温度 |
7~10℃ |
容量 |
750ml |
今回ご紹介するのは、スペインワイン界において、最も権威のあるスパークリングワインの生産者の一つであり、世界的にも有名なスペイン屈指のワイナリー「Agustí Torelló Mata(アグスティ・トレジョ・マタ)」のカヴァ「Agustí Torelló Mata Gran Reserva Barrica(アグスティ・トレジョ・マタ グラン・レセルバ バリッカ)」です。
Agustí Torelló Mata Gran Reserva Barrica(アグスティ・トレジョ・マタ グラン・レセルバ バリッカ)のGran Reserva(グラン・レセルバ )とはカヴァの中でも30ヶ月以上の熟成 期間を得たカヴァのこと。さらに、樽という意味のBarrica(バリッカ)を合わせた名前です。
ATM Gran Reserva Barrica(グラン・レセルバ バリッカ)
ATM社が造るGran Reserva Barrica(グラン・レセルバ バリッカ)は、1964年に植えられた3つの異なるぶどう畑から、厳しい基準で選別された樹齢30年以上のマカベオ種を100%使用。
グラン・レセルバ バリッカに使用するマカベオのうち、最初の40%はフレンチオーク樽で醸造後、8ヶ月間の熟成を行います。残りの60%は、早期収穫したマカベオをブレンドすることで、全体のバランスを整えています。
使用している3種類のマカベオそれぞれの個性を高め、抽出するために研究を重ねた独自の技術を採用。
ステンレス鋼で部分発酵および部分発酵した後、ワインは瓶詰めされ、地下のセラーで最低30ヶ月の熟成を行っています。
また、グラン・レセルバ バリッカは、砂糖の添加量にもこだわっており、素材の味を活かすため、残糖度の最も少ないBrut Nature (ブリュット・ナチュレ)の極辛口に仕上げています。
味わいの特徴
グラン・レセルバ バリッカの色は、輝きのあるレモンイエロー。熟成感のある繊細できめ細やかな泡がグラスにゆっくりと立ち上がります。
熟した青リンゴのフルーティーな香りに加え、樽由来の上質なトースト香、ほんのりスパイシーなアロマ。濃厚でクリーミーな泡が美しく、見事にバランスの取れた味わいは、とっても表現豊かで長い余韻を楽しむことができます。
ハチミツ、クリーム、アーモンド、バニラなどの香ばしいノートを背景に、ライムやレモンの柑橘系の爽やかさが引き立ち、フレッシュでドライなスペインワインのCavaに仕上がっています。
生産者について
AgustiTorellóMata(アグスティ・トレジョ・マタ)のワイナリーは、カヴァの首都であり、ペネデス地方の中心であるサンサドゥルニダノイアに位置しています。
スペインワイン界を牽引するアグスティ・トレジョ・マタは、この地域で名声のある有名な家族経営ワイナリーとして知られています。
アグスティ・トレジョ・マタでは、スペインワインの伝統的な固有品種を使用してCavaを生産することにこだわりを持ち、ぶどうの樹を厳密に監視、制限し、それぞれのぶどうに適した方法を選択。すべて手作業で摘み取っていきます。
このようにアグスティ・トレジョ・マタで丁寧に造られるすべてのCavaは、その味わい、品質ともに世界中で高い評価を受けており、数々の賞を受賞しています。
すべてのワインにおいてヴィーガン認定
彼らは、ぶどうの収穫前には毎年、微生物学的に選択を行って収穫します。
その後、17度の一定温度で独自の酵母を使用してスチールタンクで発酵し、各ワインの本物の特徴を維持し、酵母が異質な香りを持たないよう工夫をほどこしています。
さらに、ワインはデカンテーション(澱を沈殿させた後、上澄みだけを移す方法)によって移されるため、製造工程において動物由来の清澄剤は使用されません。
このようにして100%植物由来から造られるアグスティ・トレジョ・マタでは、すべてのワインにおいてヴィーガン認定を受けています。
まとめ
ヴィーガン商品を選択することは、健康や美容に良いだけでなく、動物にも環境にも優しいなど、メリットが沢山ある。ということがお分かりいただけたのではないでしょうか?
さらにヴィーガンワインの中でも、信頼と実績を持つワイナリーAgustí Torelló Mata(アグスティ・トレジョ・マタ)が造るCava「Agustí Torelló Mata Gran Reserva Barrica(アグスティ・トレジョ・マタ グラン・レセルバ バリッカ)」は、魚介類との相性はもちろんのこと、食前酒としても理想的。
さらに、ブラウニーやバニラアイスクリームなどのデザートなどとの相性も良く、幅広いシーン大活躍します!
身体にも環境にも優しい、それでいて美味しい。そんなスペインワインをあなたも選択してみませんか?