シードルという名前を聞いたことがある人はいても、シードルを実際に飲んだことがあるという人は少ないのではないでしょうか。
ここ日本では、そこまで知名度の高くないお酒ですが、フランス、イタリア、スペインなどのヨーロッパ圏や欧米ではワインと並ぶほどポピュラーなお酒です。
無添加でフレッシュなりんご100%から造られるシードルは身体にも良いとされています。女性はもちろんのこと、お酒が苦手な人にも是非おすすめしたい1本です。
今回はそんなシードルの魅力と、スペイン最高峰と評されるアイスシードル「バルベラン 20 マンサナス」をご紹介します。
シードルとは?
「シードル」とは、りんご果汁を発酵して造るアルコール飲料のことをいいます。
フランスが発祥とされており、りんごを多く栽培しているノルマンディー地方やブルターニュ地方から世界へと広がっていきました。
ちなみにシードル(Cidre)はフランス語で、英語ではサイダー(Cider)、スペイン語ではシドラ(Sidra)、イタリア語ではシドレ(Sidre)と各国によってそれぞれ呼び名が異なり、スペインのアストゥリアス産のシードラはやや甘口、バスク産のシードラは酸味が強めなど、各地域によって味わいも異なります。
また、日本ではサイダーというと一般的に「炭酸飲料」を思い浮かべますが、英語圏でのサイダーといえば「りんご果汁飲料」のこと。欧米でも、アップルサイダーは故郷の味として古くから親しまれてきました。
シードルの特徴
日本において「シードル=甘い炭酸(スパークリング)」というイメージがありますが、海外では甘口から辛口まであり、炭酸タイプのものと非炭酸のものがあります。
糖分やガスなど添加物を入れることなく、りんご100%果汁から造られるシードルは、一般的なワインやスパークリングワインよりもアルコール度数が低く、大変飲みやすいという特徴があります。
ワインの渋みやスパークリングワインなどのアルコール度数の高いお酒が苦手な方にもおすすめです。
シードルの造り方
シードルの造り方は、とってもシンプル。
【シードルの製法手順】
- 熟したりんごは収穫後、屋外の外気でさらに熟成を深める。
- 熟成を深めたりんごは圧搾機にかけて果汁を絞る。
- 果汁をタンク(樽)へ発酵させる
(りんごの皮についている天然酵母が果汁の糖を養分としてアルコール発酵がはじまる)
- 発酵が十分に行われたら果肉を取り除き、透き通った果汁のみを別の容器に移してさらに発酵を継続
- 最低3ヶ月以上の発酵と熟成
- シードルの完成!
このとき、タンク内から瓶詰めの過程まで密閉状態を保っていれば炭酸が溶け込み、発泡性シードルが出来上がります。
お肌も身体も喜ぶシードル
添加物を使用することなく、りんごの旨味をそのまま凝縮させたシードル。ビタミン、ミネラル、ポリフェノール、アミノ酸など、女性が喜ぶ成分をたっぷりと含んでいるため、お肌にはもちろんのこと、動脈硬化、抗酸化作用もあり、健康にも良いと注目されています。
シードルの飲み方
実は飲み方も地域によってさまざま。アストゥリアスではシードルをグラスに注ぐ際、頭の上の高い位置から腰辺りの低い位置にあるグラスへ注ぎます。高い位置から注ぐことで空気を多く含み、シードルが泡立ちます。この泡が消えないうちに一気に飲み干す!というのが伝統的な飲み方です。
ぜひ、みなさんもこのアストゥリアス産のシードルを飲む際には、現地の独特な飲み方でスペイン気分を味わってみてくださいね。
シードルと合わせる料理
甘いシードルは料理に合わせづらいのでは?と思うかもしれませんが、実はさまざまな料理と合わせやすいお酒です。
サラダやカルパッチョ、シナモンの効いたフォカッチャから、ちらし寿司、刺し身などの和食にもよく合います!りんごの持つ甘みや酸味は、脂っこい食事との相性も抜群。完全自然由来の甘みと酸味が口元をさっぱりとしてくれます。
スペイン最高峰のアイスシードル「バルベラン20マンサナス」をご紹介
詳細はこちら |
【商品情報】
商品名 |
バルベラン 20 マンサナス(Valveran 20 Manzanas) |
生産者 |
マサベウ・ボデガス(Masabeu Bodegas) |
おすすめ料理 |
フォワグラのポワレ、ローストポークのハニーアップルチャツネ、 フレッシュアップルの薄焼きピッツァ、シナモンフォカッチャ、白カビタイプのチーズ |
生産国 |
スペイン |
地域 |
シードラ・デ・アストゥリアス(DOP Sidra de Asturias) |
りんご品種 |
ラシャオ“Raxao”、フエンテス“Fuentes” ベルディアロナ“Verdialona”、 コジャオス“Collaos”, ドゥロナ・デ・トレサリ“Durona de Tresali” など |
度数 |
10〜11% |
ボディ |
甘口 |
飲み頃の温度 |
4〜7℃ |
容量 |
357ml |
今回は、スペイン産アイスシードル界のパイオニアが造る甘美で贅沢な味わい「バルベラン20マンサナス」をご紹介します。
「バルベラン20マンサナス」の"バルベラン(Valveran)"とは、彼らの畑名から取っており、"マンサナス(Manzanas)"はスペイン語で林檎を意味します。さらに、375mlのアイスシードル1本につき約20個もの林檎を使用していることを表す「20」と数字が入っています。
味わいの特徴
透明感と輝きのあるイエローゴルド。
ドライフルーツや桃といった高い糖度の甘いアロマ、ほのかなオレンジピールのような柑橘系のさわやかさと甘苦さのニュアンスが魅力的にマッチしています。
口当たりは大変なめらか、はちみつを思わせるしっとりとした甘みが広がり、フレッシュなりんごの酸味と甘味の絶妙にマッチしたバランスが楽しめます。
口に含んでからの余韻が長く、優しい酸味がアクセントとなり、りんごのジューシーさ引き立てます。
フレッシュでありながらもコクを感じる、飲みごたえ抜群のアイスシードルです。
生産者について
マサベウ・ボデガス(Masabeu Bodegas)は、1974年に設立された歴史ある小さなワイナリー。バルベラン 20 マンサナスは、マサベウファミリーワイナリーのマネージングディレクターである「ホセウマサベウ氏」が10年の試行錯誤を重ねた末に完成した最高傑作です。
5〜6種類のりんごを使用し、−20℃でフレッシュさをそのまま冷凍
バルベラン 20 マンサナスに使用しているりんごは、全部で5〜6種類にも及びます。10月から11月、35,000本のリンゴ畑で実った5〜6品種のりんご(ラシャオ、フエンテス、ベルディアロア、デ・ラ・レイガ、ドゥロナ・デ・トレサリなど)を収穫した後、フレッシュさを保つためにマイナス20℃で凍結し、果汁と水分に完全分離します。
2年間の歳月をかけて1本1本を丁寧に製造
その後、2,500ml のタンクで10~12カ月低温発酵。別のスチールタンクに移し、リンゴの皮などと一緒にさらに12カ月熟成させます。収穫からボトリングまでの全工程を経て消費者の元へ届くまでに実に約2年もの歳月をかけ、愛情を込めて1本1本丁寧に造っています。
こうして瓶詰めされた375ml のボトルには、20 個分のフレッシュなリンゴエキスと生産者の思いが凝縮されています。
2021年「最高のアイスサイダー賞」を受賞
バルベラン 20 マンサナスは、2021年のシードルコンテストにおいてアストゥリアスで「最高のシードル」を受賞。さらに、りんご製品のコンテストにおいても「最高のアイスシードル賞」を受賞。バルベラン 20 マンサナスがこの賞を受賞するのはこれで4回目です。
他にも、Gilbert&Gaillard Guide 2018の金メダル、International Hall of Gala Ciders 2017のアイスシードル部門の最優秀賞、金メダルなど、権威ある大会で国際的な賞を多々受賞しているまさにスペイン最高峰のアイスシードル!
まとめ
それぞれの国によって特徴や呼び名が異なるシードルですが今回はスペイン、アストゥリアス産のシードルをご紹介しました。
スペイン国内でも最高峰とされるバルベラン 20 マンサナスは、フレッシュなりんごをふんだんに使っているので、とっても贅沢な味わいに仕上がっています。
普段ワイン派の方も、気分を変えてさっぱり自然な甘みのりんご酒はいかがですか?