秋は食欲の秋。暑い夏が終わり、徐々に長くなっていく秋の夜を美味しいワインと料理でゆっくり過ごしたい、という気分になってくる方も多いのではないでしょうか?
今回は秋の味覚の食材やレシピ、秋の味覚の食材に合うぶどう品種、秋の味覚とスペインワインのおすすめのペアリングを紹介します。
秋の味覚の食材やレシピの紹介
秋に美味しい食材と、おすすめのレシピを紹介します。
キノコ
キノコは秋ならではの食材の代表格、と言えるでしょう。シメジやエリンギ、シイタケなどはいまや365日スーパーマーケットで安価で入手できますが、秋はこの時期にしか味わえない天然物のキノコを食べることができ、その味や風味は格別です。
キノコは焼いても炒めても、煮込んでも美味しく、さまざまな調理法で楽しめますが、そのなかから簡単で美味しいレシピを紹介します。
キノコのアヒージョ
材料
お好みのキノコ・・・120gくらい
ニンニク・・・1片
- エクストラバージンオリーブオイル・・・120ml
- アンチョビフィレ・・・1枚
- 塩・・・小さじ1/2
- 鷹の爪(輪切り)・・・少々
白ワイン・・・小さじ1
黒胡椒・・・少々
パセリ・・・適量
作り方
- キノコの石づきを取り、手で程よい大きさに割いたり、包丁で程よい大きさに切ります。パセリはみじん切りにします。
- ニンニクを薄切りにします。
- 小さめのフライパンや手鍋、またはスキレットにニンニクと●を入れ、アンチョビフィレを入れて木べらなどでつぶし、中火で熱します。ニンニクの香りが立ってきたら1を入れます。
- キノコに火が通ったら、白ワインを入れ(油のハネに注意)中火で1分ほど加熱し、日からおろしたら黒胡椒とパセリを散らし、出来上がり。
秋鮭
さまざまな料理やおにぎりの具など、日々の料理で大活躍の鮭は一年中手に入りやすい食材です。
鮭には紅鮭、銀鮭などがありますが、オホーツク海を回遊し、産卵の時期に北海道などの日本の川に戻って来る白鮭は秋鮭と呼ばれ、秋を知らせる重要な食材です。秋鮭を美味しく頂くのにおすすめのレシピをご紹介しましょう。
鮭のハーブソテー
材料
玉ねぎ・・・2個
生鮭・・・2切れ
レモン(くし形切り)・・・2切れ
タイム、オレガノなどのハーブ・・・小さじ2/3
バター・・・10g
塩、胡椒、エクストラバージンオリーブオイル・・・適量
作り方
- 鮭には塩、胡椒、ハーブを振っておきます。20分ほどおいたら水分をキッチンペーパーで拭き取ります。
- 玉ねぎは八つ割りにします。
- フライパンに10gを入れて熱して溶かし、玉ねぎを並べて入れ、中火で焼きます。両面をこんがり焼き色が付くまで焼いたら取り出し、皿に盛り付けておきます。
- 3のフライパンにそのままエクストラバージンオリーブオイル少々を入れて熱し、1の酒を並べて入れて中火で焼きます。両面と皮に焼き色が付いたら3に盛り付け、レモンを添えて出来上がり。
戻りガツオ
カツオは黒潮の流れに乗って太平洋を北上し、秋になんかしていく回遊魚です。4月から5gつに獲れる、北上してくるカツオを初ガツオ、8月から9月に獲れる南下するカツオは戻りガツオと呼ばれ、11月頃までの秋の旬の食材です。
戻りガツオにおすすめのレシピをご紹介します。
カツオのたたき
材料
カツオ(刺身用さく)・・・150g
油・・・少々
ショウガ・・・50g
青ネギ・・・適量
作り方
- 青ネギは刻んでおきます。ショウガは千切りにします。
- フライパンに油を薄くしき、強火で熱し、カツオにまんべんな焼き色を付け、氷水に入れて冷やします。
- 2をキッチンペーパーで拭き取り、好みの厚さに切ってショウガとともに盛り付け、青ネギを散らしてポン酢(分量外)をかけて出来上がり。
ナス
ナスは夏から秋にかけて収穫されますが、9月以降に採れるものは「秋ナス」と言って、夏よりも水分が多くジューシーで昔から美味しいとされています。秋ナスにぴったりのレシピを紹介します。
ナスの甘味噌炒め
材料
ナス(中ぐらい)・・・4個
小麦粉・・・大さじ1
- 味噌・・・大さじ2
- みりん・・・大さじ2
- 砂糖・・・大さじ1
青ネギ・・・適量
かつおぶし・・・適量
作り方
- ナスは乱切りにして小麦粉をまぶします。青ネギは刻んでおきます。
- フライパンに油(分量外)をしき、中火でナスを炒めます。
- ナスがしんなりしてきたら合わせた●を入れ、弱火にして2分くらい炒めます。
- 皿に盛り付け、かつおぶしと青ネギを散らして出来上がり。
秋の味覚の食材に合うぶどう品種
さまざまな秋の味覚の食材や料理と、ぶどう品種との組み合わせをいくつか紹介します。
キノコのアヒージョ×シャルドネ
キノコの香りと風味、食感をそのまま味わえるアヒージョのようなシンプルな料理には爽やかな酸味のあるシャルドネなどの白ワインがペアリングにおすすめです。
キノコと肉の煮込み料理×カベルネ・ソーヴィニヨン
キノコを肉と煮込んだコッテリとした料理にはしっかりしたタンニンがあり、力強いカベルネ・ソーヴィニヨンなどのフルボディの赤ワインがペリングにおすすめです。
鮭×ソーヴィニヨン・ブラン、ピノ・ノワール
鮭は一見赤身の魚に見えますが、実は白身の魚です。ただ、鮭はさまざまな調味料、調理法に対応する魚で、料理によって白ワインだけでなく、赤ワインやロゼワインにも合います。鮭をハーブ焼きにする場合やスモークサーモンには、爽やかでハーブ感のあるソーヴィニヨン・ブランのワインがペアリングにおすすめです。いっぽう、鮭を煮込み料理にしたり、フライにしてこって理系のソースをかけたりして食べる場合はフルーティな甘さのあるピノ・ノワールの赤ワインをペアリングすると良いでしょう。
戻りガツオ×ピノ・ノワール
赤身のガツオには鉄分のある赤ワインが合います。しっかりとしたフルーティさと凝縮感のあるピノ・ノワールは戻りガツオとの相性がばつぐんです。
秋ナスの生姜醤油×カベルネ・フラン
ナスの皮にはポリフェノールが含まれるため、赤ワインのポリフェノールがよく合います。そして、ナスを焼いて生姜醤油をかけて食べる際は生姜のスパイシーさをさらに強調するようなスパイシーな渋みのあるカベルネ・フランなどの赤ワインがおすすめです。
秋ナスの田楽味噌×グルナッシュ、モナストレル
ナスは味噌と大変相性の良い食材です。田楽味噌には味噌のしょっぱさに加え甘さもあるため、酸味より果実の甘味がより強く感じられる、グルナッシュやモナストレルなどの赤ワインがおすすめです。また、ナスの味噌料理で甘味の少ないタイプのものであれば、腐葉土の香りのあるメルローをペアリングすると良いでしょう。
カボチャやサツマイモ、栗×ピノ・グリ、ピノ・ノワール
自然な甘さのカボチャやサツマイモ、栗などには酸味が穏やかで甘味のあるピノ・グリやピノ・ノワールとのペアリングがおすすめです。また、カボチャなどの出汁を使った煮物には出汁と相性ばつぐんのピノ・ノワールを合わせると良いでしょう。
秋の味覚とスペインワインのおすすめのペアリング
アラグ・ロゼ フォルカリャ(Alagú Rosé Forcallat)×鮭のソテー
赤系ベリーにピンクグレープフルーツのアクセントの効いたアロマに、 ほのかなキャンディのニュアンスがあるチャーミングなロゼワインで、 穏やかな酸味がありつつボリューム感も兼ね備え、コクのある鮭のソテーによく合います。
ゴティム ブル(Gotim Bru)×肉詰めキノコ
フレッシュながら凝縮感のある果実味もあり、 濃厚な黒系ベリーとスパイスのニュアンスがキノコの香りに良く合います。 絶妙なブレンドで数種のぶどうが複雑な味わいを生み出した赤ワイン。
まとめ
秋の味覚の食材やレシピ、秋の味覚の食材に合うぶどう品種、秋の味覚とスペインワインのおすすめのペアリングを紹介しました。
食欲の秋をぜひ、美味しい秋の味覚とスペインワインで楽しんでいただければと思います。