スペイン南東部の地中海沿岸にある小さなワイン生産地フミージャ(Jumilla)では、主にスペイン原産ブドウ品種のMonastrell(モナストレル )を使った良質な赤ワインを生産しています。
高品質なワインを多く生産しているD.O.フミージャ(D.O.Jumilla)は、その地域ムルシア州において最も重要な赤ワイン生産地であると考えられています。
今回は、そんな名醸地フミージャ(Jumilla)において、非常に古い歴史を持つワイナリーの一つ「Bodegas Luzón(ボデガス・ルソン)」を代表する魅惑の赤ワイン「Altos de Luzón(アルトス・デ・ルソン)」をご紹介します。
D.O.フミージャ(D.O.Jumilla)について
フミージャ(Jumilla)の気候は、寒暖差が激しいことで知られており、夏の最高気温は40℃を超える大変暑い気候でありながら、冬は氷点下にまで下がります。さらに年間降水量は年間約300mmと非常に乾燥した地域です。
しかし、このような過酷な地はMonastrell(モナストレル )を育てるのには最適でした。さらにフミージャ(Jumilla)の土壌は、石灰を豊かに含んでおり、土壌内に水分を溜め込むことができます。
寒暖差が激しく、乾燥した地域で育つブドウは、実が凝縮した高品質なものになります。D.O.フミージャ(D.O.Jumilla)で造られるワイン85%は、Monastrell(モナストレル )ですが、フミージャのモナストレルワインは、果実味豊かで芳醇、そして力強いことを特徴とし、質の高い個性的な赤ワインであると高く評価されています。
Altos de Luzón― アルトス・デ・ルソン ―
【商品情報】
商品名 |
Altos de Luzón(アルトス・デ・ルソン) |
生産者 |
Bodegas Luzón(ボデガス・ルソン) |
ビンテージ |
2019年 |
設立 |
1916年 |
おすすめ料理 |
鹿肉のロースト、牛フィレのグリル、ラムシチューなど |
生産国 |
スペイン |
地域 |
D.O.フミージャ(D.O.Jumilla)ムルシア州 |
ブドウ品種 |
Monastrell(モナストレル )100% 【平均樹齢45年】 |
熟成容器 |
フランス産オーク樽とアメリカ産オーク樽の2~3年使用 |
熟成期間 |
オーク樽(フランス産 55%、アメリカ産 45%)で12ヵ月、 その後少なくとも12ヶ月は瓶内熟成 |
発酵期間 |
約7~10日間 |
度数 |
14.5% |
テイスト |
フルボディ |
飲み頃の温度 |
14~16°C |
容量 |
750ml |
Altos de Luzón(アルトス・デ・ルソン)について
Altos de Luzón(アルトス・デ・ルソン)は、暖かく乾燥した大陸性気候で育つスペインの土着品種Monastrell(モナストレル )100%で造られた飲みごたえのある赤ワインです。平均樹齢45年の高樹齢のMonastrell(モナストレル )のみを使用し、果実味豊かでパワフルなフルボディに仕上がっています。
Monastrell(モナストレル )のブドウは、10〜15kgの箱に手作業のみで丁寧に収穫され、不要な自然発酵を避けるため、収穫後すぐに冷蔵室にて6℃で24時間低温保存し、各ブドウを最高の品質に保ちます。24〜26℃を保ち8〜10日間の発酵後、10〜15日間のマセレーションを行っています。
ワイン醸造の前には、ワインに最適な最良のブドウのみを選別しています。その後は、地下にある一年中一定の温度を保っている熟成庫のオーク樽(フランス産 55%、アメリカ産 45%)にて12ヶ月ゆっくりと複雑味のある深い味わいに仕上げていきます。
Altos de Luzón(アルトス・デ・ルソン)の由来
ワイン名となっているAltos(アルトス)とは、スペイン語で“高い”を意味します。
Altos de Luzón(アルトス・デ・ルソン)を生産しているワイナリー「Bodegas Luzón(・ルソン)」のブドウ畑は海抜600メートル以上の山々に囲まれた高原にありますが、中でも高樹齢のMonastrell(モナストレル )ブドウ畑は、ワイナリー内のブドウ園で最も標高の高い場所にあることから由来しています。
また、Altos de Luzón(アルトス・デ・ルソン)のラベルには、古くから続く彼らの土地フミージャ(Jumilla)への敬意を表してデザインされました。「荒々しく険しい土地の中でも適切に扱うことができれば本当の宝物が隠れている」という意味が込められています。
さらに、Altos(アルトス)は“高い”という意味であることをお伝えしましたが、Altos de Luzón(アルトス・デ・ルソン)とは、“Bodegas Luzón(ボデガス・ルソン)においてトップのワイン”という意味も含まれており、200年の歴史を持つBodegas Luzón(ボデガス・ルソン)を象徴する最も代表的で重要な存在のワインです。
Altos de Luzón(アルトス・デ・ルソン)の味わい
Altos de Luzón(アルトス・デ・ルソン)の色は、深いルビーレッド。口に含むと、生き生きとしたフレッシュな果実味と滑らかな心地よいタンニンを感じます。しっかりとしたストラクチャーで存在感のあるパワフルなフルボディのワインです。
Altos de Luzón(アルトス・デ・ルソン)は、高樹齢のモナストレルから感じられるプラムやブラックチェリー、ブルーベリーなどの熟した黒系果実のアロマに、フレンチオークとアメリカンオーク樽による12ヶ月の熟成によってトースト香やほのかな焙煎香、さらに甘いスパイスのニュアンスなどが絶妙に調和した、とっても表情豊かなワインです。
Altos de Luzón(アルトス・デ・ルソン)とのペアリング
アロマティックでパワフルなAltos de Luzón(アルトス・デ・ルソン)は、しっかりとした味わいの肉料理、特にジビエ肉や燻製肉、ステーキとのペアリングに最適です。
ジビエ料理であれば、鹿肉のローストやラムシチューなど、さらにスタンダードな肉料理であれば牛フィレのグリルやシチューとの相性が抜群です。
Bodegas Luzón(ボデガス・ルソン)について
Bodegas Luzón(ボデガス・ルソン)は、スペイン南東部、ムルシア州の北部フミーリャにある伝統を重んじる家族経営のワイナリーです。1916年に設立されて以来、特にMonastrell(モナストレル)のブドウ栽培を専門に力を入れてきました。
Bodegas Luzón(ボデガス・ルソン)のブドウ畑は、標高が高く、気温差の激しい大陸性気候。さらに有機物の少ない非常に痩せた石灰岩が豊富な土壌にあり、ブドウ栽培に適しています。そんなワイナリーのブドウ園では、小粒で濃縮された果実味に酸味、糖度がバランス良く含まれた最良なブドウを収穫することができます。
彼らのブドウ栽培の哲学は「高品質で複雑な味わい、素晴らしいバランス、そして明確な品質の表現」です。優れたワインを生み出すため、ブドウ栽培に手をかけ、丹念に管理を行います。さらに栽培量を抑え、果実の最適な収穫時期の見定めとその後のワイン造りのプロセスに至るまで、きめ細かにコントロールを行なっています。このような長いワイン製造の工程を経て出来上がったワインは、静かに熟成を行い、上質なワインを造り上げています。
Bodegas Luzón(ボデガス・ルソン)は、これまでの経験から積み上げてきたブドウ栽培とワイン製造の豊かな知識を活かし、伝統的でありつつもモダンな素晴らしいワインを造っています。
まとめ
過酷な環境でありながらも高品質なMonastrell(モナストレル )を生産していることで有名なD.O.フミージャ(D.O.Jumilla)。そんなフミージャで非常に古い歴史を持つBodegas Luzón(ボデガス・ルソン)は、長い歴史の伝統を守りつつ最新の品質管理システムを取り入れて、精巧なワイン生産を行っている信頼できるワイナリーです。
そして、Bodegas Luzón(ボデガス・ルソン)を代表するモナストレル 100%ワイン「Altos de Luzón(アルトス・デ・ルソン)」は、力強くもアロマティックでフルーティー、アフターの余韻まで長く楽しめる魅惑の一本に仕上がっています。ぜひ、フミージャで生まれた優れたスペインワインをご賞味ください。